＄02-00-04-01-5-1
[soundStopAll]


[charaSet A 5034001 1 シバの女王]
[charaSet B 99355300 1 ソロモン]
[charaSet C 1098121700 1 マシュ《ナレーター》]
[charaSet D 6014001 1 マタ・ハリ]
[charaSet E 2003001 1 ロビンフッド]
[charaSet F 5034001 1 シバの女王シルエット]
[imageSet G cut049_frame01 1]
[imageSet H back10000 1]

[scene 29800]

[charaTalk depthOff]
[charaDepth A 0]
[charaDepth F 1]
[charaDepth H 2]
[charaDepth G 3]
[charaDepth C 4]

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[charaScale H 1.01]
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[charaScale F 0.85]

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[wait fade]

[wt 0.5]

[charaTalk C]
[charaFace C 0]
[charaFadein C 0.7 360,0]
[charaMove C 300,0 0.7]
[wt 1.5]

[charaFace C 7]

＠マシュ《ナレーター》
かくしてシバの女王一行は[line 3]
[k]

＠マシュ《ナレーター》
守護する精霊たちの手荒い出迎えをやりすごし、[r]エルサレムへの入城をかなえることが出来ました。
[k]

[charaFace C 0]

＠マシュ《ナレーター》
異国の女王が聖都に入られたという噂は[r]彼の王の耳にも入り、正門もようやく開け放たれます。
[k]

＠マシュ《ナレーター》
エルサレムの目抜き通りを闊歩するラクダの群れ、[r]華やかな従者たち。
[k]

[charaFace C 1]

＠マシュ《ナレーター》
王への献上品だという財宝の数々には、[r][#暖衣飽食:だんいほうしょく]の聖都の民も目を丸くしたことでしょう。
[k]

＠マシュ《ナレーター》
さらに最高級の香料もまた評判を呼び、[r]かぐわしい香りが聖都を満たしました。
[k]

[charaFace C 0]

＠マシュ《ナレーター》
ほどなくして女王は宮殿へと招かれ、[r]念願のソロモン王ご自身とまみえるのです[line 3]
[k]

[messageOff]
[charaFadeout C 0.7]
[charaMove C 330,0 0.7]
[wt 1.5]

[bgmStop BGM_EVENT_11 1.5]
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[scene 29600]
[wt 0.2]
[charaFadeout H 1.0]
[wt 1.0]

[bgm BGM_EVENT_1 0.1]

[charaTalk B]
[charaFace B 0]
[charaFilter B silhouette 00000080]
[charaFadein B 0.4 0,-45]
[wt 0.2]

＠ソロモン
よくぞ参った、女王よ[line 3][r]臣民をあげて歓迎しよう。
[k]

＠ソロモン
どうか我が宮殿で長き旅の疲れを[r]存分に癒やしてほしい。
[k]

[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk A]
[charaFace A 8]
[charaFadein A 0.4 0,-45]

＠シバの女王
ごきげんうるわしゅう[r]ソロモン王陛下。
[k]

＠シバの女王
陛下へのお目通りがかない、[r]すべての疲れも吹き飛ぶ想いです。
[k]

[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk B]
[charaFace B 0]
[charaFadein B 0.1 0,-45]

＠ソロモン
私は[#其方:そなた]を知っている。[r]初めて顔を合わせるが、知る機会があった。
[k]

＠ソロモン
エルサレムへもたらされる質の良い香料や貴石は[r]決まって南方の王国よりもたらされたものだ。
[k]

＠ソロモン
私は商人や旅の者に興味深く尋ねたものだ。[r]すると彼等は答えた。
[k]

＠ソロモン
南方の砂漠の王国に、確かな鑑定の目を持ち[r]優れた交易をとりしきる女王がいると。
[k]

＠ソロモン
思い描くその姿は昨夜までは[r]蜃気楼のごとくゆらめいていたが……
[k]

＠ソロモン
今、明瞭となった。[r]砂漠に咲く美しき花であった。
[k]

