fgo-game-data/ScriptActionEncrypt/03/0300080330.txt

1358 lines
29 KiB
Plaintext
Raw Normal View History

2021-06-11 11:32:58 +00:00
03-00-08-03-3-0
[soundStopAll]
[enableFullScreen]
[charaSet A 5045000 1 アルトリア]
[charaSet B 2008002 1 トリスタン]
[charaSet C 1098209640 1 オベロン]
[charaSet D 1098209400 1 風の氏族]
[charaSet E 1098209400 1 風の氏族2]
[charaSet F 1098209300 1 土の氏族]
[charaSet G 1098209300 1 土の氏族2]
[charaSet I 1098215900 1 酒場の店主]
[charaSet N 1098209200 1 牙の氏族2]
[charaSet H 98115000 1 エフェクト用]
[sceneSet J 10000 1]
[charaScale J 1.01]
[charaSet K 4035001 1 ダ・ヴィンチ]
[sceneSet L 117600 1]
[charaScale L 1.7]
[sceneSet M 117600 1]
[charaScale M 1.7]
[scene 122401]
[fadein black 1.0]
[wait fade]
[wt 1.5]
[scene 122400 1.5]
[wt 2.5]
[wipeout rectangleStripDownToUp 0.7 1]
[wait wipe]
[scene 118100]
[wt 0.5]
[wipein rectangleStripUpToDown 0.7 1]
[wait wipe]
[bgm BGM_EVENT_77 0.1]
1以上が、西暦2015年までの大まかな世界史だよ
[charaTalk A]
[charaFace A 10]
[charaFadein A 0.1 1]
@アルトリア
うわあ……異世界ってほんとにあったんだぁ……[r]イギリス……スコットランド……アイルランド……
[k]
@アルトリア
それだけじゃなくて、島の外には、フランス?[r]とか、イタリア? とか。
[k]
@アルトリア
国がたくさんあって、人がたくさんいて、[r]みんな、それぞれの文化があって……
[k]
[charaFace A 7]
@アルトリア
わたしには想像もできないけど、[r]とても素敵なところから来たんですね。
[k]
[charaFace A 1]
@アルトリア
でも、『妖精のいないブリテン』かぁ![r]なんか新鮮で面白そう!
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk C]
[charaFace C 1]
[charaFadein C 0.1 1]
@オベロン
[%1]からしてみれば、[r]この妖精國ブリテンの方が面白いだろうけどね。
[k]
[cueSe SE_21 21_ad1107]
[seVolume 21_ad1107 0 0.2]
[charaCrossFade C 1098209600 1 0.4]
@オベロン
でもちょっとだけ訂正しておくよ。
[k]
@オベロン
汎人類史……[%1]の世界に[r]妖精がいない、というのは間違いだ。
[k]
@オベロン
西暦に変わって神秘は薄れていったものの、[r]妖精は残っている。
[k]
@オベロン
数は少なく、めったに人前には出てこないけどね。[r]僕だって、そういう類いの英霊だ。
[k]
1そういえば、オベロンっていえば……
[charaFaceFade C 9 0.2]
@オベロン
『夏の夜の夢』、だろう?
