$03-00-08-04-2-0 [soundStopAll] [enableFullScreen] [charaSet A 5045000 1 アルトリア] [charaSet B 2008002 1 トリスタン] [charaSet C 1098209600 1 オベロン] [charaSet D 1098124500 1 ダ・ヴィンチ] [imageSet E cut252_brk 1] [charaSet G 1001000 1 アルトリア(セイバー)] [charaSet H 98006300 1 雑魚エネミー煙状] [charaFilter H silhouette 00000080] [charaSet I 98115000 1 エフェクト用] [charaScale I 1.1] [sceneSet J 10000 1] [charaScale J 1.01] [charaSet K 1020001 1 ランスロット(セイバー)] [charaSet L 1007001 1 ガウェイン] [scene 117900] [se ad311] [fadein black 2.3] [wt 1.8] [seStop ad311 0.5] [wait fade] [charaTalk C] [charaFace C 4] [charaFadein C 0.1 1] @オベロン ノリッジの厄災を[#祓:はら]えば、か……[r]あっちから切り出してくるとはね。 [k] ?1:ノリッジの厄災というのは? ?! [bgm BGM_EVENT_77 0.1] [charaFace C 7] @オベロン 『厄災』のことは僕もよく知らない。[r]実際に見たことがないからね。 [k] @オベロン ただ、話だけならいくらでも聞いている。[r]妖精國で百年周期で起きる[#天変地異:て ん ぺ ん ち い]だって。 [k] [charaFadeout C 0.1] [wt 0.1] [charaTalk D] [charaFace D 24] [charaFadein D 0.1 1] @ダ・ヴィンチ 『厄災』については私も聞いているよ。[r][%1][&君:ちゃん]にも説明済みだ。 [k] @ダ・ヴィンチ ノリッジというのはブリテンの東にある港町で、[r]数ヶ月前から『厄災』の兆しを見せているらしい。 [k] @ダ・ヴィンチ 黒い[#煤:すす]が舞い上がって、[r]雨雲のように溜まっているという話だ。 [k] [charaFadeout D 0.1] [wt 0.1] [charaTalk B] [charaFace B 0] [charaFadein B 0.1 1] @トリスタン その『厄災』を解決すれば鐘を提供すると[r]オーロラは言ったのですね。 [k] [charaFadeout B 0.1] [wt 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 4] [charaFadein A 0.1 1] @アルトリア ……雲を[#祓:はら]う……[r]そんな魔術、わたしは教わっていませんね…… [k] [charaFadeout A 0.1] [wt 0.1] [charaTalk C] [charaFace C 1] [charaFadein C 0.1 1] @オベロン うん、まあいいさ。[r]このさい、ノリッジの事は棚上げしておこう。 [k] @オベロン [#無理難題:む り な ん だ い]にも程があるからね。[r]それより今はマシュの捜索だ。 [k] @オベロン そっちの協力は取り付けたんだから、[r]2、3日も待っていれば報せが入る。 [k] @オベロン 君たちはそれまで宿屋で待機していればいい。 [k] [charaFace C 0] @オベロン あ、いや。何もしない、というのは[r]時間が勿体ないか。 [k] @オベロン 後で僕からお使いリストを送っておくよ。[r]それで路銀とか情報を集めておくといい。 [k] ?1:オベロン? ?2:またどこかに行く[&のか:の]? ?! [charaFace C 1] @オベロン ちょっと別件さ。