[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk A]
[charaFace A 10]
[charaFadein A 0.1 0,-45]

＠シバの女王
過分なお言葉でございます。
[k]

＠シバの女王
私こそ、彼の王の威厳あるお姿は[r]想像を遙かに超えるものでございました。
[k]

[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk B]
[charaFace B 0]
[charaFadein B 0.1 0,-45]

＠ソロモン
……女王よ。[r]其方には不快な思いをさせてしまったようだ。
[k]

＠ソロモン
すみやかに事のゆえを究明し、[r][#咎:とが]あればしかるべき罰を与えよう。そして……
[k]

＠ソロモン
よければエルサレムの宮内を案内いたそう。[r]それを詫びとして受け入れてはくれぬか。
[k]

[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk A]
[charaFace A 11]
[charaFadein A 0.1 0,-45]

＠シバの女王
陛下、御みずから？[r]なんと喜ばしいことでしょう。[charaFace A 8]
[k]

[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk B]
[charaFace B 0]
[charaFadein B 0.1 0,-45]

＠ソロモン
無論だ。[r]私の喜びでもある。
[k]

[messageOff]
[bgmStop BGM_EVENT_1 1.5]
[charaFadein H 1.5]
[wt 1.5]
[wt 0.5]
[charaFadeout B 0.1]
[talkNameBack]
[scene 29000]
[charaPut H 1]
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[wt 0.5]
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[wt 0.5]

[wt 0.5]

[charaTalk C]
[charaFace C 0]
[charaFadein C 0.7 330,0]
[charaMove C 300,0 0.7]
[wt 1.5]

＠マシュ《ナレーター》
二つの国の王と女王は歓談を交わしながら[r]エルサレムの宮内をめぐりました。
[k]

＠マシュ《ナレーター》
興じられた踊りや竪琴、供される数々の料理、[r]どれも見事で素晴らしきものでした。
[k]

[charaFace C 7]

＠マシュ《ナレーター》
もっともシバの女王に強い感銘を与えたのは[r]あの羊飼いも口にしていた神殿です。
[k]

＠マシュ《ナレーター》
王の宮殿よりも遙かに高くそびえる[r]エルサレムの神殿の威容。
[k]

[charaFace C 8]

＠マシュ《ナレーター》
その広大なる祭壇上で行われる[r][#燔祭:はんさい]の[#供犠:くぎ]……。
[k]

[charaFace C 7]

＠マシュ《ナレーター》
業火のなかで[#焼尽:しょうじん]される供物。[r]生け贄の動物。豪華な捧げ物の数々。
[k]

＠マシュ《ナレーター》
神の食物とされ、東方の三博士も贈り物に選んだ[#乳香:にゅうこう]は[r]さながら薪のように、惜しげもなく焚かれるのでした。
[k]

[charaFace C 0]

＠マシュ《ナレーター》
数々の驚異の光景を目にするなか……
[k]

＠マシュ《ナレーター》
シバの女王はソロモン王にむけて[r]それとなく小さな“問い”を投げかけました。
[k]

[charaFace C 8]

＠マシュ《ナレーター》
女王がはるばるエルサレムを訪れたのは[r]まさにこの“問い”のため[line 3]。
[k]

＠マシュ《ナレーター》
彼の王の知恵をはかり、真価を見定めること[line 3][r]求めてやまぬ、真の答えを得ること[line 3]
[k]

＠マシュ《ナレーター》
砂漠を越えてたずさえてきた女王の“問い”は[r]聖書学者によれば、二つであるとも十九であったとも。
[k]

[charaFace C 0]

＠マシュ《ナレーター》
しかし、そのことごとくに見事な答えを返すソロモンに[r]女王はあらためて驚嘆いたします。
[k]

[charaFace C 7]

＠マシュ《ナレーター》
そして……
[k]

＠マシュ《ナレーター》
胸に秘めた最も重要な“三つの謎”を[r]彼の王へと託すことを決意するのです。
[k]

＠マシュ《ナレーター》
ソロモンもまた、高貴なる客の求めに応じ、[r]玉座の前に、双方の大勢の家臣が居並ぶ場を設けました。
[k]

