＄04-00-03-13-1-0



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[scene 210500]

[wt 1.5]

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[wait fade]

[wt 2.8]

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[wt 1.0]

[bgm BGM_EVENT_156 0.1]

＠
歩いている。
[k]

＠
進んでいる。
[k]

＠
それは、道だ。[r]何処までも続く道だ。
[k]

＠
足が重い。[r][line 3]はじめは、軽やかに歩んでいたのに。
[k]

＠
体が重い。[r][line 3]いつから、そう感じていたのだろう？
[k]

[messageOff]

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[wt 2.8]

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＠
何か、を……
[k]

＠
何かを引きずっている。
[k]

＠
[line 3]荷物を背負っている？[r][line 3]誰かが、しがみついている？
[k]

＠
否。[r]両手にも背中にも荷物はないし、誰もいない。
[k]

＠
引きずっているのは自分自身の体なのだと[r]気付いたのは、暫く時が経ってから。
[k]

[messageOff]

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[wt 1.5]

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＠
歩いていく。[r]血の旅路を。
[k]

[messageOff]

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[wt 2.5]

＠
歩いていく。[r]炎の道を。
[k]

＠
熱さはない。[r]重みもない。
[k]

＠
けれど、何も感じないまま歩いてはいけない。[r]それではあまりに空しすぎる。
[k]

＠
だから、
[k]

＠
[line 3]とめどなく流れゆく血に、[#昂:たか]ぶりを。
[k]

＠
[line 3]とめどなく燃え盛る炎に、愉しみを。
[k]

[messageOff]


[wt 1.0]

＠
道の途中にいた敵を、襲い。[r]自分を傷付けた敵を、殺して。
[k]

＠
[line 3]襲い、奪って、[#昂:たか]ぶりを得る。[r][line 3]殺し尽くして、愉しみを得る。
[k]

[messageOff]


[wt 1.0]

＠
悦楽。
[k]

＠
どうしようもなく、気持ちがいいもの。[r]どうしようもなく、離れられないもの。
[k]

＠
それらのすべては、太古の昔より知性の悦楽だ。
[k]

＠
容易く魂を捕らえて堕落させ、[r]気高さと尊さのすべてを塗りつぶす、堕落の果実。
[k]

[messageOff]
[charaFadeout A 0.7]

[wt 1.0]

＠？？？
その誘惑は、あまりに強い。
[k]

＠？？？
……故にこそ。[r]この旅路には。
[k]

＠？？？
決して揺らがぬ、鋼の意志が必要だ。
[k]

＠？？？
[#怨嗟:えんさ]の壁を越えて、[r]絶望の[#残滓:ざんし]を踏み越えて[line 3]
[k]

＠？？？
いつか、旅路の果てへ辿り着くために。
[k]

＠？？？
失ったもののために。[r][#贖:あがな]いのために。
[k]

？1：[#取り戻すために]？
？！

＠？？？
或いは。
[k]

＠？？？
ただ、怒りのために。
[k]

[messageOff]


[wt 2.5]


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