コーラルにも小言を言われたし、[r]たまった[#借金:ツ ケ]を返してくる。 [k] @オベロン じゃ、ここで解散だ![r]3日後、お互い綺麗な体で会おう! [k] [messageOff] [se ade422] [seVolume ade422 0 0.5] [se ad95] [se ade421] [bgmStop BGM_EVENT_77 1.2] [wipeout rightToLeft 1.2 1] [wait wipe] [charaFadeout C 0.1] [wt 0.1] [scene 10000] [wipein leftToRight 0.1 1] [wait wipe] [seStop ad95 1.0] [seStop ade421 1.0] [seStop ade422 1.0] [fadeout black 0.1] [wait fade] [pictureFrame cut063_cinema] [scene 117900] [wt 0.5] [charaTalk C] [charaFace C 1] [charaFadein C 0.1 0,-50] [fadein black 2.0] [wait fade] [wt 1.5] [charaFaceFade C 7 0.1] [wt 0.2] @オベロン ……さて。みんなにはもう少し[bgm BGM_MAP_10 0.1][r]ソールズベリーで休んでもらって、と。 [k] @オベロン こっちは忙しくなりそうだ。[r]急いでノリッジの内情を調べないと。 [k] [messageOff] [charaFadeout C 0.1] [wt 0.1] [cueSe SE_21 21_ad1094] [seVolume 21_ad1094 0 0] [seVolume 21_ad1094 1.0 1.0] [wt 0.5] [seStop 21_ad1094 1.0] [charaFadein E 0.4 0,-200] [wt 1.5] [charaFadeout E 0.2] [wt 0.2] [charaTalk C] [charaFace C 1] [charaFadein C 0.1 0,-50] @オベロン おっと、お帰りブランカ。[r]北の情勢はどうだった? [k] @オベロン ノクナレアの軍勢はどこまで進軍したか、[r]聞かせておくれ。 [k] [messageOff] [wt 1.0] [charaFace C 2] @オベロン な[line 3]『予言の子』がもうひとり現れただって!? [k] [messageOff] [charaFace C 5] [wt 1.0] [charaFace C 4] @オベロン ……それは完全に予想外だな。[r]エインセルの予言にも出ていない。 [k] @オベロン ますますアルトリアの立場が危うくなる。[r]時間との勝負になるな……。 [k] @オベロン うん? 本物はアルトリアでしょう、だって?[r]もちろん。彼女こそ『予言の子』だよ。 [k] @オベロン でもこの際、どっちが本物かは問題じゃない。[r]妖精たちがどちらを信じるかの話だからね。 [k] [charaFace C 1] @オベロン ま、ここはプラスになる事を考えよう。 [k] @オベロン 偽の『予言の子』が北に現れたのなら、[r]モルガンの注意はそちらにいく。 [k] @オベロン しばらくアルトリアと[r][%1]は安全だ。 [k] @オベロン そのあいだ、ふたりには成長してもらう。[r]ノリッジに向かわせるのはまだ早い。 [k] @オベロン 言葉だけではなく経験としてブリテンを知り、[r]対応し、勝ち抜く力をつけてもらう。 [k] @オベロン “なにを悠長な”かい?[r]はは、ブランカは厳しいなあ。 [k] @オベロン でも物語の『起』はじっくりとやらないとね。