＠マシュ《ナレーター》
互いの王の[#資質:ししつ]が問われる、決して過ちの許されぬ謎掛け。[r]人々は固唾をのみ、玉座の間は静まりかえりました……。
[k]

[messageOff]
[charaFadeout C 0.7]
[charaMove C 330,0 0.7]
[wt 1.5]

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[scene 29600]
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[charaFadeout H 1.0]
[wt 1.0]

[bgm BGM_EVENT_1 0.1]

[charaTalk A]
[charaFace A 0]
[charaFadein A 0.4 0,-45]

＠シバの女王
偉大なる王よ。全イスラエルの部族の長よ。[r]限りなき知恵の覇者よ。
[k]

＠シバの女王
どうかこの問いにお答えくださいませ。[r]その知恵を、あなたの客人にお授けください。
[k]

[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk B]
[charaFace B 0]
[charaFadein B 0.1 0,-45]

＠ソロモン
心得た。問いを申すがよい。
[k]

[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk A]
[charaFace A 0]
[charaFadein A 0.1 0,-45]


＠シバの女王
“[51d4ff][line 3]その部屋には、十の扉がございます。[r][f small]  [f -][51d4ff]一つが開くとき、他の九つは閉じております。[-]”
[k]


＠シバの女王
“[51d4ff]九つの扉が開いているとき[r][f small]  [f -][51d4ff]一つの扉は閉じております……。[-]”
[k]


[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk B]
[charaFace B 0]
[charaFadein B 0.1 0,-45]

＠ソロモン
“[ff69b4][line 3]それは『人』である。[-]”
[k]

＠ソロモン
部屋とは子宮だ。[r]十の扉とは目、耳、鼻、口、[#臍:へそ]、排泄物のための穴だ。
[k]

＠ソロモン
人が胎児であるとき、[#臍:へそ]の扉は開いているが[r]生まれ落ちた後には、その扉は閉ざされる。
[k]

[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk A]
[charaFace A 8]
[charaFadein A 0.1 0,-45]

＠シバの女王
なんと王よ、あなたは賢明なるお方です。
[k]

[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk B]
[charaFace B 0]
[charaFadein B 0.1 0,-45]

＠ソロモン
次の問いを申すがよい。
[k]

[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk A]
[charaFace A 0]
[charaFadein A 0.1 0,-45]

＠シバの女王
では、王よ。[r]お尋ねいたします。
[k]


＠シバの女王
“[51d4ff][line 3]その言葉は、金よりも命よりも重く、[r][f small]  [f -][51d4ff]運ぶには四人の人間を必要とするほど。[-]”
[k]


＠シバの女王
“[51d4ff]されどもその言葉を、[r][f small]  [f -][51d4ff][#主:あるじ]は見たことすらありません……。[-]”
[k]


[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk B]
[charaFace B 0]
[charaFadein B 0.1 0,-45]

＠ソロモン
“[ff69b4]―――それは『[#聖櫃:アーク]』である。[-]”
[k]

＠ソロモン
このソロモンが先王より受け継ぎし契約の[#証:あかし]、[r]十戒の石版をおさめた箱だ。
[k]

＠ソロモン
我が神殿の最奥にある至聖所に置かれ、[r]部屋は香煙で常に満たされている。
[k]

[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk A]
[charaFace A 8]
[charaFadein A 0.1 0,-45]

＠シバの女王
王よ、あなたは真に賢明なるお方です。
[k]

[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk B]
[charaFace B 0]
[charaFadein B 0.1 0,-45]

＠ソロモン
次の問いを申すがいい。
[k]

[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk A]
[charaFace A 0]
[charaFadein A 0.1 0,-45]

＠シバの女王
では、王よ。[r]これが私の、最後の問いです。
[k]

[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk B]
[charaFace B 0]
[charaFadein B 0.1 0,-45]

＠ソロモン
………………。
[k]

[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk A]
[charaFace A 0]
[charaFadein A 0.1 0,-45]


