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2020-12-04 09:09:36 +00:00
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"comment": "『VR新陰流奥義・巴淵太陽剣』\nランク 種別対軍宝具\nレンジ 最大捕捉人\n\nぶいあーるしんかげりゅうおうぎ・ともえがふちたいようけん。\n前述の宝具を使用した対軍攻撃。\n\n「ぶいあーる新陰流の奥義に開眼したのでございます」と巴本人は語っているが真偽は如何に。\n具体的には、ゴーグルを装着して敵陣へ突撃\n双刃を思うさま振るった後、熱刃の軌跡で作り出した「円」を元に木曾義仲への想いを象徴した疑似太陽を一時的に上空に出現させ、敵陣へとどめの魔力照射を行うというもの。\n疑似太陽は単独ではなく、その気になれば二つ、三つ、四つ、五つ……と複数個を浮かべることもできるというが、本作では基本的には一つである。",
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"comment": "渡辺綱は平安中期に活躍した武士。\n源頼光の配下として坂田金時、碓井貞光、卜部季武と共に頼光四天王と称し、活躍する。\n中でも綱は頼光の信任がもっとも厚い武士であり、\n三人からも兄のように慕われていた。",
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"comment": "身長体重180cm・77kg\n出典史実\n地域日本\n属性中立・善  性別男性\n日本最強クラスの鬼殺し。\n豆まきをしなくても勝手に鬼が逃げるレベル。",
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"comment": "四角四面の堅物。\nやや無口ではあるが社交性はあり、冷静沈着な鬼殺しとしてその名を馳せた。\n私生活、というものが第三者には想像できないほどの淡々とした、かつ完璧な仕事ぶり。\n周囲は言葉ではなく、その物腰や態度によって彼を心から信頼したという。\n鬼を殺すのは義務感からであり、憎悪ではない。\n―――とある鬼以外は、だが。",
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"comment": "○無窮の武練(対魔):A-\n相手が魔性のものである限り、\n彼の武芸は些かも揺らぐことはない。\n対鬼種、魔性のエキスパート……だが、\nとある事情によりわずかながらランクダウンしている。\n\n○水天の徒\n渡辺党の祖である綱は、水霊の鎮魂や水難防止などに携わっていた呪術師であった、という説がある。\n水の脅威から身を守り、同時に水を慰撫する。\n\n○一条戻橋の腕斬\n京は一条戻橋での逸話がスキルとして昇華されたもの。\n人を凌駕する身体能力を持つ鬼種に対し、何の反応もさせずに腕を切断した、剣士としての技量の一つの到達点。\n攻撃の起こりを不可視とし、あらゆる回避を不可能とする。\n\nなお、茨木童子の腕を斬り落とした経緯は\n正史と天覧聖杯戦争特異点で異なっている。\n\n正史においては茨木の発言通り、\n綱は一計を案じて彼女の腕を斬った。",
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"comment": "『大江山・菩提鬼殺』\nランク 種別対鬼宝具 \nレンジ 最大捕捉人\n\nおおえやま・ぼだいきさつ。\n魔性、中でも鬼殺しに特化した一撃。\n渡辺綱は決して魔術師などではなかったが、\nこと鬼に対してのみ、九字切りなどで自身への暗示をかけ、\n一撃で絶殺することが可能になった。\n頼光や金時とは違う、人としての技量のみで行う鬼殺し。\n\n『鬼切安綱』\nランク 種別対人宝具 \nレンジ 最大捕捉人\n\nおにきりやすつな。\n元は頼光から預かった源氏重代の名剣、以前の名は髭切。鈴鹿御前との戦いに使用されたとも。\n茨木童子の腕を切断した後しばらくして、髭切から鬼切へと改名した。\n対魔・対鬼への特攻を持つ。\n鞘から抜かれたこの剣を見ただけで、鬼種は無条件にランクの重圧を受ける。ランク以上の精神汚染、狂化、あるいは精神防護系のスキルがない限り、重圧からは解放されない。\n『FGO』では基本的に通常武器としてしか使用されない。",