[r]僕らだって、最初はそうだっただろう? [k] [messageOff] [wt 1.0] [bgmStop BGM_MAP_10 2.0] [fadeout black 2.0] [wait fade] [charaFadeout C 0.1] [pictureFrame] [wt 1.5] [scene 117700] [fadein black 2.0] [wait fade] [bgm BGM_EVENT_70 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 11] [charaFadein A 0.1 1] @アルトリア …………。 [k] ?1:アルトリア、元気ないね? ?2:さっきの話、気になってる? ?! [charaFace A 8] @アルトリア いえ、氏族の長と話すなんて[r]滅多にないので緊張したというか。ははは…… [k] [charaFace A 7] @アルトリア すみません、考え事もあるし、[r]わたし今日はもう休みますね! [k] @アルトリア また明日の朝、ここで落ち合いましょう![r]それでは! [k] [messageOff] [se ade247] [charaFadeout A 0.4] [wt 1.0] [seStop ade247 0.5] [wt 1.0] [charaTalk D] [charaFace D 24] [charaFadein D 0.1 1] @ダ・ヴィンチ ……ふむ。どうやら私たちも、[r]彼女に関して認識を改める必要があるようだ。 [k] @ダ・ヴィンチ [%1][&君:ちゃん]、トリスタン、[r]部屋に戻ろう。 [k] @ダ・ヴィンチ まだ安全なうちに、[r]これからどうするか話し合わないとね。 [k] [messageOff] [fadeout black 1.0] [bgm BGM_EVENT_70 1.0 0.5] [wait fade] [charaFadeout D 0.1] [scene 117800] [wt 1.0] [fadein black 1.0] [wait fade] [bgm BGM_EVENT_70 1.0 1.0] [charaTalk D] [charaFace D 0] [charaFadein D 0.1 1] @ダ・ヴィンチ ……よし、これでOK。 [k] @ダ・ヴィンチ 今日までの出来事をレポートして、[r]使い魔のティフォーネ君、GO~! [k] [messageOff] [charaTalk C] [cueSe SE_21 21_ad1078] [wt 2.5] [charaFace D 7] @ダ・ヴィンチ ストーム・ボーダーへの報告は済んだ。[r]返答が来るのは2日後かな。 [k] [charaFace D 24] @ダ・ヴィンチ さて。私たちはこれまでのおさらいだ。[r]と言っても議題はモルガンの事じゃなく…… [k] [charaFadeout D 0.1] [wt 0.1] [charaTalk B] [charaFace B 0] [charaFadein B 0.1 1] @トリスタン ……女王モルガンを倒すと予言された[r]『予言の子』……彼女の事ですね? [k] [charaFadeout B 0.1] [wt 0.1] [charaTalk D] [charaFace D 24] [charaFadein D 0.1 1] @ダ・ヴィンチ そう。実のところ、私たちは彼女に対して[r]ちょっと無防備すぎた。 [k] @ダ・ヴィンチ 名前が同じなだけ、と思考停止していたけど、[r]彼女は紛れもなく[#異聞帯:こ っ ち]のアーサー王だ。 [k] @ダ・ヴィンチ カルデアは一度、第六特異点で[r]アーサー王にまつわる伝説と対決した。 [k] @ダ・ヴィンチ 復習になるけど、ここでざっと[r]アーサー王伝説を説明しよう。 [k] [messageOff] [fadeout white 1.0] [bgmStop BGM_EVENT_70 1.0] [wait fade] [charaFadeout D 0.1] [scene 107600] [charaPut I 0,15] [charaEffect I bit_sepia01] [wt 1.0] [fadein white 1.0] [wait fade] [wt 1.0] [bgm BGM_MAP_12 0.1] @ダ・ヴィンチ 時は五世紀、ブリテン島。