Version: 2.77.0 DataVer: 1719
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"comment": "武則天が元々道術を使えたのなら、矛盾がある。\n今までなぜ霊を怖がっていたのか?\n実は、過去においては、道術は効果を発しなかった。\n効かなかった、のだ。\nどれだけまじないを行っても、毒殺したものは霊として出てきた。猫は恨みがましい目を向けてきた。\n「こんなもの効かない」と自分で確信している状態で、術が使えるわけがない。水着霊基として安定するためにはクラスのキャスター化が必要であったが、その過去があるために難しかった。なのでスカサハ=スカディはその「かつて道術を習ったが効かなかった」という彼女の記憶をルーンで封じることにしたのである。\n\n自らの道術を信じられるようになり、水着霊基となった武則天は、霊への恐怖を忘れているように「見える」。\nそれは、叩きのめせるから怖いはずがない、という状況なだけであって、この夏が終わり「かつては効かなかった」という記憶を思い出すか、あるいはこの霊基でも祓えない「正当性のある」死霊と出会い、それに自らの道術が効かない(正当性があるがゆえに)かもしれない、という思いを本人が抱いてしまったとき、その一夏の夢は消え去るだろう。\n\nそう―――結局のところ。彼女の根底には今もなお、「国を獲るために政敵を暗殺してきたが、その恨み辛みは自分に向けられて当然である、霊に呪われぬはずがない」というような感覚があるのだ。\nだがそれは弱さではなく、それでも国を獲ったことに後悔はない、という彼女の誇り高さに通じるもの。\n当然、努力家の彼女は、夏が終わったあともなんとかして霊(と猫)の恐怖を乗り越えようと頑張り続けるのであった……。",
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"comment": "それは幼い頃に見た夢。\n穏やかで優しい物語を愛した、雨の国の魔女の話。\n妖精でありながら独学で数多の魔術を編み出し、\n王女でありながら野原を駆ける冒険を愛した少女。\nいずれ多くの運命に出会い、背かれ、変節していく救世主の最初の姿。",
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"comment": "身長/体重:170cm・56kg\n出典:アーサー王伝説、イギリス妖精史、及び異聞帯ブリテン\n地域:最果てのオークニー\n属性:秩序・善(霊基第一)\n 秩序・中庸(霊基第二)\n 秩序・夏(霊基第三)\n性別:女性\n\n霊基第三で登場する水妃モルガンは友情出演である。",
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"comment": "身長/体重:170cm・56kg\n出典:アーサー王伝説、イギリス妖精史、及び異聞帯ブリテン\n地域:最果てのオークニー\n属性:秩序・善(霊基第一)\n 秩序・中庸(霊基第二)\n 秩序・夏(霊基第三)\n性別:女性\n\n雨の魔女であり救世主であり水妃である事から、霊基によって属性は変化していく。とはいえ、『秩序』である事だけは揺るがないようだ。\n\n霊基第三はカルデアに召喚された後の女王モルガンがとある事件で『水妃』として装いを変えたもの。\n本人は『今までとなにひとつ変わらない冬の女王』として振る舞い、そうなっていると確信しているが、どう見ても普段より気が緩み、ハイテンション(内心あげあげ)になっている。\nクールな振る舞いはしていても、女王より少女の面が強く出ている。普段より規律やマナーに厳しくなく、マスターやバーヴァン・シーが粗相をしても優しく微笑む。\nとなりで見ているバーゲスト曰く、「逆に怖い」。",
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"comment": "○雨の国の妖精:A\n雨の国の魔女としてのスキル。\n知識はあるが外界を知らない箱入りのお嬢様で、\n知識欲が旺盛で、見た事のないもの、予測のつかないものに好意を持つ彼女らしいスキル。\n自分の行動はきっと正しい、と明るい確信を持っている。\n\n○逆境のカリスマ:A\n救世の妖精、救世主トネリコは常に弱く苦しめられた妖精たちの前に現れ、その劣勢を覆してきた。\n逆境において強く奮い立ち、強大な敵を倒す姿は虐げられる者たちにとって希望そのものに映った事だろう。\n通常の『カリスマ』に加えて、トネリコには追加効果が発生する。\n\n○ラスト・リゾート:A\n最後の切り札にして、最高級の楽園(リゾートホテル)を造る女王の政治手腕にして、物理的な攻撃性結界。",