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"comment": "綱にとって鬼は憎むべきものではなく、救済すべきものでもなく、斬るものであった。\nそこに同情や憐憫はなく、憎悪や歓喜もない。\n言うなれば仕事であり、毎日朝に出勤して京を見回り、鬼がいればそれを斬り、そして帰宅する。その繰り返しである。\n現代に生まれていれば、仕事を完璧にこなすビジネスマン常に定時退勤。\nどんな状況であろうとも鍛錬は決して怠らず、技量を向上させ続ける、怪物的な人間。\n\n人の営みは理解しているが、人の営みに自分が交わろうとは思わない。\n人の感情は理解しているが、それが自分に存在するかどうかもあやふやである。\n厄介なことに、これは感情がないのではない。仲間や無辜の人間を命懸けで助けることはあるが、綱はそれを強烈な感情の発露として助けるのではない。言うなれば、救助することをプログラムされたロボットのようなもの。\n「そうしなければならない」から、「そうする」のであり、ただそれだけなのだ、と本人は言う。\n人間という枠組みに、自己を置いていないせいか、鬼より人を斬る方が難しく感じている。以前、金時たちにそう零したことがあるが、当然のように絶句された。\n\n幼い頃からの欠落者であり、はぐれ者。頼光四天王であること、武士であること、鬼を斬ることが、かろうじて自身を人間らしく見せている、と認識している。\n\nただし金色の髪を持つ、爛漫にして残虐な鬼のみが唯一無二の例外である。\n今は彼女だけが、綱の底にある感情を掻き乱す。",
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"comment": "渇愛のアルターエゴ。\n深海電脳都市において、キアラのSE.RA.PH化が進む過程で“SE.RA.PHに付随するもの”として再現されてしまったもの。\n※メルトリリス、パッションリップの二騎は『二騎を取り込んだキアラと同期したもの』がキアラの意志で摘出したものだが、キングプロテアの再現はキアラの意図によるものではない\n\n本来なら誰に見つけられる事もなく、\n誰に出会う事もなくSE.RA.PHキアラと共に泡に消える筈だったもの。\n\nサーヴァントになってからはマスターからの命令を待つ……というより、命令が大好きになる。\nこれは命令される愛してもらえている、という喜びからと、プロテア自身が自分に自信がないため。プロテアは自分が廃棄物だと分かっているので、常に『後ろめたい』のだ。\n\n外の世界にも新しい人間関係にも興味がなく、ただただ、マスターの愛情を求めている。\n無垢な求愛、一途な献身と言えば聞こえはいいが、その関係は綱渡りのようなもの。\nプロテアは『マスターが好きだから愛している』のではなく、『マスターが愛してくれるから好き』という、恋を知らぬままの愛しか知らないのだ。\nマスターからの親愛が途絶える……愛が感じられなく、物足りなくなる……となれば、プロテアはその空腹に耐えきれなくなり、いずれマスターを捕食してしまうだろう。\n\n結局のところ、他のアルターエゴたちと同様、プロテアも歪んだエゴから生まれたもの。\nマスターの命令には素直に従うが、絶対服従ではない。キングプロテアと契約したマスターはそうなる前に、プロテアの精神性を成長させなくてはならない。\n汲めども汲めどもつきぬ『渇愛』からの脱却。\n求めるだけの心では相手を食い潰すだけであり、互いを認め、あたえ合う関係こそが『心の糧』になる事を。",
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"comment": "瞳は磨かれた黒曜石の如くあり、\n頬には常に、完璧なまでの残酷な微笑みが浮かぶ。\n素手であっても敵対者を容易に引き裂く、凄絶の肉体。\n見る者に美しささえ感じさせる、\n人のかたちをした妖獣―――\n\n平安期の法師陰陽師。\n道摩法師、僧道満とも呼ばれる。\n平安最強の術者である安倍晴明の向こうを張った怪人。",