＠シバの女王
“[51d4ff]―――その海は[#凪:な]いでいます。[r][f small]  [f -][51d4ff]風に逆らいながら船は進みます。[-]”
[k]


＠シバの女王
“[51d4ff]水先案内人の示す先には暗雲が見えます。[r][f small]  [f -][51d4ff]船の備えは決して万全ではありません。[-]”
[k]

[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk B]
[charaFace B 0]
[charaFadein B 0.1 0,-45]

＠ソロモン
[line 3]ふむ。それは……
[k]

[bgmStop BGM_EVENT_1 0.7]

＠ソロモン
それは……だね……
[k]

＠ソロモン
ええっとちょっと待ってタイムだよ。[r]ん？　ん？
[k]

＠ソロモン
凪いだ海？　水先案内人？[r]んん？　どういうこと？
[k]



[se ad3]
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[wt 1.5]

[maskout white 2.0]
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[messageOff]
[charaFadeout B 0.1]
[charaFadeout G 0.1]
[wt 1.0]
[talkNameBack]
[scene 49700]
[charaTalk E]
[charaFace E 5]
[charaFadein E 0.1 1]
[maskin white 1.0]
[wt 0.5]
[bgm BGM_EVENT_7 0.1]
[wait mask]

＠E：ソロモン
ちょーっとお待ちなさいよ！[r]今、答えますよ！
[k]

[charaFadeout E 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk D]
[charaFace D 5]
[charaFadein D 0.1 1]

＠D：シバの女王
ええぜひとも、お答えくださいませ！[r]王よ[line 3]。
[k]

[charaFadeout D 0.1]
[wt 0.1]

[charaDepth C 10]

[charaTalk C]
[charaFace E 5]
[charaFadein E 0.1 1]
[charaFace C 2]
[charaFadein C 0.1 300,0]

＠C：マシュ《プロンプト》
（ひそひそ）[r]どうされました、ソロモンさん！
[k]

＠C：マシュ《プロンプト》
三つ目の問いの答えをおはやく……！
[k]

[charaFace E 2]

＠E：ソロモン
いや、お早くって言われてもオレの台本には[r]二つまでしか[#謎々:リドル]は書いてねえぞ……！？
[k]

＠C：マシュ《プロンプト》
えっ、そんなはずは……[r]あれ……そういえばわたしのも……？[charaFace C 4]
[k]

＠C：マシュ《プロンプト》
アンデルセンさんの脚本には、[r]確かに三つ目までオチがあったのに……あれ？
[k]

[charaFadeout E 0.1]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk D]
[charaFace D 1]
[charaFadein D 0.1 1]

＠D：シバの女王
あらあ？　世界の王であるソロモン王陛下は[r]こんな謎にも答えられないのですか？
[k]

[charaFace D 5]

＠D：シバの女王
さあどうか、王よ[line 3]！
[k]

＠D：シバの女王
（私は台本通りにやってるわよ……？[r]　こっちにも返答のセリフは無かったし……）
[k]

[charaFadeout D 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk E]
[charaFace E 5]
[charaFadein E 0.1 1]

＠E：ソロモン
（くそっ、マタ・ハリめ[r]　ぜったい楽しんでやがる！）
[k]

[charaFace E 1]

＠E：ソロモン
ハイハイ、いま答えますからね。[r]ソロモンなんでも知ってるから楽勝っすわ。
[k]

[charaTalk C]
[charaFace C 4]
[charaFadein C 0.1 300,0]

＠C：マシュ《プロンプト》
ソロモン王のキャラをたもってください！
[k]

[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]

[charaFace E 4]

＠E：ソロモン
ふ……ふむ！[r]簡単すぎていささか拍子抜けの謎だ。
[k]

[charaFace E 1]

＠E：ソロモン
おお……そ、そこの家臣[&くん:ちゃん]？[r]どうだ、代わりに答えてみるか？
[k]

＠E：ソロモン
ヒントだけでもよいぞ？
[k]