[k]
@オベロン
英国最大の劇作家、シェイクスピア。[r]彼が書いた妖精の物語。
[k]
@オベロン
内容は……端的に言ってしまえば、[r]人間たちによる恋の[#三角関係:さんかくかんけい]だ。
[k]
@オベロン
そこで出てくる妖精の王がオベロン。[r]その妃の名がティターニア。
[k]
@オベロン
オベロンは妃であるティターニアの小姓を[r]横取りしようとして、
[k]
@オベロン
『目覚めた時、目の前にいるもの』に[r]恋をしてしまう惚れ薬を作ってしまう。
[k]
@オベロン
その惚れ薬を間違えて浴びてしまった[r]二人の人間たちは、
[k]
@オベロン
将来まで誓った愛する者との日々を忘れ、[r]間違った相手を永遠の恋人だと信じてしまう。
[k]
[charaFaceFade C 8 0.2]
@オベロン
ま、色々あって、[r]最後には元の[#鞘:さや]に収まってくれる。
[k]
@オベロン
愛を巡る身勝手な小芝居、[r]よくある喜劇なんだけど……
[k]
[charaFace C 3]
@オベロン
困ったことに、これが後世まで[r]語り継がれる人気作になっちゃってね。
[k]
@オベロン
おかげで、妖精といえば『いたずらもののパック』[r]『心の狭い王様のオベロン』があげられる。
[k]
[charaFace C 1]
@オベロン
なので……ある意味、[r]僕は世界でもっとも有名な妖精かもしれない。
[k]
@オベロン
興味があったら[r]カルデアに戻ったあと、読んでみるといい。
[k]
@オベロン
ロクな事はしない困った王様だけど、[r]そこは寛大な心で流して。
[k]
@オベロン
でも、誓って言うけど[r]悪意があったワケじゃないよ?
[k]
@オベロン
僕もまた、目の前の恋人の気を引きたくて、[r]ハメを外した舞台装置だったのさ。
[k]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 36]
[charaFadein A 0.1 1]
@アルトリア
では、オベロンは架空の妖精なんですか?[r]物語の上だけの登場人物?
[k]
@アルトリア
そんなあやふやなのもサーヴァントに[r]なっちゃうんです?
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk B]
[charaFace B 1]
[charaFadein B 0.1 1]
@トリスタン
いえ。確かにシェイクスピアの[r]『夏の夜の夢』は演劇史に残る名著ですが……
[k]
@トリスタン
『妖精王オベロン』自体は、[r]古くから欧州に伝わる伝承と聞きます。
[k]
@トリスタン
シェイクスピアの時代よりさらに前、[r]15世紀では、
[k]
@トリスタン
『魔法でどんな望みも叶える妖精の王』として[r][#謳:うた]われています。
[k]
[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk C]
[charaFace C 9]
[charaFadein C 0.1 1]
@オベロン
そうなのかい?[r]そっちは知らなかったなあ。
[k]
[charaFaceFade C 8 0.2]
@オベロン
どうあれ、どちらもモデルがいたという事だ。[r]そのモデル……原典がサーヴァントとなったもの。
[k]
@オベロン
それが僕なんだろう。[r]卵が先か、鶏が先か、って話。
[k]
1なるほど……
[charaFace C 0]
2じゃあティターニアは
[charaFaceFade C 9 0.2]
@オベロン
そっちは完全にシェイクスピアの創作だね。[r]妖精史にそういった名前の伝承はない。
[k]
@オベロン
ティターニア……タイタンのもじりかな?[r]ギリシャ神話からの創作だろう。
[k]
@オベロン
『夏の夜の夢』のオベロンはワガママだからね。
[k]
@オベロン
それを許してあげられる女の子なんて、[r]それこそ、作り物の中にしか存在しなかったのさ。
[k]
[charaFaceFade C 0 0.2]
@オベロン
……と。[r]すまない、無駄な話をしてしまった。
[k]
@オベロン
この道の先がソールズベリーだ。[r]門番の相手は僕がする。
[k]
@オベロン
君たちは黙ってついてきてくれ。[r]なに、僕なら顔パスだ。
[k]
@オベロン
それと、名前を聞かれても答えないように。[r]どうしても、となったらデタラメを言うんだ。
[k]
@オベロン
人間だとバレたら面倒だし、[r]誰が聞いているか分からないからさ。
[k]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk B]
[charaFace B 2]
[charaFadein B 0.1 1]
@トリスタン
……お待ちを。[r]妖精に嘘をつくのは危険ではないでしょうか。
[k]
@トリスタン
彼らの眼は真実を見抜くといいます。[r]極力、偽証は避けた方がよいのでは?
