$01-00-06-27-1-1 [soundStopAll] [bgm BGM_EVENT_2 0.1] [charaSet F 5022001 1 三蔵] [scene 28520] [charaTalk F] [charaFace F 0] [charaFadein F 0 1] [fadein black 2.0] [wait fade] @三蔵 ふん~ふ~ ぎゃーてぇー~[r]ら~ら~~ はーらーぎゃーてぇー~ [k] @三蔵 めでたし~はらそう~[r]ぼじ~そわか~♪ [k] ?1:こんなところで何[&を:してるの]? ?2:三蔵ちゃん、その鼻歌なに? ?! [charaFace F 1] @三蔵 あら。[r]そっちこそマシュも連れずにひとりで散歩? [k] @三蔵 あたしは日課の書き物よ。[r]今日の出来事を巻物に記しているの。 [k] @三蔵 いずれこれが三蔵法師[#苦難道行:くなんのみちゆき]全百巻[r]としてカルデ……ううん、お寺の蔵に並ぶんだから。 [k] ?1:たくさんの、ありがたいお経だね [charaFace F 3] @三蔵 え……そ、うかな……そうなるかしら……[r]そうなると、もちろん嬉しいけど……てへ。 [k] ?2:巻物……集める……ダ八戒……うう、頭が…… [charaFace F 1] @三蔵 なに、あなたも経典を集めた事があるの?[r]今度聞かせてね。面白そう。 [k] ?! [charaFace F 0] @三蔵 はい、どーぞ。となりに座りなさいな。[r]ちょっと怖いけど、この崖からの景色、綺麗よ? [k] @三蔵 ……………………。 [k] [charaFace F 4] @三蔵 ……………………。 [k] [charaFace F 3] @三蔵 ……………………。 [k] [charaFace F 4] @三蔵 ……………………。 [k] [charaFace F 2] @三蔵 ああもう、何か話しなさ[line 2]い![r]沈黙に耐えられないわ! [k] ?1:だよね!? ?2:じゃあ、明日の抱負を! ?! [charaFace F 1] @三蔵 明日の抱負? つまりガッツって事ね![r]それなら任せて。もうやる気充実だから! [k] [charaFace F 0] @三蔵 ……うん、そうね。[r]そういえば、マシュともこんな話したっけ。 [k] [charaFace F 1] @三蔵 あの時はまだ獅子王の事も、[r]オジマンディアス王の事もよく知らなかった。 [k] @三蔵 だからどっちに味方するのか、どっちが正しいのか、[r]あたしには決められなかった。 [k] @三蔵 だからキミたちの味方をする事にした。[r][%1][&:さん]は一番分かりやすかったから。 [k] ?1:……そうだったんだ ?2:……じゃあ、今は? ?! [charaFace F 0] @三蔵 今ははっきり決まってる。[r][%1][&:さん]の味方なのは変わらないけど…… [k] [charaFace F 5] @三蔵 あたしは、あたしの信条にかけて獅子王と戦う。[r]聖槍は絶対に壊してみせる。 [k] [charaFace F 1] @三蔵 ねえ、[%1]。 [k] @三蔵 人間はみんな平等じゃないけど、[r]みんな仏様への道を持っている。可能性を持っているの。 [k] @三蔵 泥の中でも咲く華のように。[r]誰に讃えられなくとも、美しい心を育てる人のように。 [k] @三蔵 それを摘み取る生き方を、あたしは認めない。 [k] [charaFace F 0] @三蔵 だって、ドジばかりしてるから要らない奴だ、なんて[r]言われたら、あたし仏様になれないものね! [k] ?1:三蔵ちゃんらしい ?2:……その通りだ ?! [charaFace F 0] @三蔵 ええ、だから任せて![r]とっておきの仏罰で獅子王の目を覚まさせるから! [k] [charaFace F 3] @三蔵 あと……それとね?[r]この時代を救ったら、その…… [k] @三蔵 ご褒美として……[r]あたしも……カルデアに…… [k] ?1:? ?! [charaFace F 0] @三蔵 ……ううん、なんでもない。[r]楽しみは後にとっておくわ。 [k] [charaFace F 1] @三蔵 それじゃ、おやすみなさい[%1]。 [k] @三蔵 ぜんぶ終わったら貴方をお弟子にしてあげるから。[r]その時をありがたく待っているのよ? [k] [messageOff] [bgmStop BGM_EVENT_2 2.0] [fadeout black 2.0] [wait fade] [charaFadeout F 0.1] [charaSet A 8001002 1 マシュ] [charaSet B 98083000 1 ルシュド] [charaSet C 6002001 1 呪腕のハサン] [charaSet D 6009002 1 静謐のハサン] [charaSet E 6003002 1 百貌のハサン] [charaSet G 2014000 1 俵藤太] [wt 1.0] [scene 29120] [bgm BGM_EVENT_25 0.1] [fadein black 2.0] [wait fade] [se ad60] [charaTalk A] [charaFace A 13] [charaFadein A 0.4 1] [wt 0.5] [seStop ad60] @マシュ 皆さん、こちらにいたのですね。