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"comment": "身長体重200cm・110kg\n出典『宇治拾遺物語』『安倍晴明物語』『蘆屋道満大内鑑』、アステカ神話、スラヴ神話など\n地域日本\n属性混沌・悪  性別不明\n五芒星は安倍晴明の判として知られますが、志摩では道満判とも呼ばれるとか。ああ、ドーマンセーマンとも呼ばれますねェ はてさて",
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"comment": "人々を守る英雄ではなく、悪辣を以て人を害し、\n自らの死滅を以て世の平安を導くがゆえ反英雄として分類される。\n時の権力者たる藤原道長を呪詛で害したとも語られる。\n政府機関である陰陽寮に属する安倍晴明とは異なり、蘆屋道満は僧籍にあって、ある意味では「在野」の存在だった。\n当初は互いに協力関係にあったようだが……いつの頃からか道満は陰陽寮および晴明の存在を敵視するようになり、事ある毎に争った。神秘を色濃く残した平安日本に於いて、術をきわめた両者の激突は凄まじいものであっただろう。\n\nまた、伝説のエピソードを真に受ければ、\n道満は数度の死を迎えている。\n本作では、伯道上人の秘術を我が物とした蘆屋道満は、生前既に疑似的な不死を体得していたのだ、とする。",
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"comment": "アルターエゴ・蘆屋道満は、かつて存在した陰陽師・蘆屋道満とは似て非なる存在である。\nアルターエゴとして成立するにあたり、彼は自らの霊基に三体の神霊および怨霊を組み込み、ハイ・サーヴァントと化した。\n\n取り込んだ神霊および悪霊は以下の通り。\n一体目、アステカ神話の女神イツパパロトル。\n二体目、スラヴ神話の悪神チェルボーグ。\n三体目、平安日本の怨霊「悪霊左府」である。",
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"comment": "本作での蘆屋道満は、安倍晴明が守護する「都」や「人々」の明確な敵対者である。\n五行に深く触れ、自然神々さえも時に操る超越者として振る舞い、小さきもの、儚きもの、日々をつつましく暮らす衆生すべてを嘲笑う。\n人の矜持、信念を娯楽のために踏みにじるのを好む。\nなので女武蔵からは蛇蝎の如く嫌われる\n\nクラス・アルターエゴとしての現界であるため、過去に実在した蘆屋道満の人物像そのものではなく、一側面がカリカチュア化した存在になっていると思われる。\nが、キャスター・紫式部の語るところでは、過去の道満も相当の妖人・怪人であった模様。",
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"comment": "『狂瀾怒濤・悪霊左府』\nランク 種別対都市宝具\nレンジ 最大捕捉人\n\nきょうらんどとう・あくりょうさふ。\n時の権力者・藤原道長を呪殺せんとして仕掛けた、都市そのものを殺すに等しい驚天動地なる大呪術の再現。成し遂げられれば都はたちまち荒れ果て、人々を不幸が襲い、餓死者が往来を埋め尽くす事となるだろう。当然、権力者も滅び去る。\n\n宝具としての呪詛行使にあたり、アルターエゴとしての道満と融合した左大臣・藤原顕光の怨霊「悪霊左府」を一時的に召喚。これによって、術の成功確率をきわめて大幅に上昇させている。\n\n最後に空を覆う暗黒の太陽は、道満の傲慢と悪性の具現であり、アルターエゴの要素として取り込んだ闇の神イツパパロトル神、黒き神チェルボーグの仮想複合顕現でもある。",