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"comment": "○雨の国の妖精:A\n『アヴァロンの妖精』がトネリコ風に使われたもの。雨の国の魔女としてのスキル。\n知識はあるが外界を知らない箱入りのお嬢様で、\n知識欲が旺盛で、見た事のないもの、予測のつかないものに好意を持つ彼女らしいスキル。\n自分の行動はきっと正しい、と明るい確信を持っている。\n\n○逆境のカリスマ:A\n救世の妖精、救世主トネリコは常に弱く苦しめられた妖精たちの前に現れ、その劣勢を覆してきた。\n逆境において強く奮い立ち、強大な敵を倒す姿は虐げられる者たちにとって希望そのものに映った事だろう。\n通常の『カリスマ』に加えて、トネリコには追加効果が発生する。\n\n○ラスト・リゾート:A\n最後の切り札にして、最高級の楽園(リゾートホテル)を造る女王の政治手腕にして、物理的な攻撃性結界。",
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"comment": "『聖剣遙か夢の名残』\nランク:A++ 種別:対軍宝具\nレンジ:10~70 最大捕捉:300人\n\nメモリー・オブ・ロンディニウム。\n救世主トネリコが夢見た、理想郷ロンディニウムの残骸。現在・過去・未来、かの地に集うはずだった騎士たちの輝ける武器を製造し、霧散させる。\n霊基第一、第二専用。\n\n\n『希望孵す夏の水鏡』\nランク:A++ 種別:対軍宝具\nレンジ:10~70 最大捕捉:300人\n\nサマープール・ドズマリー。\n聖剣を王に与え、回収したとされる湖の妖精。\nその湖を触媒にして大量の疑似聖剣を造り出し、拡散させる大魔術。\nかつて希望を生んだ湖は、苛烈な女王の手によって兵器を生産する工場と化した。\n宝具ランクがA++なのはアーサー王の宝具がA++なので、それへの対抗意識によるもの。強引に宝具を強化しているため、女王自身の能力は通常のものよりランクダウンしている。\n霊基第三専用。",
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"comment": "・救世主トネリコ\nブリテンで、たえまなく争い合う氏族たちの戦いに介入し、虐げられていた下級妖精たちを救い、名声をあげていった頃の『楽園の妖精』。\n『魔女』から『救世主』と呼ばれ方が変わったので、この頃からトネリコを名乗る事になった。\n義母……雨の国の王妃……からもらった大切な名前なので、『悪者』として認識されているうちは使いたくなかったのだ。\n\n性格は厳しい時は厳しく、\nみなを安心させる時は柔らかく。\nマシュを導いたトネリコと同一の存在ではあるが、あの時より少し攻撃性が高い。\nおそらく雨の魔女と救世主の中間くらいと思われる。\n自分の行動はこれで正しい、と激しく誓っており、自分の心も含め、他者の裏切りを何よりも許さない。",
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"comment": "・救世主トネリコ\nブリテンで、たえまなく争い合う氏族たちの戦いに介入し、虐げられていた下級妖精たちを救い、名声をあげていった頃の『楽園の妖精』。\n『魔女』から『救世主』と呼ばれ方が変わったので、この頃からトネリコを名乗る事になった。\n義母……雨の国の王妃……からもらった大切な名前なので、『悪者』として認識されているうちは使いたくなかったのだ。\n\n心の底ではオークニーを滅ぼされた怒り・憎しみが燻っているものの、持ち前の正義感、公平さ、そして芯の強さが負の感情を制し、トネリコは立派な救世主となった。\n弱い妖精たち、奴隷として扱われている人間たちにとって『希望』そのものとなったトネリコは、各地の争いを平定しながら、やがて『円卓』を組織し、争い合う妖精氏族たちを調停し、人間たちの都ロンディニウムの建造に力を貸し、ついにはブリテンを統一する、初めての王を迎える事になった。\n\n ◆\n\n性格は厳しい時は厳しく、\nみなを安心させる時は柔らかく。\nマシュを導いたトネリコと同一の存在ではあるが、あの時より少し攻撃性が高い。\nおそらく雨の魔女と救世主の中間くらいと思われる。\n自分の行動はこれで正しい、と激しく誓っており、自分の心も含め、他者の裏切りを何よりも許さない。",