[r]夜の見張り、ご苦労様です。 [k] [charaFadeout A 0.1] [charaTalk C] [charaFace C 1] [charaFadein C 0.1 1] @呪腕のハサン おお、マシュ殿。[r]ルシュドを寝かしつけてくれたのですな。 [k] [charaFace C 4] @呪腕のハサン まことに申し訳ない。[r]ルシュドは私の言う事をなかなか聞かないもので…… [k] [charaFace C 0] @呪腕のハサン いつまでも子供ではないというのに、[#腕白:わんぱく]に[r]育ってしまった。まったく、誰に似たのだか。 [k] [charaFadeout C 0.1] [charaTalk E] [charaFace C 0] [charaFace E 4] [charaFadein C 0.1 2] [charaFadein E 0.1 0] @百貌のハサン 貴様に似なくて幸いだろ。ルシュドは賢い子だ。[r]ああやって周りを気遣っているんだよ。 [k] [charaFace C 2] @呪腕のハサン ……むう。[r]酒はほどほどにしておけよ、百貌の。 [k] [charaFace E 2] @百貌のハサン 何を言う、まだまだここからだ![r]なんもかんもトータ殿の酒が美味すぎるのが悪い! [k] [charaFadeout C 0.1] [charaFadeout E 0.1] [charaTalk G] [charaFace G 1] [charaFadein G 0.1 1] @俵藤太 はっはっは。百貌殿は絡み酒だのぅ。[r]一方、静謐殿は[line 3] [k] [charaFadeout G 0.1] [charaTalk D] [charaFace D 3] [charaFadein D 0.1 1] @静謐のハサン ああ……[%1]様……[r]いけません、そんな[line 3] [k] @静謐のハサン わたしには山の翁としての責任が……[r]でも……それはそれとして、お布団に失礼しますね…… [k] [charaFadeout D 0.1] [charaTalk G] [charaFace G 1] [charaFadein G 0.1 1] @俵藤太 この通り、完全に幻覚に浸っておる![r]うーむ……それほど強い酒ではないのだがなあ……? [k] [charaFadeout G 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 13] [charaFadein A 0.1 1] @マシュ ………………。 [k] [charaFadeout A 0.1] [charaTalk C] [charaFace A 13] [charaFace C 1] [charaFadein A 0.1 2] [charaFadein C 0.1 0] @呪腕のハサン おや。どうやら善い事があったようですな。[r]いつになく表情が温かだ。 [k] @マシュ ……はい。先ほど、とても素晴らしいものを見ました。[r]宝物がまた一つ、増えた感じなんです。 [k] @呪腕のハサン ほう。それは興味深い。[r]良ければこのハサンにも聞かせていただけますかな? [k] @マシュ [line 6]。 [k] [messageOff] [maskout black 2.0] [wait mask] [wipeFilter cinema 0.1 0] [charaFadeout A 0.1] [charaFadeout C 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 1] [charaFace B 0] [charaFadein A 0.1 2] [charaFadein B 0.1 0] [messageOff] [maskin black 2.0] [wait mask] @マシュ お休みなさい、ルシュド君。[r]また明日、ですね。 [k] @ルシュド いいよ、マシュお姉ちゃん。ボクに気を遣わなくて。[r]朝になったらみんな聖都に行くんでしょ? [k] [charaFace A 12] @マシュ ぁ…………。[r]……そうです。ごめんなさい、嘘をついて。 [k] [charaFace A 8] @マシュ でも、本当の事を話すと[r]ルシュド君は付いてきそうだったので…… [k] [charaFace A 12] @ルシュド 戦いは危ない。