[k]
[messageOff]
[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 0]
[charaFadein A 0.1 1]
[wt 1.0]
[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk C]
[charaFace C 1]
[charaFadein C 0.1 1]
@オベロン
ああ、そこは大丈夫。[r]妖精國の妖精たちに妖精眼はないんだ。
[k]
@オベロン
長い繁栄の中で失われたか、[r]あるいは[#繁栄の為に捨てて]しまったのか。
[k]
@オベロン
どうあれ“本心を見られる”事はない。[r]相手が善か悪かは、結果が出た時しか分からない。
[k]
@オベロン
そうでもなければ、[r]モルガンなんて悪が栄える筈がないだろ?
[k]
[messageOff]
[wt 0.5]
[bgmStop BGM_EVENT_77 1.0]
[fadeout black 1.0]
[wait fade]
[charaDepth L 2]
[charaDepth M 1]
[charaFadeout C 0.1]
[charaFadein L 0.1 0,-180]
[charaFadein M 0.1 -120,-450]
[wt 1.0]
[scene 117600]
[se ad986]
[seVolume ad986 0 0.1]
[fadein black 1.0]
[seVolume ad986 1.0 0.7]
[charaMove L 50,-100 5.0]
[wait fade]
[bgm BGM_EVENT_92 0.1]
[wt 3.0]
[seStop ad986 2.0]
[wt 1.0]
[charaFadeout L 1.0]
[se ad940]
[seVolume ad940 0 0]
[seVolume ad940 2.0 0.4]
[charaMove M -120,-550 6.0]
[wt 5.0]
[charaFadeout M 1.0]
[wt 2.0]
[seVolume ad940 2.0 0.6]
[charaTalk off]
[charaFace F 1]
[charaFadein F 0.4 -300,0]
[charaMove F -200,0 1.2]
[wt 0.8]
[charaFadeout F 0.4]
[wt 1.0]
[charaFace D 0]
[charaFadein D 0.4 200,0]
[charaMove D 0,0 1.2]
[wt 0.8]
[seStop ad940 3.0]
[charaFadeout D 0.4]
[wt 1.0]
[charaFace F 1]
[charaFace D 0]
[charaFadein F 0.1 0]
[charaFadein D 0.1 2]
[wt 0.5]
[charaMoveReturn F -256,5 0.2]
[wt 0.2]
[charaMoveReturn F -256,5 0.2]
[wt 0.8]
[charaFace D 1]
[charaMoveReturn D 256,-10 0.6]
[wt 1.0]
[charaMove D 150,0 0.4]
[charaMove F -350,0 0.4]
[charaFadeout D 0.4]
[charaFadeout F 0.4]
[wt 1.0]
[charaTalk on]
1ここがソールズベリー……
2でっかい聖堂がある……
[se ad151]
[charaTalk B]
[charaFace B 1]
[charaFadein B 0.1 1]
@トリスタン
……私は嬉しい。[r]コーンウォールとは空気が違う。
[k]
@トリスタン
右も左も妖精だらけですが、[r]彼らから危険な気配は感じません……
[k]
@トリスタン
みな笑顔で、前向きのようです。[r]何か、祭りの最中なのでしょうか。
[k]
[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 7]
[charaFadein A 0.1 1]
@アルトリア
いえ、この街はこれが日常なんです。[r]ブリテン唯一の自由都市ですから。
[k]
@アルトリア