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"comment": "・雨の国の魔女の話(Ⅰ)\nオークニーに流れ着いた『楽園の妖精』、\nそのもっとも純粋で無垢な姿。\n\nオークニーは『雨の氏族』が統治する国で、\n『雨の氏族』は『楽園の妖精』が現れた事で自分たちの罪が暴かれる事を恐れたものの、まだ赤ん坊だった彼女を憐れに思い、他の氏族から守る道を選んだ。\nオークニーは最北である事から他の氏族たちの国より貧しく、栄えてはいなかったが、その分、穏やかで静かな国だった。\n世界の端であるオークニーには巨大な世界樹がそびえ、1年の大半は雨の降る国だった。\n\n『雨の氏族』の王妃は彼女を娘として大切に育て、最後には世界樹と同じ『トネリコ』という名前を与えた。\n『娘』として扱ったのは、仲間に引き入れるためではない。いずれ『楽園の妖精』として旅立つ彼女がブリテンでこまらないよう、たくさんの知識と思い出を与えようとしたのだ。\n彼女は自分の使命を理解しながら、『雨の氏族』たちの優しい心に感じ入り、心優しく成長した。\n\n誰も居ない図書室が幼い彼女のお気に入りの場所だった。\n窓ごしに見える灰色の空。優しい雨だれの音。\nたくさんの蔵書の中で、彼女はブリテンを終わらせるのではなく、ブリテンを新しく始める―――罪の意識に苦しむ妖精たちを救う手段はないのかと模索しはじめた。\n\n仄暗い、けれど温かな図書室で。\n机に向かって童話を読む子供のように、『理想の國』を夢見たのだ。",
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"comment": "・雨の国の魔女の話(Ⅰ)\nモルガンはブリテンを糾すために楽園アヴァロンから地上に派遣された『楽園の妖精』だった。\nまだ赤ん坊(幼体)だったモルガンは楽園からブリテンの最北、オークニーに流れ着いた。\nオークニーは『雨の氏族』が統治する国で、『雨の氏族』は『楽園の妖精』が現れた事で自分たちの罪が暴かれる事を恐れたものの、まだ赤ん坊だったモルガンを憐れに思い、他の氏族たちからモルガンを守る道を選んだ。\nオークニーは最北である事から他の氏族たちの国より貧しく、栄えてはいなかったが、その分、穏やかで静かな国だった。\n世界の端であるオークニーには巨大な世界樹がそびえ、1年の大半は雨の降る国だった。\n\n『雨の氏族』の王妃はモルガンを娘として大切に育て、最後には世界樹と同じ『トネリコ』という名前を与えた。\n『娘』として扱ったのは、仲間に引き入れるためではない。\nいずれ『楽園の妖精』として旅立つモルガンがブリテンでこまらないよう、たくさんの知識と思い出を与えようとしたのだ。\nモルガンは『ブリテンを終わらせる』という自分の使命を理解しながら、『雨の氏族』たちの優しい心に感じ入り、心優しく成長した。\n\n誰も居ない図書室が幼いモルガンのお気に入りの場所だった。\n窓ごしに見える灰色の空。優しい雨だれの音。\nたくさんの蔵書の中で、モルガンはブリテンを終わらせるのではなく、ブリテンを新しく始める―――罪の意識に苦しむ妖精たちを救う手段はないのかと模索しはじめた。\n仄暗い、けれど温かな図書室で、机に向かって、童話を読む子供のように『理想の國』を夢見たのだ。",
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"comment": "・雨の国の魔女の話(Ⅱ)\nしかし彼女が16歳になった日、オークニーは滅び去った。\n『楽園の妖精』による断罪を恐れた他の氏族たちが同盟を結び、オークニーに攻め入ったのだ。\nオークニーは火に包まれ、『雨の氏族』たちは皆殺しにされ、彼らが匿っていた『楽園の妖精』も見つけ出され、処刑された。\nこの時に捕まった『楽園の妖精』は、オークニーの王妃の本当の娘であり、娘もまた、最期までモルガンの行く末を案じ、身を挺した。\n\n『雨の氏族』たちの最後の抵抗で生き延びたモルガンは、『雨の氏族』たちが自分にかけていた願い……ブリテンを争いの無い平和な国にする……を実現するため、他の氏族たちへの憎しみを呑み込み、『救世の妖精』として亡国オークニーを後にし、ブリテン本土に渡ったのであった。\n\n本土に渡った頃はオークニーを失った悲しみで目が死んでいたり、やさぐれていたり、不良行為に走っていたりした。\n\n「『雨の氏族』以外の妖精はみんな嫌いです。\n ブリテンから争いを無くすために行動するけど、\n 妖精たちに幸福になってほしいわけじゃありません。\n 私に助力を求めるなら、命以上の代価をもらいます」\n\nと、童話に出てくる『悪い魔女』ムーブをしていた。\nが、千年の旅のすえに信頼できる仲間が増え、目的もハッキリしてくると『悪い魔女』ムーブから卒業する。本人も無理やり悪ぶっていたのでスッキリした。\n\n魔女トネリコの話はここで終わる。\nこの後は救世主の話である。",
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@@ -34774,6 +34884,16 @@
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"comment": "祝・「Fate/Grand Order」八周年!!\n\n記念すべき今日という特別を、\nあなたの笑顔と、彼らの笑顔と共に。\n\n世界各地のお祭りで、\nみんなで一緒に、賑やかに楽しもう。",