子供には早すぎるって言うんだろ。[r]うん。ボクだってそれぐらい分かってる。 [k] @ルシュド マシュお姉ちゃんとはここでお別れなんだよね。[r][%1]の[&兄ちゃん:姉ちゃん]とも。 [k] @ルシュド ……だから、ちゃんとお礼を言っておきたくて。[r]あのとき、ボクとお母さんを助けてくれてありがとう。 [k] @ルシュド お姉ちゃんたちのおかげで、[r]ボクとお母さんはここにいるんだから。 [k] [charaFadeout A 0.1] [charaFadeout B 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 4] [charaFadein A 0.1 1] @マシュ ……ルシュド君。[r]あなたのお母さんは[line 3] [k] [charaFadeout A 0.1] [charaTalk B] [charaFace B 1] [charaFadein B 0.1 1] @ルシュド いいんだ。ごめん、ヘンなことを言わせて。[r]でも聞いて、マシュ姉ちゃん。 [k] [charaFace B 0] @ルシュド ボクはいつかかならず聖都にいく。[r]お母さんにお別れを言わなくちゃいけないから。 [k] @ルシュド でも、それまではせいいっぱい生き延びるよ。[r]まずは早くオトナになる。 [k] [charaFadeout B 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 12] [charaFadein A 0.1 1] @マシュ [line 3]知っていたのですね。[r]それに……お母様の最後の言葉も? [k] [charaFadeout A 0.1] [charaTalk B] [charaFace B 0] [charaFadein B 0.1 1] @ルシュド うん。お母さんは言った。[r]ボクのことを、私の[#人生:いのち]だって。 [k] @ルシュド ならボクは長生きしないといけない。 [k] @ルシュド だってボクが生きていれば、[r]それだけお母さんの人生は続くんだから。 [k] @ルシュド それが今のボクにできる、ううん、[r]この先ずっと、ボクたちの一番の戦いなんだよ。 [k] [messageOff] [charaFadeout B 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 6] [charaFadein A 0.1 1] [wt 0.5] [messageOff] [maskout white 2.0] [wait mask] [wipeOff] [charaFadeout A 0.1] [charaFadeout B 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 13] [charaFace C 0] [charaFadein A 0.1 2] [charaFadein C 0.1 0] [messageOff] [maskin white 2.0] [wait mask] @マシュ 以上が、ルシュド君とのお別れでした。 [k] @マシュ わたしには彼の気持ちは分かりませんが、[r]いま、とても胸が温かくて。 [k] @マシュ 特異点では悲しいことばかり起きますが[line 3][r]同じぐらい、良い事があるのだと。 [k] @呪腕のハサン ……そうでしたか。[r]サリアの息子が、そんな事を…… [k] [charaFace A 12] @マシュ ……あの、ハサンさん。[r]貴方はこの時代の山の翁なんですよね? [k] @マシュ では、もしかして[line 3] [k] [charaFace C 4] @呪腕のハサン はて。[r]遙か昔の出来事ゆえ、よく思い出せませぬ。 [k] @呪腕のハサン どうあれ、この面を被った私には[r]関係のない話でしょうなあ。 [k] @呪腕のハサン ……我欲だけで山の翁に登り詰め、[r]何もかもを捨てた男には、決して。 [k] [charaFace A 4] @マシュ …………。 [k] [charaFace C 0] @呪腕のハサン ですが、私はこの時代のハサン・サッバーハ。[r]獅子王を打倒し、聖地が元に戻った時[line 3] [k] @呪腕のハサン 他のハサンたちは退去しましょうが、[r]私はこの時代に残されるでしょう。 [k] @呪腕のハサン であれば、他にやることもなし。[r]しばらくは山の民の生活を見守りましょう。 [k] [charaFace A 1] @マシュ ……はい![r]きっとそれが一番です、ハサンさん! [k] [messageOff] [bgmStop BGM_EVENT_25 2.0] [fadeout black 2.0] [wait fade] [charaFadeout A 0.1] [charaFadeout C 0.1] [charaSet G 5009001 1 ダ・ヴィンチ] [charaSet H 1020000 1 ランスロット] [wt 1.0] [scene 21010] [charaTalk G] [charaFace G 0] [charaFadein G 0 1] [bgm BGM_EVENT_2 2.0] [fadein black 2.0] [wait fade] @ダ・ヴィンチ うーん、見事に花がない![r]最後の夜だというのに、むさ苦しく作戦会議とは! [k] [charaFadeout G 0.1] [charaTalk H] [charaFace G 0] [charaFace H 1] [charaFadein G 0.1 2] [charaFadein H 0.1 0] @ランスロット そこは勘弁していただきたい。[r]誰かが部隊全体の動きを把握しなくては。 [k] @ランスロット 私も藤太殿の食事を楽しみにしていたのです。[r]それを自重しているのですから、諦められよ。 [k] @ダ・ヴィンチ はいはい。ランスロット卿には助けてもらった[r]恩があるからね。おとなしく付き合う私なのであった。 [k] [charaFace G 5] @ダ・ヴィンチ あ、ところで正門はどうやって破るんだい?[r]私の宝具でふっ飛ばすかい? [k] [charaFace H 0] @ランスロット ……問題はそこだ。[r]キャメロットの正門はそう簡単に破壊できない。 [k] @ランスロット あの正門は害意ある攻撃、悪しき力を無効化する。[r]単純な火力勝負をしては聖剣ですら歯が立たないだろう。 [k] [charaFace G 0] @ダ・ヴィンチ おやまあ。では正門は無視する? [k] [charaFace H 0] @ランスロット [#櫓:やぐら]を作り、城壁から中に攻め込むのが現実的だ。[r]聖都の西側からはオジマンディアス王の神獣も攻める。 [k] [charaFace H 5] @ランスロット 正門は破れずとも、[r]壁の一部分を破壊できればいいのだが…… [k] [charaFace G 0] @ダ・ヴィンチ 聖都が獅子王の聖槍そのものだとすると、[r]城壁の破壊も一筋縄ではいかない、と……。 [k] @ダ・ヴィンチ ああ、遊撃騎士はどうするのかな?[r]モードレッドの部隊は? [k] @ランスロット それは私の部隊が引き受ける。[r]モードレッドの騎士たちは練度が低い。 [k] @ランスロット 二度ほど正面からぶつかれば一掃できるだろう。[r]その後、我々も城壁越えに協力する。 [k] [charaFace G 0] @ダ・ヴィンチ ふむ……それが一番良さそうだね。 [k] @ダ・ヴィンチ 私と[%1][&君:ちゃん]は城壁付近で待機、[r]連合軍を守りながら卿の到着を待つ。 [k] @ダ・ヴィンチ 中に入ってしまえば、あとは王城まで一直線だ。[r]怖いのは円卓の騎士ぐらいさ。 [k] [charaFace G 5] @ダ・ヴィンチ 聖都に詰めているのはトリスタン卿とアグラヴェイン卿。[r]連戦になるが、ここはなんとかするしかない。 [k] [charaFace H 6] @ランスロット …………アグラヴェインか。[r]あの男がこちらの動きを読んでいない筈がない。 [k] @ランスロット 山の民、砂漠の民、聖地の民の連合軍は巨大化した。[r]隠しきれるものではない。 [k] [charaFace H 0] @ランスロット アグラヴェインならば、[r]既にこちらの尻尾は掴んでいるだろう。 [k] @ランスロット だというのに聖都に動きはない。[r]奴は獅子王に連合軍の存在を伝えていないのだ。 [k] [charaFace H 4] @ランスロット ……おそらく。奴は我々を利用して[r]獅子王の力を削ぐつもりなのだろう。 [k] [charaFace H 5] @ランスロット 獅子王の目的と奴の目的は別のもの。[r]アグラヴェインにあるのは私利私欲だけだ。 [k] @ランスロット 奴はアーサー王を裏から操り、政権を握ってきた。[r]ブリテンでも、この聖都でも。 [k] [charaFace H 4] @ランスロット ……私が誅するべきはあの男だ。[r]あの男さえいなければ、獅子王は乱心しなかった……! [k] [charaFace G 0] @ダ・ヴィンチ んー。それは違うと思うよ? [k] [charaFace H 5] @ランスロット なんですと? [k] @ダ・ヴィンチ 本当にアグラヴェインが私利私欲で動いていたら、[r]こんな事にはなっていなかったさ。 [k] @ダ・ヴィンチ 聖都はもっと縦割り行政になって、[r]搾取のための機能が増えて、我々のつけいる隙になった。 [k] @ダ・ヴィンチ でも聖都にそんな隙はない。権力者が一人もいない[r]嘘みたいな都市だから、内側からは決して崩せない。 [k] [charaFace G 4] @ダ・ヴィンチ 私は、これに執政官アグラヴェインの怨念を見るよ。[r]彼はなんていうか[line 3] [k] [charaFace G 5] @ダ・ヴィンチ とんでもない怒り、執念で獅子王の近くにいる。[r]そんな気がするのさ。 [k] [charaFace H 0] @ランスロット 執念…………あの何事にも無関心な、[r]冷めた鉄のような男に……? [k] [messageOff] [fadeout black 2.0] [wait fade] [charaFadeout G 0.1] [charaFadeout H 0.1] [charaSet B 1012001 1 ベディヴィエール] [charaSet H 98100200 1 ???] [wt 1.0] [scene 28520] [fadein black 2.0] [wait fade] [se ad60] [charaTalk A] [charaFace A 13] [charaFadein A 0.4 1] [wt 0.5] [seStop ad60] @マシュ あ、ベディヴィエールさん。[r]ここで休んでいたのですか? [k] [bgmStop BGM_EVENT_2 1.5] @マシュ すみません、先輩を見ませんでしたか?[r]岩山の方にいたと聞いたのですが…… [k] [charaFadeout A 0.1] [charaTalk H] [charaFadein H 0.1 1] @H:ベディヴィエール うぅ[line 5]う、ぐ[line 3]![r]ああ、あ[line 6]!。 [k] [charaFadeout H 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 6] [charaFadein A 0.1 1] @マシュ え[line 3](いま……泣いて……?) [k] [charaFadeout A 0.1] [charaTalk B] [charaFace B 3] [charaFadein B 0.1 1] @ベディヴィエール っ……! [k] [charaFace B 1] @ベディヴィエール な、なんでしょう。[r]こちらに[%1]は来ていませんが。 [k] [charaFadeout B 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 3] [charaFadein A 0.1 1] @マシュ そのようですね、失礼しました。[r]あの、わたし、あちらを探してみますので…… [k] @マシュ 何も見てませんので……っ! [k] [charaFadeout A 0.1] [charaTalk B] [charaFace B 4] [charaFadein B 0.1 1] @ベディヴィエール ……いえ。見苦しいところをお見せしました。[r]お許しを、レディ。 [k] @ベディヴィエール 恥の上塗りになりますが……座っていただけますか?[r]私も、貴女に訊きたい事があったのです。 [k] [charaFadeout B 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 3] [charaFadein A 0.1 1] @マシュ ……はい。[r]それでは失礼します、ベディヴィエール卿。 [k] [messageOff] [charaFadeout A 0.5] [charaFadeout B 0.5] [scene 20322 1.0] [wait scene] [se ad117] [wt 1.0] [seStop ad117 0.5] [bgm BGM_EVENT_11 0.1] @ベディヴィエール ……いよいよですね。[r]貴女は大丈夫ですか、レディ? [k] [messageOff] [scene 28520 1.0] [wt 0.5] [charaTalk A] [charaFace A 12] [charaFace B 0] [charaFadein A 0.5 2] [charaFadein B 0.5 0] [wait scene] @マシュ [FFFFFF]? ……はい、準備は万端です。[r]ベディヴィエールさんは…… [k] @マシュ あの、やはりお体が痛むのでしょうか?[r]先ほどのは、痛みで? [k] [charaFace B 1] @ベディヴィエール いえ。たっぷり休ませていただきましたので、[r]体の方はなんとか。 [k] @ベディヴィエール ……体の痛みなら慣れています。[r]そもそも、体の感覚がなくなって何年も経っています。 [k] [charaFace A 6] @マシュ (何年も[line 3]経っている?) [k] [charaFace B 0] @ベディヴィエール ……先ほどは、怖くて泣いていたのです。[r]私はその、精神的にもあまり強くないので。 [k] [charaFace B 4] @ベディヴィエール 怖くて、怖くて[line 3][r]とても顔を上げる勇気が持てず…… [k] [charaFace B 0] @ベディヴィエール こうして、誰にも見つからないように[r]恐怖を吐きだしていたのです。 [k] [charaFace A 12] @マシュ ……怖いん、ですか?[r]意外です。わたしも戦いは怖ろしいですが…… [k] @マシュ ベディヴィエールさんは、戦いに慣れているので。[r]恐怖はないと思っていました。 [k] [charaFace B 1] @ベディヴィエール ……いえ。戦いそのものは怖くはないのです。[r]私は、ただ[line 3] [k] [charaFace B 4] @ベディヴィエール ……ただ、自分の行いが、怖ろしいのです。 [k] @ベディヴィエール 私は正しい事をしているのか、と。[r]私は間違った事をしているのではないかと。 [k] @ベディヴィエール ……それが、たまらなく怖ろしい。[r]私は、私自身の選択が怖ろしくて仕方がないのです。 [k] [charaFace A 4] @マシュ ……ベディヴィエール卿は……[r]獅子王に会うのが、怖いのですね? [k] [charaFace B 0] @ベディヴィエール ……ええ。その通りです。[r]私はここにきて獅子王が怖ろしくなってしまった。 [k] @ベディヴィエール レディ。貴女も円卓の騎士のひとりだ。[r]ならその体には迷いがあるのではありませんか? [k] @ベディヴィエール 貴女も、私のように……[r]アーサー王と対峙するのが怖ろしいのでは? [k] [charaFace A 4] @マシュ …………はい。[r]正直、獅子王と対面するのはわたしも怖いです。 [k] @マシュ わたしは戦えるのか……[r]先輩のお役にちゃんと立てるのか。 [k] @マシュ わたしひとりの失敗で、[r]何もかも台無しにしてしまうのではないか、と…… [k] [charaFace B 0] @ベディヴィエール …………。 [k] [charaFace A 4] @マシュ でも、わたしはそれ以上に、あの信頼を信じたい。[r]あの奇蹟を、大切にしたいのです。 [k] [charaFace B 9] @ベディヴィエール レディ……? その奇蹟とは、何のことです? [k] [charaFadeout A 0.1] [charaFadeout B 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 4] [charaFadein A 0.1 1] @マシュ ……はい。[r]わたしは一度、死にました。 [k] @マシュ すごい爆発が起きて、瓦礫が落ちてきて……[r]下半身の感覚が、すべて失われて。 [k] [charaFace A 8] @マシュ あと二分保たない、と正確に把握もできました。[r]……正直、ちょっと怖かったです。 [k] [charaFace A 4] @マシュ 残されたわずかな時間で何ができるのかを考えたら、[r]何もできないと分かったので。 [k] @マシュ [line 3]でも。 [k] [charaFace A 13] @マシュ 手を握ってくれる人がいた。[r]あの炎の中で、助けてくれた人がいた。 [k] [charaFace A 12] @マシュ ……もちろん、わたしを助ける事は不可能です。[r]その人も、それをはっきりと理解していました。 [k] @マシュ その人はわたしと違って、自分の命が大切な人です。[r]自分が死ぬ事が怖くて、両膝が震えていました。 [k] [charaFace A 8] @マシュ なのに、わたしを気遣ってくれました。[r]わたしのせいで、その人まで死んでしまう[line 3] [k] [charaFace A 13] @マシュ そんな思いをわたしがしないようにと、[r]笑顔で、わたしの手を握ってくれたのです。 [k] @マシュ ……いま目の前にあるわたしの死は変えられない。 [k] @マシュ ならその最期の瞬間まで、せめて気持ちを楽にする事が[r]いまできる最善だとその人は信じ、行動した。 [k] [charaFace A 1] @マシュ ……あの時の手の温かさを、わたしは覚えています。[r]そしてそれが、ギャラハッドさんを呼び起こした。 [k] [charaFace A 0] @マシュ 今なら分かります。英霊ギャラハッドが認めたのは[r]わたしだけではないのです。 [k] @マシュ 彼はわたしと先輩を[line 3][r]そういう事ができる人間の善性を信じてくれた。 [k] @マシュ わたしは助けられたのでなく、委ねられた。[r]そういうもののために生きなさい、と。 [k] [charaFace A 13] @マシュ ……だから、怖くても戦うのです。[r]わたしはわたしが見た、あの美しいものの為に[line 3] [k] @マシュ 素晴らしい奇蹟のお礼に、[r]こうしてまだ生きているのですから。 [k] [messageOff] [charaFadeout A 0.1] [charaTalk B] [charaFace B 9] [charaFadein B 0.1 1] [wt 1.5] [charaFace B 1] @ベディヴィエール ……そうでしたか。 [k] @ベディヴィエール 心の底から謝罪を、レディ。貴女と私が同じだなどと、[r]たいへんな侮辱をしてしまった。 [k] [charaTalk A] [charaFace A 3] [charaFace B 1] [charaFadein A 0.1 2] [charaFadein B 0.1 0] @マシュ い、いえ、侮辱でなどはなく……わたしこそ、[r]ベディヴィエールさんのようになれなくて…… [k] @マシュ 今も……戦いは、怖いですし…… [k] [charaFace B 0] @ベディヴィエール いいえ。違うのです。 [k] @ベディヴィエール 貴女がデミ・サーヴァントと聞いた時、[r]私は貴女と同じだと思いました。 [k] @ベディヴィエール 私も貴女も、同じ“贋作”なのだと。[r]だから、ただ息をするだけで辛い筈だと。 [k] @ベディヴィエール ……ですが貴女は違った。英霊としての成り立ちは[r][#歪:いびつ]なものだとしても、その在り方は間違いなく本物です。 [k] [charaFace A 6] @マシュ 贋作……?[r]ベディヴィエールさんが、ですか……? [k] [charaFace B 10] @ベディヴィエール ああ、いえ。ものの喩えです。[r]私の宝具は偽物、作り物ですから。 [k] @ベディヴィエール 私は紛れもなく円卓の騎士ベディヴィエールです。[r]その名前から、逃げ出したくなる事があっても。 [k] [charaFadeout A 0.1] [charaFadeout B 0.1] [charaTalk B] [charaFace B 4] [charaFadein B 0.1 1] @ベディヴィエール 私は…… [k] @ベディヴィエール 私は、罪を犯しました。[r]それも、決して許されない罪を。 [k] [charaFace B 0] @ベディヴィエール その[#贖:あがな]いをするために、私はここまでやってきた。[r]そのために多くのものを犠牲にしてきた。 [k] @ベディヴィエール ……今回もそうです。[r]私は砂漠で[%1]と別れた。 [k] [charaFace B 4] @ベディヴィエール 私にとっては困窮していた貴女たちより、[r]聖都に向かう事の方が重要だったから。 [k] @ベディヴィエール そして、聖都の門でも同じ事をした。[r]王に会う。その為にローブで顔を隠し、[#俯:うつむ]き続けた。 [k] [charaFace B 5] @ベディヴィエール ……聖抜が始まり、多くの人々が殺されていった時。[r]私は、顔をあげなかった。 [k] @ベディヴィエール 暴虐への怒りに震えていたのではありません。 [k] @ベディヴィエール あの時の私は、どうやって聖都に侵入するか、[r]それだけを考えていたのです。 [k] [charaFace B 0] @ベディヴィエール ……そんな時です。戦いの音が聞こえたのは。 [k] @ベディヴィエール 見知らぬ魔術師と少女騎士は、[r]人々を逃がすために騎士たちの囲いを突破しました。 [k] [charaFace B 4] @ベディヴィエール それは私がするべき事だった。[r]少なくとも、昔の私であれば同じ事をした。 [k] @ベディヴィエール ああ[line 3]私は何をしているのか。[r]旅の果てに、どれほど醜くなってしまったのか。 [k] [charaFace B 0] @ベディヴィエール そんな焦燥に駆られて、私は無我夢中で剣を振るった。[r]その後は言うまでもありません。 [k] @ベディヴィエール 私は見知らぬ魔術師である[%1]と、[r]貴女と行動を共にした。 [k] @ベディヴィエール それがもっとも早い旅の達成になると考えて。 [k] @ベディヴィエール 私は貴女たちのために協力したのではありません。[r]ただ自分のためだけに、貴女たちを利用した。 [k] @ベディヴィエール そんな私が、貴女と同じはずがなかったのです。 [k] [charaFadeout B 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 4] [charaFadein A 0.1 1] @マシュ …………。 [k] [charaFadeout A 0.1] [charaTalk B] [charaFace B 4] [charaFadein B 0.1 1] @ベディヴィエール ……私は怖いのです。[r]この旅の終わりが。 [k] [charaFace B 0] @ベディヴィエール そのために今まで生き続けてきたというのに、[r]今になって、死を怖ろしく感じている。 [k] [charaFace B 4] @ベディヴィエール ここまで辛い旅でしたが[line 3] [k] @ベディヴィエール 辛い旅だったからこそ、終わった時に、[r]もしも、それに酬いるだけの救いがないとしたら。 [k] @ベディヴィエール ……そう思うと、怖ろしくて立ち上がれなかった。[r]私は、無意味に終わるのが怖ろしいのです[line 3] [k] [messageOff] [bgmStop BGM_EVENT_11 2.0] [fadeout black 2.0] [wait fade] [charaFadeout B 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 7] [charaFadein A 0 1] [bgm BGM_EVENT_2 0.1] [fadein black 0.2] [wait fade] @マシュ それはありません。[r]決して、そんな事はありえない。 [k] [charaFadeout A 0.1] [charaTalk B] [charaFace B 3] [charaFadein B 0.1 1] @ベディヴィエール レディ……? [k] [charaFadeout B 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 7] [charaFadein A 0.1 1] @マシュ わたしも、このわたしの体も断言しています。 [k] @マシュ ベディヴィエールさんが求めた旅の終わりが、[r]無意味なもののはずがない。 [k] [charaFace A 4] @マシュ だって貴方は……[r]きっと、いつでも旅を終わらせられたはずです。 [k] [charaFace A 7] @マシュ でも終わらせなかった。[r]どんなに辛くて怖くても、ここまでやってきています。 [k] @マシュ それは自分のためではなく、[r]他の誰かのための旅だったから。 [k] @マシュ ベディヴィエール卿は臆病者であっても、[r]卑怯者ではなかったから。 [k] [charaFace A 13] @マシュ だから[line 3]きっと、旅の終わりには意味があります。[r]貴方の長く歩いた痕跡に酬いるだけの、最後の救いが。 [k] [messageOff] [charaFadeout A 0.1] [charaTalk B] [charaFace B 9] [charaFadein B 0.1 1] [wt 1.0] [charaFace B 1] @ベディヴィエール ……ええ。そうであったらいい。[r]いえ、貴女がそう信じてくれるのなら[line 3] [k] @ベディヴィエール 私も、そうあるように励みます。[r]年下の騎士に負けてはいられませんから。 [k] [charaFadeout B 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 3] [charaFadein A 0.1 1] @マシュ あ……いえ、今のは、その……[r]つい、胸が熱くなって、ですね…… [k] @マシュ すみません……一人前のような口をきいて。[r]わたし、まだ宝具も使いこなせていないのに…… [k] [charaFadeout A 0.1] [charaTalk B] [charaFace B 1] [charaFadein B 0.1 1] @ベディヴィエール はは、そうでしたね。[r]では私から、先輩として[#僅:わず]かばかりの助言をば。 [k] [charaFace B 0] @ベディヴィエール マシュ。その宝具の本質は人を守るモノ。[r]それを貴女は『攻撃を防ぐモノ』と考えていませんか? [k] @ベディヴィエール 意識は敵の攻撃を弾くためではなく、[r]内側の、守るべきものに向けなさい。 [k] @ベディヴィエール それがその盾の、いえ我らが円卓の本質。[r]あの聖地に築かれた偽りのキャメロットではなく、 [k] @ベディヴィエール 本当の、決して崩れ去る事のない、[r]白亜の城への道筋なのですから。 [k] [charaFadeout B 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 6] [charaFadein A 0.1 1] @マシュ [line 3]白亜の城への、道[line 3] [k] [charaFadeout A 0.1] [charaTalk B] [charaFace B 10] [charaFadein B 0.1 1] @ベディヴィエール はい。貴女はもうその資格を得ています。[r]いま貴女の心に救われた私が何よりの証拠です。 [k] [messageOff] [fadeout black 2.0] [bgmStop BGM_EVENT_2 2.0] [wait fade] [soundStopAll] [end]