ソールズベリーの総人口はおよそ20万。[r]風、土、牙の氏族だけでなく、
[k]
@アルトリア
自然発生した妖精たちも、[r]独立権を手にした人間たちも暮らしています。
[k]
1独立権を手にした人間……
[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk C]
[charaFace C 4]
[charaFadein C 0.1 1]
@オベロン
“誰のものでもない、ブリテンのための人間”[r]言ってしまえば自由を手に入れた人間だ。
[k]
@オベロン
……そのあたりの話はもっと落ち着いてからに[r]しようと思っていたけど、
[k]
@オベロン
いつまでも隠し通せる話でもないしね。[r]大聖堂の事もあるし、ここで説明しようか。
[k]
[charaFace C 0]
@オベロン
君たちは妖精國に人間はいない、と考察していたけど、[r]厳密に言うとちょっと違う。
[k]
@オベロン
人間はいる。[r]ただしそれは霊長としてじゃない。
[k]
@オベロン
妖精の社会を豊かにするための道具……[r]汎人類史でいう『奴隷』に近い扱いなんだ。
[k]
@オベロン
この街を見て、おかしいと思わなかった?[r]いびつだとも。相応しくないとも。
[k]
1言われてみれば……
2まるで人間の街だ
[charaFace C 5]
@オベロン
そう。[r]本来、妖精は自然と共にあるものだ。
[k]
@オベロン
[#群:むら]を作るにしたって、それは『大母』の下、[r]『森の[#仔:こ]』や『石の[#仔:こ]』が集まる程度のものだった。
[k]
@オベロン
どこまでいっても妖精は“自分たちの文明”を[r]持たない、惑星の分霊だったんだよ。
[k]
[charaFace C 0]
@オベロン
けれど、妖精國ではご覧の通り、[r]人間社会の模倣をしてしまっている。
[k]
@オベロン
およそ一万四千年間。
[k]
@オベロン
このブリテンの妖精は人間を飼育し、[r]その創造力を娯楽にして繁栄した。
[k]
@オベロン
妖精は長寿であり、生命力が強く、[r]ただそこにいるだけで生きていける。
[k]
@オベロン
万能だから『工夫』も『成長』もしない。[r]反面、人間は弱点だらけだ。
[k]
@オベロン
短命であり、怪我は治らず、食事が必要で、[r]獣に襲われればすぐに死ぬ。
[k]
@オベロン
必然、人間たちは存続と繁栄のために[r]様々な工夫を凝らし、知識を重ねていった。
[k]
@オベロン
そんな人間の精神活動は、妖精たちにとって[r]“キラキラして面白いもの”だったんだろう。
[k]
@オベロン
彼らは人間たちを飼育し、[r]文化の外側だけを模倣して街を作った。
[k]
@オベロン
人間たちが積み重ねてきた農耕知識、[r]建築技術、多くの学問……
[k]
@オベロン
それらの中身をまったく無視して、[r]同じものを組み上げるんだ。
[k]
@オベロン
うわべだけをマネしてね。[r]魔力でちょちょいのちょい、さ。
[k]
[charaFace C 5]
@オベロン
その最たるものがあの大聖堂だよ。[r]妖精たちには神もいないし、宗教もない。
[k]
@オベロン
あんな大聖堂、作る必要はないんだ。[r]なのに[#ただ楽しい]から作ってしまった。
[k]
@オベロン
それがこの妖精國の文化であり、[r]人間の扱いだ。
[k]
1えっと、つまり……
2人間の文化を、パクられてる
[charaFace C 3]
@オベロン
……う。[r]ま、まあ、簡単に言うと、そうかな。
[k]
@オベロン
立場は違えど僕も妖精だ。[r]ここまで過剰なのはどうかと思うけど、
[k]
@オベロン
人間が数えるほどしかいなかった世界において、[r]彼らがこうなってしまったのも理解できる。
[k]
[charaFace C 0]
@オベロン
汎人類史でも、この異聞帯でも、[r]妖精たちにとって人間は退屈しのぎの嗜好品だ。
[k]
@オベロン
それを徹底して管理するようになった[r]社会が妖精國であり、
[k]
@オベロン
君たちの敵、[r]女王モルガンの政策なんだよ。
[k]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 10]
[charaFadein A 0.1 1]
@アルトリア
え? [%1]たち、[r]モルガンと戦うんですか!?