？1：……え、自分が？
？2：（なぜ台本が食い違っているんだろう……？）
？！

[charaFace E 4]

＠E：ソロモン
（頼んますわー、座長……！）
[k]

[charaDepth E 1]
[charaFadeout E 0.1]
[wt 0.1]

[charaFadeTime H 0.1 0.4]
[wt 0.1]

[charaTalk C]
[charaFace C 4]
[charaFadein C 0.1 300,0]

＠C：マシュ《プロンプト》
（先輩……！）
[k]

[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]
[charaFadeout H 0.1]
[charaDepth E 5]
[wt 0.2]

[messageOff]
[charaTalk E]
[charaFace E 4]
[charaFadein E 0.1 0,0]
[wt 0.7]

？1：『……それはきっと“砂漠”と関係が？』

[charaFace E 0]

＠E：ソロモン
砂漠？　ナンデ？[r]……いや待てよ……
[k]

＠E：ソロモン
砂漠……砂漠……[r]……砂……砂の海、か……。
[k]

？2：『お二人の王としての違い……ですとか？』

[charaFace E 0]

＠E：ソロモン
……ほう……。
[k]

＠E：ソロモン
王様……王様ねえ……。
[k]

？！


[maskout white 2.0]
[bgmStop BGM_EVENT_7 2.0]
[wait mask]
[messageOff]
[charaFadeout E 0.1]
[charaFadein G 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 4]
[charaFadein A 0.1 0,-45]
[wt 1.0]
[talkNameBack img_talk_namebg02]
[scene 29600]
[charaTalk A]
[charaFace A 0]
[charaFadein A 0.1 0,-45]
[maskin white 1.0]
[wt 0.5]
[bgm BGM_EVENT_1 0.1]
[wait mask]

＠シバの女王
いかがでございましょう。
[k]

[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk B]
[charaFace B 0]
[charaFadein B 0.1 0,-45]

＠ソロモン
……興味深い謎掛けだ。[r]我々の視座を浮き彫りにするものだ。
[k]

＠ソロモン
答えをしくじれば、イスラエルは[r]代えがたき友人をひとり失おう。
[k]

[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk A]
[charaFace A 0]
[charaFadein A 0.1 0,-45]

＠シバの女王
…………。
[k]

[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk B]
[charaFace B 0]
[charaFadein B 0.1 0,-45]


＠ソロモン
“[ff69b4][line 3]それは『国』である。[-]”
[k]

＠ソロモン
巧みな船頭が帆と[#舵:かじ]を操るとき、[r]逆風はより素早く船を一つの方角へと走らせる。
[k]

＠ソロモン
海は一様に見えるが、一個の[#塊:かたまり]ではない。[r]無数の[#滴:しずく]の寄せ集めだ。
[k]

＠ソロモン
凪いで穏やかに見えても水面の下には[r]予想もつかぬ荒波や渦を隠している。
[k]

＠ソロモン
砂漠が砂の粒の集まりであるように。[r]密かにうごめく流砂が唸りを響かせるように。
[k]

[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk A]
[charaFace A 11]
[charaFadein A 0.1 0,-45]

＠シバの女王
…………！
[k]

[charaFace A 0]

＠シバの女王
では……王よ……。[r]船はいずこへ参りましょうや？
[k]

[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk B]
[charaFace B 0]
[charaFadein B 0.1 0,-45]

＠ソロモン
[line 3]船は止まらぬ。
[k]

＠ソロモン
ただ難を逃れ、波に漂うは船でなく[r][#早晩:そうばん]沈むさだめの流木に過ぎぬ。
[k]

＠ソロモン
水先案内人は、避けられぬ嵐もあると知り、[r]ゆえに警告を発するのだ。
[k]

＠ソロモン
苦難を耐えた船だけが、新たなる天地で、[r]新世界で、栄光の夜明けを見ることだろう。
[k]

[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk A]
[charaFace A 10]
[charaFadein A 0.1 0,-45]

＠シバの女王
……王よ、あなたはまさに[r]この国にふさわしき悟りのお方です。
[k]