[r]この国は動乱のただ中にあった。 [k] @ダ・ヴィンチ 発端は大陸にあった帝国の崩壊でね。[r]帝国の庇護下にあったブリテンの力は衰え、 [k] @ダ・ヴィンチ 海を越えて異民族であるサクソン人たちが[r]外敵としてやってきた。 [k] [messageOff] [scene 111700 2.0] [wt 2.5] @ダ・ヴィンチ ブリテンは多くの部族と[r]その王たちによって治められた島国だった。 [k] @ダ・ヴィンチ 部族間の[#諍:いさか]いは絶えなかったものの、[r]島の北方に[#棲:す]むピクト人との戦いもあって、 [k] @ダ・ヴィンチ 部族の王たちは協力しあっていた。 [k] @ダ・ヴィンチ けど、王のひとりがこの結束に[#罅:ひび]を入れた。 [k] [messageOff] [scene 107900 2.0] [wt 2.0] [charaFadein H 1.0 1] [wt 1.0] @ダ・ヴィンチ その王は異民族を利用し、[r]ブリテン統一を果たさんと名乗りを上げたんだ。 [k] @ダ・ヴィンチ 名をヴォーティガーン。 [k] @ダ・ヴィンチ ブリテンの中から生じ、[r]ブリテンを滅ぼさんとして生まれた、 [k] @ダ・ヴィンチ 白い竜の化身と言われた男だ。 [k] [messageOff] [charaFadeout H 0.7] [scene 107600 2.0] [wt 2.0] @ダ・ヴィンチ ヴォーティガーンはサクソン人たちを招き入れ、[r]島を混乱のただ中に叩き込んだ。 [k] @ダ・ヴィンチ かつて帝国が島を統治していた頃に作られた[r]ブリテンの要、城塞都市ロンディニウムは滅ぼされた。 [k] @ダ・ヴィンチ もっとも偉大とされた王ウーサー・ペンドラゴンは[r]ヴォーティガーンとの戦いに敗れ、命を落とした。 [k] @ダ・ヴィンチ かくしてブリテンは[#暗黒時代:あんこくじだい]に突入した。[r]島に住む誰もが逃れられない破滅を予感した。 [k] [messageOff] [scene 111700 1.0] [wt 2.0] @ダ・ヴィンチ けど、希望は潰えてはいなかった。 [k] @ダ・ヴィンチ ウーサー王の補佐であり、[r]ブリテンを守ってきた偉大な魔術師マーリンが、 [k] @ダ・ヴィンチ “これも予言通り”と人々に語ったからだ。 [k] @ダ・ヴィンチ “ウーサー王は後継者を選ばれている。[r][f small] [f -]この人物こそ次代の王” [k] @ダ・ヴィンチ “この岩に刺さった選定の剣を抜いた者こそ、[r][f small] [f -]ブリテンの新しき王である” [k] @ダ・ヴィンチ 多くの騎士たちが『選定の剣』に手をかけたが、[r]抜ける騎士はいなかった。 [k] @ダ・ヴィンチ 騎士たちの誰もが『選定の剣』は[r]妄言であると[#諦:あきら]め、去ったあと。 [k] @ダ・ヴィンチ ウーサー王の子である事を秘して育てられた[r]15歳の騎士見習いの少年が、 [k] @ダ・ヴィンチ もう誰もいなくなった選定の場で[r]ひとしれず剣を抜いた。 [k] @ダ・ヴィンチ その剣の名をカリバーン。 [k] [messageOff] [charaTalk off] [charaScale G 1.5] [charaTalk G] [charaFace G 0] [charaPut G 120,0] [charaFadeTime G 1.0 0.8] [wt 1.0] @ダ・ヴィンチ そして、その少年こそ後のブリテンの王。 [k] @ダ・ヴィンチ 騎士の中の騎士。[r]アーサー・ペンドラゴン。 [k] @ダ・ヴィンチ 我々が知る、アルトリア・ペンドラゴンだ。 [k] [messageOff] [charaFadeout G 1.0] [scene 29102 1.0] [wt 2.0] [charaScale G 1.0] @ダ・ヴィンチ ウーサー王の後継者として名乗りを[r]上げたアーサー王は諸侯たちをまとめあげ、 [k] @ダ・ヴィンチ サクソン人との戦いにことごとく勝利していった。