Version: 2.13.3 DataVer: 913

ScriptActionEncrypt/91/9110180110.txt

@@ -0,0 +1,225 @@
+＄91-10-18-01-1-0
+
+[soundStopAll]
+[bgm BGM_EVENT_1 0.1]
+[scene 20702]
+[charaSet A 8001001 2 マシュ]
+[charaSet B 98002000 2 フォウ]
+[charaSet C 1018001 1 アルテラ]
+[charaSet D 98015000 0 ？？？]
+[fadein black 1]
+[wait fade]
+[se ad2]
+[wt 2]
+[seStop ad2 3]
+[charaFace C 0]
+[charaFadein C 0.4 1]
+＠アルテラ
+……待っていた。
+[k]
+
+＠アルテラ
+お前が来るのを、待っていた。[r][%1]。
+[k]
+
+？1：ここ、どこ？
+
+＠アルテラ
+私にも、正確なことはわからない。
+[k]
+
+？2：……もしかして、夢の中？
+
+[charaFace C 0]
+＠アルテラ
+ああ。勘がいいな、マスター。
+[k]
+
+？！
+
+[charaFace C 0]
+＠アルテラ
+断言はしない。[r]だが、ある程度の推測は可能だ。
+[k]
+
+[charaFace C 5]
+＠アルテラ
+ここは[line 3][#私の中]だ。
+[k]
+
+＠アルテラ
+物理的な意味合いではなく、[r]精神的なものだ。
+[k]
+
+＠アルテラ
+私の中。やはり断言はできないが、[r]私の記憶。フンヌの大王として戦った、この、私の。
+[k]
+
+[charaFace C 0]
+＠アルテラ
+……[#英雄としての]私の記憶の中だ。
+[k]
+
+？1：英雄としての？
+
+？2：よく、意味がわからない
+
+？！
+
+＠アルテラ
+言葉通りだ。[r]破壊の大王、アッティラと呼ばれた[#アルテラ:わたし]の記憶。
+[k]
+
+＠アルテラ
+物言わぬ機械のように、物思わぬ機械のように、[r]ただ、目前の文明を破壊し続けた者。
+[k]
+
+＠アルテラ
+私の記憶だ。[r]だから、ここには……。
+[k]
+
+[charaFace C 4]
+＠アルテラ
+……何も、ない。
+[k]
+
+[se ad2]
+[charaFace C 5]
+＠アルテラ
+私は、[#人のようには]考えなかった。[r]感じることもしなかった。
+[k]
+
+＠アルテラ
+考えられなかったし、[r]感じられなかった。
+[k]
+
+[charaFace C 0]
+＠アルテラ
+……おまえには、この[#景色:わたし]はどう映る？
+[k]
+
+＠アルテラ
+私には、どこまでも平坦な空と大地だけが在る。[r]感情も目的もないまま整地された星の終わりだ。
+[k]
+
+＠アルテラ
+おまえには……きっと、[r]おまえが見た中でもっとも[#近い]風景に映るだろう。
+[k]
+
+＠アルテラ
+見え方は異なっているかもしれないが、[r]この暗がりの荒野が、私だ。
+[k]
+
+[charaFace C 4]
+＠アルテラ
+記憶を見ているはずなのに、何もない。[r]友もなく、家族もなく……。
+[k]
+
+＠アルテラ
+誰の声もない。[r]ただ、風だけが吹き[#荒:すさ]ぶ。
+[k]
+
+[charaFace C 5]
+＠アルテラ
+……ふふ。からっぽだ。
+[k]
+
+[seStop ad2 3]
+＠アルテラ
+あれだけ多くの仲間たちを[#率:ひき]いておきながら、[r]誰一人として、私の[#記憶:なか]にはない、なんて。
+[k]
+
+？1：静か、だと思う
+
+？2：これはこれで落ち着くよ
+
+？！
+
+[charaFace C 0]
+＠アルテラ
+優しいな、おまえは。
+[k]
+
+＠アルテラ
+いや、優しい、と言うのだろうな。[r]おまえのような[#人間:ひと]を。
+[k]
+
+[charaFace C 2]
+＠アルテラ
+私は……。
+[k]
+
+＠アルテラ
+……私は、命を壊したいと思ったことはない。[r]だが、いつも、視界に広がる文明を破壊し続けた。
+[k]
+
+[charaFace C 5]
+＠アルテラ
+矛盾しているだろう？[r]だが、どうしてもこの道を選んでしまう。
+[k]
+
+＠アルテラ
+この星の生命の絶対原則[line 3][r]生存目的が繁殖であるコトから、私は外れている。
+[k]
+
+＠アルテラ
+私の根底に刻まれた厳守は“破壊”なんだ。[r]進んで殺したくはない、でも、壊したい。
+[k]
+
+＠アルテラ
+結果として人は死ぬ。[r]多くを殺した。大地は常に真紅に染まっていた。
+[k]
+
+[charaFace C 2]
+＠アルテラ
+……それでも。[r]私に残されたものは、この暗い荒涼、そして。
+[k]
+
+＠アルテラ
+そら[line 2][r]来たぞ。
+[k]
+
+[charaFadeout C 0.1]
+[charaTalk D]
+[charaFace C 0]
+[charaFadein C 0.1 2]
+[charaFace D 0]
+[charaFadein D 0.7 0]
+＠？？？
+[line 6]。
+[k]
+
+[charaFace C 0]
+＠アルテラ
+何もない、と言ったが[r]正しくなかったな。
+[k]
+
+＠アルテラ
+ああいうものが在る。[r]名も定かならぬ、顔なき者ども。
+[k]
+
+[charaFace C 2]
+＠アルテラ
+私が戦い、命奪った者たち。[r]……個体としての認識もせずに、ただ戦い、殺した。
+[k]
+
+[charaFace C 5]
+＠アルテラ
+さあ、力を振るう時だマスター。[r]召喚システムとやらが機能すればの話だが。
+[k]
+
+＠アルテラ
+死にたくなければ、[r]戦う他にない。
+[k]
+
+[charaFace C 0]
+＠アルテラ
+……この場所に、死が在るのかは定かでないが。
+[k]
+
+[messageOff]
+[fadeout black 0.5]
+[bgmStop BGM_EVENT_1 0.4]
+[wait fade]
+[soundStopAll]
+[end]