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk C]
[charaFace C 9]
[charaFadein C 0.1 1]
@オベロン
ああ。とりあえず今のところはね。[r]そうだろ、[%1]
[k]
1……まだ、状況は掴めないけど
2……異聞帯の王に会う必要はある
[messageOff]
[wt 0.5]
1でも、その前にふたりと合流しないと
[charaFaceFade C 1 0.2]
@オベロン
おっと、そうだった。[r]優先順位を間違えてはいけなかった。
[k]
@オベロン
とりあえず酒場に行こう。[r]ヒトが集まるところには耳寄りな情報がある。
[k]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 4]
[charaFadein A 0.1 1]
@アルトリア
…………。
[k]
1アルトリア
2足を止めて、どうした[&:の]
[charaFace A 11]
@アルトリア
えっと……[%1]には[r]助けられたし、ご恩は確かにあるのですが……
[k]
[charaTalk depthOff]
[charaDepth J 1]
[charaDepth A 2]
[charaPut J 1]
[charaFadeTime J 0.2 0.5]
@アルトリア
(どうしようかな……モルガン陛下と戦うんなら、[r] わたしがいると迷惑だよね……)
[k]
@アルトリア
(マシュさんを見つけるまでは、と思ったけど、[r] ここで別れるのが正解かもなぁ……)
[k]
[charaFadeout J 0.1]
[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk depthOn]
[charaTalk C]
[charaFace C 8]
[charaFadein C 0.1 1]
@オベロン
ははあん。
[k]
[charaFace C 1]
@オベロン
[line 3]コホン。[r]ところでアルトリア。
[k]
@オベロン
この街で、主のいない人間が見つかった時の[r]処遇を知ってるかい?
[k]
@オベロン
牧場から逃げ出した脱走者として捕まって、[r]ニュー・ダーリントン送りだ。
[k]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 26]
[charaFadein A 0.1 1]
@アルトリア
ニュー・ダーリントンって……[r]『国立殺戮劇場』の、ダーリントン!?
[k]
1国立……
2殺戮……
3なんですって……
[charaFace A 22]
@アルトリア
そそ、それは穏やかではありませんね。[r]でも、ここ自由の街ソールズベリーですよ?
[k]
@アルトリア
風の氏族の長が統治する街で、[r]そんな酷い仕打ちが行われるはずが……
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk C]
[charaFace C 0]
[charaFadein C 0.1 1]
@オベロン
いや。風の氏族の長といえ、[r]女王の決定には逆らえない。
[k]
[charaFace C 1]
@オベロン
そんな中、信頼できる協力者は[r]ひとりでも多い方がいい。
[k]
@オベロン
[%1]は右も左も[r]分からない迷子で、しかも人間だ。
[k]
@オベロン
飼い主がいないと『名なしの森』の[r]二の舞になるかも。
[k]
[charaFace C 4]
@オベロン
僕は見ての通り王子だから……
[k]
@オベロン
出自の分からない人間を『自分の従者』として[r]言い張るのには無理があるけど、
[k]
[charaFace C 1]
@オベロン
君なら[%1]と[r]釣り合いはとれている。
[k]
@オベロン
何、ずっと一緒に、とは言わないさ。[r]ソールズベリーにいる間だけでいい。
[k]
[charaFace C 8]
@オベロン
何より[line 3]君だって、その方が都合がいいだろ?[r]ひとりでいるよりは、さ。
[k]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 8]
[charaFadein A 0.1 1]
@アルトリア
……それはそうかも……[r]ひとりでいると職質されますもんね、今のブリテン。
[k]
[charaFace A 22]
@アルトリア
でも、それならトリスタンさんが[r][%1]の主人というコトにすれば?