[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk B]
[charaFace B 0]
[charaFadein B 0.1 0,-45]

＠ソロモン
シバの国の女王よ[line 3]。[r]其方に我が主なる神の加護ぞあらん。
[k]

＠ソロモン
其方は、ただ我が玉座の前を[r]うつろいゆく客人ではない。
[k]

＠ソロモン
蜃気楼の彼方、遙か遠方にその王国はあれども、[r]我がイスラエルの同胞として[line 3]
[k]

＠ソロモン
このソロモンの盟友として[r]確かな絆と親交を[#培:つちか]おうぞ。
[k]

[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk A]
[charaFace A 0]
[charaFadein A 0.1 0,-45]

＠シバの女王
…………。
[k]

[charaFace A 10]

＠シバの女王
もったいなきお言葉です。[r]私の旅はここに[#報:むく]われました。
[k]

＠シバの女王
いつかあなた様が、さらなる大きな事業を手がけ[r]その勘定が合わずにお困りのことがあれば……
[k]

＠シバの女王
また砂漠の彼方より私は駆けつけ[r]全霊をもってお力添えをいたしましょう。
[k]

[messageOff]
[wt 1.0]
[charaFace A 1]

[wt 1.5]

[messageOff]
[bgmStop BGM_EVENT_1 1.5]
[charaFadein H 1.5]
[wt 1.5]
[charaFadeout A 0.1]
[talkNameBack]
[scene 29010]
[wt 1.25]
[charaFadeTime H 1.0 0.4]
[wt 1.0]

[bgm BGM_EVENT_11 0.1]

＠マシュ《ナレーター》
……こうして、[r]ソロモン王とシバの女王の謎掛けは終わり……。
[k]

＠マシュ《ナレーター》
いっそう深まった畏敬の念を抱きながら[r]女王は故郷シバ王国への帰路につきました。
[k]

[messageOff]
[charaFadein H 1.5]
[wt 1.7]
[charaFadeout A 0.1]
[scene 28800]
[charaFace A 0]
[charaFadein A 0.1 0,-45]
[wt 0.3]
[charaFadeout H 1.0]
[wt 1.0]

＠マシュ《ナレーター》
ソロモン王もまた、女王が望んだ通りの[r]贈り物を惜しみなく与えたそうです。
[k]

[bgm BGM_EVENT_11 1.5 0.2]

[messageOff]
[charaTalk F]
[charaFace F 0]
[charaFilter F silhouette 00000080]
[charaFadein F 2.0 0,-45]
[wt 1.0]

[charaEffect F bit_talk_haboob_01]
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[wt 0.2]
[charaFadeout A 0.5]
[charaFadeout F 1.5]

[scene 28801 1.0]
[wt 1.0]
[charaEffectStop F bit_talk_haboob_01]
[seStop ad2 2.5]

[wt 1.5]

＠マシュ《ナレーター》
その後、栄華を極めた砂漠の王国が[r]どうなったのか……。
[k]

＠マシュ《ナレーター》
ソロモン王と女王の絆に[r]いかなる進展があったのか……。
[k]

＠マシュ《ナレーター》
聖書学者たちも語る言葉を持ちません。
[k]

＠マシュ《ナレーター》
伝説の中に消えた彼女を[r]我々はただただ思い描くのみです。
[k]



[messageOff]
[wt 0.4]
[charaMove C 330,0 0.7]
[charaFadeout C 0.7]
[wt 0.4]

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[scene 49601]
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[wt 0.5]
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[wait mask]

[wt 0.5]

[charaTalk C]
[charaFace C 1]
[charaFadein C 0.1 1]

＠マシュ《ナレーター》
[line 3]皆様、お疲れ様でした。
[k]

＠マシュ《ナレーター》
これにて[%1]一座の特別公演[r]『ソロモンとシバの女王』は終演でございます。
[k]

[se ad521]
[wt 1.0]


[messageOff]
[wt 0.5]
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[fadeout black 2.0]
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[soundStopAll]
[end]