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"comment": "[FFff20]次回イベントのストーリークリアで開放[-]",
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@@ -41734,6 +41854,56 @@
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"comment": "森域の奥深くにて石偶に棲まう息吹の繭玉。\n大地のしとねに身を寄せ合い、誰人の訪れを待つ。",
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"comment": "「急げデイビット、こんな機会は二度とないぞ!」\n\n息を弾ませて、期待と興奮を隠しもしない声で、\n彼はオレに呼びかける。\n\n「しかし、5分間だけ空が晴れるらしいとはね!\n まるで台風の目のようじゃないか!」\n\n部屋から飛び出してきた彼は、\nたまたま廊下にいたオレに状況を説明し、\nそのままこちらの手を取って走り出した。\n\n暗黒の宙にかかる光の帯。\n空に広がるオーロラを、彼は終始満足げに眺めていた。\n楽しげな感想は自分自身に向けたものと、\n隣にいる友人と、\n彼が遠くに置いてきた、しかし、\n決して忘れることのない、\n小さな友人に贈るものだった。\n\n「たくさんの美しいものを見るんだ。\n そのために、私は生まれたのだから」\n\n生まれた、というのは何かの比喩だろう。\nおそらく彼の価値観は一度死に、その後に蘇生した。\nその時に生まれた欲求が彼を突き動かしている。\nそう理解した時、自分も感想を口にしていた。\n\n会話は弾み、互いに夢の話をした。\n方法も思想も違ったが、\nオレたちは互いを否定することなく、\nただ“そうできたらいいな”と笑い合った。\n\n5分間の天体観測。\nまるで、少年の時分のようだった。",
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"comment": "遠足前の日曜日のように。\nお茶会の、その前の準備もまた、楽しいもので。\n\n焼きたてのお菓子の甘く香ばしい匂い、\n美しい朝焼け色のドレスに衣替えしていくお茶、\nどこかの誰かの恋話で花を咲かせる。\n\nそれはほんの小さな、やさしい時間。\n\n―――今度はあの子も、誘ってみようかしら。",
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"comment": "目を背けて無視するほどの強かさはない。\nかといって競争相手を目指すほどの自惚れもない。\n諦めが悪いのか、\n自分という器の限界を知りたくないのか。\n逃げ出す事も戦う事もできない自分が、\nみっともなくてたまらない。\n\n「ん? そう腐るなよカドック。\n 天才に劣等感を持てるのも才能だ。\n 残酷な現実を見ていながら、まっとうにやる気を持て\n るなんざ、まさに凡人の才能だ。\n みっともない? まさか。そりゃしつこいって言うん\n だ。天才なんぞよりそっちの方が生き延びるもんさ。\n 仕事柄、イヤというほど見てきたからな!」\n\n陽気に語る自称・兄貴分のお喋りが、\nこの日だけは胸に響いた。\nそうだ。\n誰しもに知れ渡る才や肩書や結果がなかろうと。\n誇るものがなくても、だからといって腐る必要もない。\n自分は自分にしかなれない。\nどれほど場違いでも最期まで足掻いてやるとも。",
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"comment": "特別な才があったわけでもなく。\n稀有な縁があったわけでもない。\n\nそれでも、内に育まれた善良さと謙虚さ、\n誠実さと素朴さは、\n奇跡が舞い降りた“理由”となった。\n\n少女は乙女へとその身を変える。\nその祈りは、誰がために―――",
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"comment": "絢爛で、華やかな晩餐会。\n未来への展望を夢語る者たち。\nそれは輝くほどに、地を這う影を濃く、昏くする。\n\n根を張り、伸ばす。\n密やかに、着実と。\n\nいずれ愚かなる者共の、その虚飾に塗れた古き城を、\n深奥より掘り返し、踏み台にし、\n我らが城を果ての先へと導くために。",
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