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk depthOff]
[charaDepth A 2]
[charaDepth C 1]
[charaTalk C]
[charaFace C 7]
[charaFace A 22]
[charaFadeinFSL C 0.1 0]
[charaFadeinFSR A 0.1 2]
@オベロン
できなくもないけど、トリスタンは[r]妖精國については何も知らないからなあ。
[k]
@オベロン
氏族の衛兵に質問されたらボロが出る。[r]僕なら選ばないかな。
[k]
[charaFace A 28]
@アルトリア
でで、でもでも人間を従者にできるのは[r]上級妖精なワケで、上級妖精ってコトは、
[k]
@アルトリア
わたしが[%1]の[r]ご主人様になるってコトで[line 3]
[k]
[charaFace C 1]
@オベロン
うわべだけの話だけどね。[r]それともペットにしたい?
[k]
[charaFace A 9]
@アルトリア
おおおおそれ多いのでうわべだけで結構です![r]そそそういうの、わたしには早いので、ほんと!
[k]
[charaFadeout C 0.1]
[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk depthOn]
[charaTalk C]
[charaFace C 1]
[charaFadein C 0.1 1]
@オベロン
よし、決まったね。
[k]
@オベロン
[%1]。[r]しばらくはアルトリアが君の持ち主になる。
[k]
@オベロン
これも妖精國で安全に旅をするためだ。[r]ひと芝居、うてるかい?
[k]
[messageOff]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 35]
[charaFadein A 0.1 1]
[wt 0.5]
1こちらこそ、よろしく
2芝居なら経験があるよ
[charaFace A 10]
[wt 1.0]
[charaFace A 11]
@アルトリア
……はあ。[r]分かりました、わたしなんかでよろしければ。
[k]
[charaFace A 6]
@アルトリア
ここまで一緒に来たワケだし、もう少し、[r]みなさんと行動を共にさせていただきます。
[k]
[charaFace A 1]
@アルトリア
ええ、こうなったら前向きに。[r]昔からの夢がひとつ叶った、と思いますね!
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk B]
[charaFace B 4]
[charaFadein B 0.1 1]
@トリスタン
[FFFFFF][-] ……もし、キャスターの君。[r]昔からの夢、というと?
[k]
[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 7]
[charaFadein A 0.1 1]
@アルトリア
田舎育ちの妖精なら、誰でも見る夢ですよ。[r]都会の街で、上級妖精の仲間入りをする、という。
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk C]
[charaFace C 8]
[charaFadein C 0.1 1]
@オベロン
[line 6]。
[k]
[messageOff]
[bgmStop BGM_EVENT_92 1.0]
[fadeout black 1.0]
[wait fade]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 1.0]
[scene 117700]
[fadein black 1.0]
[se ad93]
[wait fade]
[wt 1.0]
[se ad94]
[bgm BGM_EVENT_94 0.1]
[charaTalk C]
[charaFace C 11]
[charaFadein C 0.1 1]
@オベロン
やあやあ、こんにちはソールズベリーの諸君![r]今日も楽しく生きているかい?
[k]
@オベロン
秋の森の妖精王、花と平和と童話の伝道師、[r]騒がしきオベロン、お邪魔するよ!
[k]
[messageOff]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]
[se ad413]
[se ade76]
[charaTalk depthOff]
[charaDepth I 6]
[charaDepth F 5]
[charaDepth N 2]
[charaDepth D 3]
[charaDepth E 4]
[charaTalk off]
[charaFace I 6]
[charaFace F 1]
[charaFace N 1]
[charaFace D 1]
[charaFace E 1]
[charaFadein I 0.1 1]
[charaFadeinFSR N 0.1 380,0]
[charaFadeinFSL D 0.1 -380,0]
[charaFadein E 0.1 200,0]
[charaFadein F 0.1 -200,0]
[wt 0.8]
[charaTalk on]
I妖精酒場の主人
やあオベロン、元気そうで何よりだ![r]またソールズベリーに来てくれた![seStop ad413 2.0]
[k]
I妖精酒場の主人
でも今日こそツケじゃないんだろうね!