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"comment": "カルデアに召喚されたアルターエゴ・蘆屋道満は、己が「異星の神」のしもべとして活動し、カルデアとたびたび敵対した事実を一切覚えていない―――という素振りを見せる。\n生前には有り得ざる多様な力を有したアルターエゴとして召喚されたのは如何なる理由か、「さても見当がつかない」と宣うのである。\n\n無論。\n虚偽である。\n\n彼は、間違いなくカルデアと敵対したアルターエゴ・リンボ、己を暗黒の太陽として輝かさんとした道満としての記録を有して、カルデアに召喚されたのである。\n果たしてそれは、カルデアが縁を結んでしまったが故の事故めいた偶然か、力であればその出所を問わない汎人類史の選択か、それとも或いは、アルターエゴ・蘆屋道満が「そのようにあれ」と望んだのか。なお、英霊が望んだとして、召喚・現界に如何なる影響が及ぼされるかの検証は為されていない",
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"comment": "とある寺の墓前に手向けられた一輪の彼岸花。\n\n城下で遊び疲れた帰り道、川べりで語るその話は奇想天外にして気宇壮大。凡庸な己などにはまるで思いもつかない新しき天下の形。なにより落ちてゆく陽を受け、紅く燃え上がるように煌めくその瞳に心を奪われていた。\n\nいつまでも、いつまでも、そこで笑っていたかった。\n\nいつまでも、いつまでも、そこで泣いていたかった。\n\nいつまでも、いつまでも、そこで共にありたかった。\n\nだが時代が、戦乱の世が、彼を取り巻く全てがそれを許してはくれなかった。\n\n何故、己はこうも愚鈍にして無能なのか。何故、己はその瞳に適う才を持ち得なかったのか。何故、己はこの背を追い続ける事すら出来ないのか。\n\nなればこそ、かの者を貶め阻む全てのモを除き、かの者を照らす焔の贄となし、己が身すらもその業火に投げうつ事しか出来なかった。\n\nのちに神仏衆生の敵と畏れられ、魔王と呼ばれしかの者の道行きを定めた一輪の徒花。\n\n\n―――あとはお任せします、姉上。\n\n\nああ……、でも出来ることなら\nもう少し姉上と遊んでいたかったなぁ……。",
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"comment": "\n\n真っ二つに割れた髑髏。\n\nそれは、生前の……\n彼の亡骸そのものであるのかもしれない。\n\n\n\n彼は何も語らない。\n尋ねられても語らない。\n待ってみても語らない。\n\nただ、微笑み、\n曖昧に頷いて、\nこちらを見つめてくるばかり―――\n\n",
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"comment": "―――そうして、全ては終わっていた。\n醜い爪痕、引き裂かれた家屋、砕かれた家財。\nそしてそこに倒れ伏した、一人の女。\n間に合うも間に合わないもない。\n最初から、間違っていたのではないか。\n\n触れ合うことを期待していた訳ではない。\n眺めることもよしとしなかった。\nただ、生きてくれていれば。幸福でさえあれば。\nそれで良いと思っていたのに。\n見ろ、現実はこの有様だ。\n\n彼女は死んだぞお前のせいだ\n彼女は殺されたぞお前のせいだ\nあの鬼は逃げたぞお前は殺さなければならない\n目を逸らすな目を逸らせ\n金の御髪を刻みつけろそう成り果てたのではなく\nあれの首を切れお前が自刃しろ\n誰を責めればいい誰も責めてはならない\n\n―――そうして、男は迷妄する思考を止める。\n鬼は、斬らねばならない。斬って殺す。\n……それだけだ、それだけなのだ。\nダメだ、考えろ。考え続けなければ。\n死んでも、死ぬまで、腐り果てても。\n\nしゃぼん玉のように浮かんで消えた、\nあの眼差しを思い出す。\n\n静かに、全く何の感慨も浮かべることなく。\n自分を見据えていた、少女を。\n罪がある。\n鬼に罪があり、人に罪があり、少女に罪があり、\n己に罪があった。\n罪だけではない、責務があろう。\n\n刀の柄を、握り締める。\n誰にも譲る気はない。奪われるなどもっての外。\n「あれを斬るのは、俺の役割だ」\n\n―――綱、綱、綱ァッ\n\n……迫る鬼の爪。\n揺らいでいた心に、何かが満ちる。\n体を回し、腕を回し、刀を振るう。\n\nこの戦いの真実も、結末も、\nやがて時間の流れに消えるのだろう。\n\n誰にも理解できない、誰にも理解されない、\n俺と彼女の殺し合いを。",