[r]会戦に勝利すること、実に12回。 [k] @ダ・ヴィンチ まさに常勝の王。無敗の騎士王だ。 [k] @ダ・ヴィンチ とはいえ、敵はサクソン人だけじゃない。[r]騎士王にとって最大の敵は身内だった。 [k] [messageOff] [charaTalk H] [charaFace H 0] [charaFadein H 0.4 1] [wt 1.0] [charaSet G 1001001 1 アルトリア(セイバー)] @ダ・ヴィンチ 父王ウーサーを破り、ブリテンに滅びを呼び寄せた[r]白竜の化身ヴォーティガーン。 [k] @ダ・ヴィンチ 島の意思を聞く者、自分こそブリテンの[r]正当な所有者だと公言する妖妃モルガン。 [k] [charaFadeout H 0.4] @ダ・ヴィンチ モルガンの策略で騎士王はカリバーンを失うが、[r]その後、更なる聖剣を妖精たちから与えられた。 [k] [messageOff] [charaTalk G] [charaFace G 0] [charaFadein G 0.4 1] [wt 1.0] @ダ・ヴィンチ それがエクスカリバー。[r]星の[#内海:うちうみ]で鍛えられたという聖剣。 [k] @ダ・ヴィンチ 魔術世界において神造兵装と言われる、[r]“[#地球:ほ し]を脅かすもの”を討つ決戦兵器だ。 [k] @ダ・ヴィンチ この聖剣の所有者となる事で、[r]アーサー王は名実ともにブリテンの救世主となった。 [k] [messageOff] [charaFadeout G 1.0] [scene 29800 1.0] [wt 2.0] @ダ・ヴィンチ 廃墟となった城塞都市ロンディニウムで起きた、[r]ヴォーティガーンとの決戦のあと、 [k] @ダ・ヴィンチ アーサー王は妖精たちの協力を経て、[r]白亜の城キャメロットを築き上げた。 [k] @ダ・ヴィンチ 城には島じゅうの諸侯が集まり、誰もが平等[line 3][r]上も下もない『円卓』に座り、騎士王に仕えた。 [k] @ダ・ヴィンチ トリスタンの前で言うのもなんだけどね。[r]円卓の騎士はこうして結成された。 [k] [charaScale K 1.5] [charaFace K 0] [charaPut K 300,0] [charaMove K 300,30 5.0] [charaFadeTime K 0.4 0.7] @ダ・ヴィンチ 海を隔てたフランスから来た騎士、[r]湖の乙女の加護を持つランスロット。 [k] [charaFadeout K 0.4] [charaScale L 1.5] [charaFace L 0] [charaPut L -300,0] [charaMove L -300,-30 5.0] [charaFadeTime L 0.4 0.7] @ダ・ヴィンチ 妖妃モルガンが嫁いだ北国オークニーの[r]跡継ぎにして、太陽の加護を持つガウェイン。 [k] [charaFadeout L 0.4] [charaScale B 1.5] [charaFace B 0] [charaPut B 0,0] [charaMove B 0,30 5.0] [charaFadeTime B 0.4 0.7] @ダ・ヴィンチ コーンウォール公の甥、悲劇の王子。[r]ロマンス時代の象徴とも言われたトリスタン。 [k] [charaFadeout B 0.4] @トリスタン ……そう。誉れ高き円卓の騎士。[r]13の席に座った、我が盟友たち。 [k] [charaScale B 1.0] [charaTalk on] @トリスタン 屈強なるパーシヴァル。技巧者ケイ。[r]忠節のベディヴィエール。[#篤:あつ]きガヘリス。 [k] @トリスタン 温かなガレス。執行官アグラヴェイン。[r]一騎打ちのパロミデス。寡黙モードレッド。 [k] @トリスタン そして[line 3]最も優れた騎士。[r]聖杯に選ばれし者、天啓のギャラハッド。 [k] @トリスタン 第一席であるアーサー王の他、 [k] @トリスタン 顧問監督官であるペリノア王、[r]次期十一席ボールスも加えると15席になりますが、 [k] @トリスタン それが私の知る円卓の騎士、全盛期の姿です。 [k] [messageOff] [scene 29102 1.0] [wt 1.0] @ダ・ヴィンチ そうだね。円卓の騎士たちの全盛期こそが、[r]アーサー王伝説のもっとも華やかな時代だ。 [k] @ダ・ヴィンチ この後、聖杯探索、ピクト人との戦いの決着、[r]サクソン人との戦いの決着があったものの、 [k] @ダ・ヴィンチ アーサー王の妃ギネヴィアと[r]ランスロットの不貞が発覚。 [k] @ダ・ヴィンチ 円卓の騎士はこの事件で大きく衰退し、 [k] @ダ・ヴィンチ ローマ帝国にアーサー王が遠征した隙を突いて[r]モードレッドが叛逆。 [k] @ダ・ヴィンチ 後に言うアーサー王最後の戦い……[r]カムランの丘の戦いが始まった。 [k] @ダ・ヴィンチ この戦いでアーサー王は息を引き取り、 [k] @ダ・ヴィンチ 聖剣は騎士ベディヴィエールの手で[r]妖精たちの元に返還され、 [k] @ダ・ヴィンチ 古きブリテンは、[r]その歴史に一旦の幕を下ろした。 [k] [messageOff] [scene 34901 1.0] [wt 1.0] @ダ・ヴィンチ その後、アーサー王の遺体は湖の妖精の手で[r]世界の果てにあるという楽園[line 3] [k] @ダ・ヴィンチ アヴァロンに旅立った。[r]“いつか[#蘇:よみがえ]る未来の王”として。 [k] [messageOff] [fadeout black 2.5] [bgmStop BGM_MAP_12 2.5] [wait fade] [charaEffectStop I bit_sepia01] [wt 1.0] [scene 117801] [fadein black 2.0] [wait fade] [charaTalk D] [charaFace D 1] [charaFadein D 0.1 1] @ダ・ヴィンチ 以上、ざっくりアーサー王伝説でした。[r]ご清聴、ありがと~う☆ [k] ?1:夜に……なっちゃった…… ?2:よし、だいたいわかった ?! [bgm BGM_EVENT_70 0.1] [charaFace D 25] @ダ・ヴィンチ さて。以上の事を踏まえて、[r]このブリテン異聞帯の話に戻ろう。 [k] @ダ・ヴィンチ 汎人類史において、アーサー王は[r]無名の少年騎士として『選定の剣』を抜いて、 [k] @ダ・ヴィンチ 多くの騎士たちの[#憧憬:どうけい]と[#嫉妬:しっと]、[r]期待と[#偏見:へんけん]の中、王の座まで駆け上がった。 [k] @ダ・ヴィンチ 一方、妖精國ブリテンのアルトリアは[r]まだ誰にも認められていない状態ではあるが、 [k] @ダ・ヴィンチ 『選定の杖』を持ち、『予言の子』として[r]ひとりでブリテンを旅していたようだ。 [k] @ダ・ヴィンチ 同じ名前、同じ顔、同じ運命。[r]ここまでの類似性があれば疑いようがない。 [k] @ダ・ヴィンチ アルトリア・キャスターという少女は、[r]この世界における“アーサー王”なんだ。 [k] @ダ・ヴィンチ ブリテンを救う救世主。[r]“人々に求められる”立ち位置としてね。 [k] [charaFadeout D 0.1] [wt 0.1] [charaTalk B] [charaFace B 2] [charaFadein B 0.1 1] @トリスタン …………ブリテンの救世主、ですか。[r]ですが時代が違います。 [k] @トリスタン アーサー王の救ったブリテンは五世紀、[r]今は2017年。 [k] @トリスタン ブリテンの救世主というのであれば、[r]もっと過去に現れているのでは? [k] [charaFadeout B 0.1] [wt 0.1] [charaTalk D] [charaFace D 34] [charaFadein D 0.1 1] @ダ・ヴィンチ そこなんだよねぇ。[r]なぜ今なのか、がちょっと分からない。 [k] [charaFace D 25] @ダ・ヴィンチ ただ、妖精たちからこんな話を耳にしたんだ。 [k] @ダ・ヴィンチ “『予言の子』は救世主トネリコの生まれ変わり。