[k]
N木の杯を手にした妖精
おおう、オベロンの顔が見られるなんて、[r]昼間っから酒を飲みに来て正解だったぜ!
[k]
N木の杯を手にした妖精
でも前に貸した金、いつ返してくれるんだ?
[k]
D庭好きの妖精
オベロン、このあいだはありがとう![r]君のおかげで裏庭の樹がおとなしくなったよ!
[k]
D庭好きの妖精
でもお金は返してね!
[k]
Eドレスを着た妖精
素敵なオベロン、時間はあるのでしょうね?[r]今日こそ私たちのお茶会に来てほしいのだけど!
[k]
Eドレスを着た妖精
でもお金は返してね!
[k]
F屈強な体格の妖精
待ってたぜ、万年ツケの貧乏王子![r]いいぜ、ここはオレが[#奢:おご]ってやるさ!
[k]
F屈強な体格の妖精
でもお金は返してね!
[k]
[charaFadeout F 0.1]
[charaFadeout N 0.1]
[charaFadeout I 0.1]
[charaFadeout D 0.1]
[charaFadeout E 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk C]
[charaFace C 11]
[charaFadein C 0.1 1]
@オベロン
はははははは。
[k]
[charaFaceFade C 2 0.2]
@オベロン
やめてくれないか諸君![r]僕が人気者であるコトを強調するのは!
[k]
@オベロン
今日は大切な友人と一緒にいるんだ、[r]お金のことは黙っていてね!
[k]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk off]
[charaFace I 6]
[charaFace F 1]
[charaFace N 1]
[charaFace D 1]
[charaFace E 1]
[charaFadein I 0.1 1]
[charaFadeinFSR N 0.1 380,0]
[charaFadeinFSL D 0.1 -380,0]
[charaFadein E 0.1 200,0]
[charaFadein F 0.1 -200,0]
@妖精たち
ハハハハハハハハハ!
[k]
@妖精たち
分かってる分かってる、[r]誰も本気で言ってないさ!
[k]
@妖精たち
アンタからは女王の貨幣なんかより何倍も[r]いいものを貰ってるんだ、いくらでも[#奢:おご]らせてくれ!
[k]
[messageOff]
[se ad413]
[charaFadeout F 0.1]
[charaFadeout N 0.1]
[charaFadeout I 0.1]
[charaFadeout D 0.1]
[charaFadeout E 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk on]
[wt 2.0]
[seStop ad413 3.0]
1借金……
2万年ツケ……
[charaTalk A]
[charaFace A 11]
[charaFadein A 0.1 1]
@アルトリア
もしかして貧乏なんですか?[r]王さまを名乗っているのに?
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk C]
[charaFace C 3]
[charaFadein C 0.1 1]
@オベロン
まあ、僕の財政事情は、ちょっと苦しい。[r]控えめにいって一文無しだ。
[k]
@オベロン
でも仕方ないだろ? 僕が妖精國に[r]召喚された時、あったのはこのマントだけだ。
[k]
@オベロン
枯れ葉のつもった森の中で、[r]文字通り[#裸一貫:はだかいっかん]で目が覚めた。
[k]
@オベロン
普通なら、そこで落ち込んで[r]汎人類史からの救援を待つところだけど……
[k]
[charaFace C 0]
@オベロン
先に召喚された者として[r]できる事はやっておかないといけないだろ。
[k]
@オベロン
妖精は“面白いもの”になびく生き物だ。[r]だから、僕は様々な街で活躍した。
[k]
[charaFace C 1]
@オベロン
歌を歌い、騒ぎを起こし、童話を語り、[r]ご婦人たちを[#愉:たの]しませ、夜を盛り上げた。
[k]
@オベロン
そんな地道な活動を経て、[r]『誰も知らない、どこかに領地を持つ妖精王』
[k]
@オベロン
として、このブリテンで名を上げたのさ。[r]まあ、主要都市だけの評判だけどね。
[k]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 10]
[charaFadein A 0.1 1]
@アルトリア
あー……わたしがオベロンを知らなかったのは、[r]わたしの村が田舎だったから……
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk C]
[charaFace C 8]
[charaFadein C 0.1 1]
@オベロン
それは申し訳ない。[r]今後は地方への遠征も考えよう。
[k]
[charaFace C 4]
@オベロン
でも、これだってひとつの戦いだったんだ。
[k]
@オベロン
元手ゼロの状態で、貴族っぽいムーブを[r]しなくちゃいけなかった僕の気持ち、分かるかい?