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"comment": "親愛なるマスター\n\n友誼の証にと自画像を贈ることの気恥ずかしさについて\nずっと考えていた。それでもこれを選んだ理由は、きみなら分かってくれるだろうと信じている。\nこれが、わたしだ。これが、きみの示してくれた、わたしが愛するわたしの顔だ。\nクリュティエ的感覚でいえばアルル時代の画風と色合いが気に入っているのでそれに合わせた。例の何万だか何億だかで売れたというひまわりの一枚にも近い雰囲気だろう。きみのルームの殺風景な右側の壁にぴたりと合うはずだ。不幸にして将来きみが困窮したなら売り払ってくれて一向にかまわないが、その時はぜひ、「得体の知れない怪物娘を描いたゴッホの真筆」がいくらで売れたかを土産話に、コーヒーの杯でもおごってくれたら幸いだ。\n画才だけでなく手紙文体もヴィンセントから拝借してみるという高度なゴッホジョークもそろそろ限界らしい。不遜さに押しつぶされそうだし、絵の試行錯誤に費やした大量の画材の件で激しく扉を叩いているジョコンダ顔のダ・ヴィンチ氏画家としては何度聞いても首をひねる存在だに釈明をせねばならない。幸いホクサイも一緒なので加勢してくれるだろう。この文を書いている間に、ああ、彼女は黒い小さなホクサイを残して逃走してしまったので、雄弁さに関しては自分以外に頼れるものがいなくなったみたいだ\n黒い小さなホクサイに、手紙とこの絵を託す。廊下でたんこぶを抱えているわたしを見かけたなら、回復や慰めなど、手厚い支援をお願いしたい。\n\n変わらぬ忠節と友情とともに、心の中で握手を送る。",
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"comment": "どうということもない、\n気負いも気兼ねもない、\n口を閉ざすことなんて許さないような大きさの、\nそういう食事くらいがちょうど良い。\n\n他愛ない会話を口開くには、\nそのくらいが、ちょうど良い。",
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"comment": "爽やかなる陽射しとしばし歓談し、\nかよわき者を泰然と愛でる。\nやわらかな微睡みに身を任せ、\n無為のときを過ごす。\n\nそれもまた、王にふさわしき嗜みなり。",
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"comment": "街路を踊る靴音に、そっと耳を傾ける。\n\n時計の針に追い越されるような速度でも、\n気に留めることもなく。\n\n流れる雲に目を細め、\n風のにおいを追いかけながら、\n今はただこのひとときを愛しむ。",
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"comment": "とろりとろりと流るる刻の中、\nまどろみをひと摘みして。\n動物たちとのおしゃべりを存分に楽しんだならば、\n木洩れ日のささやきを子守唄にしてお昼寝。\n\nほんの少し。\nほんの少しばかりの間だけ。",
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"comment": "少女は倦んでいた。\nその身に宿した才があまりにも万能であったから。\n少女は諦めていた。\n今の時代には己の目指すものなど何も無いと分かっていたから。\n\nでも彼女は知っていた。\n自分は『恋』をするのだと。\n\n輝く黄金の髪、宝石のように綺麗な瞳、\n星の聖剣を携えた蒼銀の―――\n\n「早く会いたい、早く会いたい、早く会いたい\n 私のセイバー 私の、私だけの王子様」\n\nそれは、少女の紡いだ無垢な恋のお呪いであり、\nそれは、およそ世界に対する呪いであった。",
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"comment": "華麗に優美に歩き続ける。\n当主の肩書きも残り時間も関係ない。\n\nあるがままの自分こそが世界を変える。\nただひとりの女王として在ればいい。",
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