[r][f small] [f -]再びブリテンを救うために遣わされた” [k] ?1:トネリコって、北欧神話でいう世界樹の? ?! [charaFace D 36] @ダ・ヴィンチ そう、そのトネリコの樹と同じ名だ。 [k] [charaFace D 24] @ダ・ヴィンチ モルガンがブリテンを支配してから、[r]年号は女王暦と改められた。 [k] @ダ・ヴィンチ これは汎人類史の西暦への切り替わりと[r]ピタリと一致する。 [k] @ダ・ヴィンチ 外の世界、汎人類史は西暦2017年で停止中。[r]この世界、妖精國では女王暦2017年ってコト。 [k] @ダ・ヴィンチ で、この女王暦の前の年号……[r]我々で言うところの紀元前だね。 [k] @ダ・ヴィンチ これを妖精暦といって、 [k] @ダ・ヴィンチ その妖精暦において、何度もブリテンを[r]『厄災』から救った妖精がいたらしい。 [k] @ダ・ヴィンチ それが救世主トネリコ。 [k] @ダ・ヴィンチ 不死身のエクター、[#排熱大公:はいねつたいこう]ライネック、[r]賢人グリム、はじまりの騎士トトロット。 [k] @ダ・ヴィンチ もう覚えている妖精は少ないそうだが、[r]彼らは今でも伝説として語り継がれている。 [k] [charaFace D 0] @ダ・ヴィンチ 救世主が過去にも現れているとしたら、[r]妖精國における救世主というのはシステム…… [k] @ダ・ヴィンチ ブリテンが滅びそうな時にブリテン島そのものが[r]用意する抑止力なのかもしれない。 [k] [charaFace D 27] @ダ・ヴィンチ そう考えれば、この時代にアルトリアが[r]生まれた事にも説明がつくんじゃないかな。 [k] @ダ・ヴィンチ それに今回の相手は女王モルガンだ。[r]アーサー王が出なくてどうするって話だし。 [k] ?1:……救世主の、生まれ変わり…… ?2:(異聞帯であっても、モルガンは敵なのか……) ?! [charaFace D 25] @ダ・ヴィンチ 長くなってしまったけど、以上の要素を[r]踏まえて私からの提案は二つある。 [k] @ダ・ヴィンチ 一つはアルトリア・キャスターとの協力の続行。 [k] @ダ・ヴィンチ この異聞帯を攻略する必要はないけど、[r]女王モルガンとの対決は避けられそうにない。 [k] @ダ・ヴィンチ その時、『予言の子』である彼女と[r]協力関係にあるコトはプラスになる。 [k] @ダ・ヴィンチ そしてもう一つは、我々の目的、[r]カルデアの内情については[#秘匿:ひとく]すること。 [k] @ダ・ヴィンチ 汎人類史のコトを話すのはいい。[r]そうでないと会話が成立しないからね。 [k] @ダ・ヴィンチ けど、カルデアが今までいくつもの異聞帯を[r]切除してきた事実を明かしてはいけない。 [k] [charaFace D 24] @ダ・ヴィンチ ……不誠実である事は承知している。[r]でも、秘した事がお互いのためになる時もある。 [k] @ダ・ヴィンチ 前にも話したけど、この異聞帯はおかしい。[r]私たちには計り知れない部分が多すぎる。 [k] @ダ・ヴィンチ これが明らかになるまで、私たちの目的は[r]“ブリテンの消滅を止める”にとどめたい。 [k] @ダ・ヴィンチ ……たとえその後に、自分たちで救った[r]ブリテンと戦う事になっても、だ。 [k] ?1:……わかりました ?2:アルトリアには黙っているんですか? ?! [charaFace D 0] @ダ・ヴィンチ うん。[r]すまないね、[%1][&君:ちゃん]。 [k] @ダ・ヴィンチ でも私の勘は“そんな事態にはならない”と[r]告げているよ。 [k] @ダ・ヴィンチ ブリテンを救って、白紙化地球に拡がろうとする[r]崩落とやらも防いで、 [k] @ダ・ヴィンチ そしてこのブリテンと戦う事なく、[r]笑顔で彼女と別れる結末になるとね。 [k] [messageOff] [wt 1.0] [fadeout black 2.0] [bgmStop BGM_EVENT_70 2.0] [wait fade] [wt 0.5] [soundStopAll] [end]