[k]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk B]
[charaFace B 4]
[charaFadein B 0.1 1]
@トリスタン
……はい。私も酒場では身分を偽り、[r]美しいご婦人相手に恋を歌う事も[#希:まれ]に……
[k]
@トリスタン
いえ、多々ありましたので……。[r]その高揚感、いえ、緊張感はよく分かります……
[k]
@トリスタン
オベロン。同じ詩人として、[r]貴方の努力に最大の敬意を。
[k]
@トリスタン
……後で妖精國で通じる流儀など、[r]細かく教えていただければ……
[k]
[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk C]
[charaFace C 1]
[charaFadein C 0.1 1]
@オベロン
僕でよければ、喜んで。[r]君の演奏があればますます後援者が増えそうだ。
[k]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk depthOff]
[charaDepth A 2]
[charaDepth B 1]
[charaTalk A]
[charaFace A 1]
[charaFadein A 0.1 1]
@アルトリア
なるほど。トリスタンさんとオベロンは[r]同じタイプで女性の敵、という事ですね!
[k]
[messageOff]
[charaTalk B]
[charaFace B 11]
[charaFadein B 0.2 250,0]
[charaShake B 0.05 2 2 0.6]
[wt 1.2]
[charaFadeout B 0.2]
[wt 0.3]
[charaTalk A]
[charaFace A 0]
@アルトリア
それよりオベロン。[r]わたしたちはどこに座ればいいのですか?
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk C]
[charaFace C 1]
[charaFadein C 0.1 1]
@オベロン
店の奥、一段高くなっている区画の、[r]円いテーブルが僕のお気に入りだ。
[k]
@オベロン
他の客からは見えづらく、[r]こちらからは店の様子が一望できる。
[k]
@オベロン
まずは果実水で乾杯しよう。[r]ああ、そこの愛らしい君、新しい給仕さんかな?
[k]
@オベロン
奥のテーブルを使うと店主に伝えてくれ。[r]それとリンゴの果実水を四つ、頼むよ。
[k]
[messageOff]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk K]
[charaFace K 0]
[charaFadein K 0.4 1]
K給仕
はーい、ご注文、ありがと~う![r]すぐに用意するからゆっくりしていってね~!
[k]
[messageOff]
[cueSe SE_21 21_ad1077]
[seVolume 21_ad1077 0 0.7]
[wt 0.1]
[bgmStop BGM_EVENT_94 1.0]
[charaMove K -100,0 0.4]
[charaFadeout K 0.4]
[wt 0.5]
[wt 1.0]
1[line 3]え?
[cueSe SE_21 21_ad1077]
[seVolume 21_ad1077 0 0.7]
[wt 0.6]
[charaTalk K]
[charaFace K 23]
[charaFadein K 0.4 -100,0]
[charaMove K 0,0 0.4]
[wt 0.2]
[seStop 21_ad1077 0.3]
[wt 0.2]
K給仕
[line 3]え?
[k]
1ダ・ヴィンチちゃん
[charaFace K 9]
@ダ・ヴィンチ
うっそ、ほんと!?[r]やったぁ、[%1][&君:ちゃん]だーー!
[k]
[messageOff]
[wt 1.0]
[fadeout black 2.0]
[wait fade]
[wt 0.5]
[soundStopAll]
[end]