$91-50-03-01-8-1 [soundStopAll] [scene 10202] [charaSet A 98003000 1 Dr.ロマン] [charaSet B 98001000 1 マシュ] [charaSet C 5030001 1 シェヘラザード] [charaSet D 98002000 1 フォウ] [imageSet G cut049_frame01 1] [imageSet H back10000 1] [bgm BGM_EVENT_1 0.1] [charaDepth A 5] [charaDepth H 6] [charaDepth G 7] [charaDepth C 8] [charaDepth B 9] [charaScale H 1.01] [charaScale G 1.01] [charaFace C 4] [charaFace B 14] [charaFadein A 0.1 1] [charaFadein C 0.1 -384,0] [charaFadein B 0.1 384,0] [charaFadein G 0.1 -1,-200] [wt 0.1] [fadein black 1] [wait fade] [wt 0.1] [charaFace C 4] [charaShake C 0.05 5 5 0.7] @シェヘラザード っ、く、あ……ああっ……! [k] [messageOff] [charaMove C -326,-60 0.6] [wt 0.2] [charaFadeout C 0.7] [se ad144] [wt 0.1] @マシュ シェヘラザードさん! [k] ?1:やっぱり無茶だった! ?2:こんなの、戦闘系でもキツいのに……! ?! [messageOff] [charaTalk C] [charaFace C 4] [charaFadein C 0.7 -364,-50] [charaShake C 0.05 1 1 1.0] [charaMove C -364,-20 0.7] [wt 0.7] @シェヘラザード っ、はあ、はあっ……。ぅ……かはっ……。 [k] [charaFace B 2] @マシュ 待っていてください、すぐに医務室に! [k] [charaFace C 0] @シェヘラザード いえ! いえ……いいの、です。このまま。[r]このまま、少し、休みますから。 [k] @シェヘラザード どうか[line 3]続きを。物語の続きを。[r]最後の、続きを……。 [k] [charaFace B 12] @マシュ でも……。 [k] [charaFace C 0] @シェヘラザード 聞くだけ、です。[r]この、[&貴方:貴女]たちという長きに[#亘:わた]る物語の極致。 [k] @シェヘラザード 人理焼却という[#悪辣:あくらつ]極まりない蛮行と、[r]人理修復という過酷極まりない偉業の終着点。 [k] @シェヘラザード ここに至っては、もう、[r]目を閉じてその物語を聞くだけで充分。 [k] [charaFace C 6] @シェヘラザード 教えてください。[r][&貴方:貴女]たちの旅の終わりを。 [k] @シェヘラザード そして、あの方の[line 3]終わりを[line 3] [k] [charaFace B 8] @マシュ ………………。 [k] [charaFace B 0] @マシュ わかりました。それでは話しましょう。 [k] [charaFadein H 0.4] [wt 0.4] [scene 36001] [charaFadeout A 0.1] [wt 0.1] [charaFadeout H 0.4] [wt 0.4] @マシュ わたしたちが、終局特異点[line 3][r]冠位時間神殿、固有結界ソロモンに向かってから。 [k] @マシュ 何が起こったのかを[line 3] [k] [messageOff] [fadeout black 2] [bgmStop BGM_EVENT_1 1] [wait fade] [wt 1] [charaFadeout B 0.1] [charaFadeout C 0.1] [charaFadeout H 0.1] [charaFadeout G 0.1] [scene 10000] [wt 0.1] [fadein black 1] [wait fade] [wipeout openEye 0.1 1.0] [wait wipe] [scene 10400] [wipein openEye 1.0 1.0] [wt 0.4] [wipeout openEye 0.5 1.0] [wt 0.3] [wipein openEye 0.4 1.0] [wait wipe] [wt 0.2] [charaTalk C] [charaFace C 6] [charaFadein C 0.4 1] [wt 0.4] @シェヘラザード …………う、ううん…………。 [k] [charaFace C 4] @シェヘラザード ……。……? ……っ……。[r]ここは…………? [k] ?1:医務室だよ ?! [charaFace C 0] @シェヘラザード マスター……。 [k] [bgm BGM_EVENT_2 0.1] [charaFadeout C 0.1] [charaTalk D] [charaFadein D 0.1 1] [wt 0.1] @フォウ フォウ、フォウ。 [k] [charaFadeout D 0.1] [wt 0.1] [charaTalk B] [charaFace B 13] [charaFadein B 0.1 1] [wt 0.1] @マシュ 目を覚まされたようですね。よかったです。 [k] [charaFace B 12] @マシュ 話が終わった瞬間、[r]今度こそ本当に昏倒されてしまったので。 [k] @マシュ 慌ててここに運んできた、という次第です。 [k] [charaFadeout B 0.1] [wt 0.1] [charaTalk B] [charaFace C 4] [charaFadein C 0.1 0] [charaFadein B 0.1 2] [charaFace B 14] @マシュ ……あ! 駄目です、まだ動いては! [k] @マシュ 命に関わる深刻なダメージこそないですが、[r]これまでの無理が確実に蓄積しているという話で[line 3] [k] [bgmStop BGM_EVENT_2 0.1] [se ad7] [charaMove C -256,-64 0.1] [wait charaMove C] [charaFadeout C 0.1] [wt 0.1] [charaFace B 6] @マシュ …………え? [k] ?1:なぜ ここで ドゲザ!? ?! [charaFadeout B 0.1] [wt 0.1] [bgm BGM_EVENT_11 0.1] [charaTalk C] [charaFace C 6] [charaFadein C 0.1 1] @シェヘラザード ……おわかりのはずです。[r]なぜかと問われれば、こう答えるしかありません。 [k] [charaFace C 5] @シェヘラザード [#知ったから]、だと。 [k] @シェヘラザード [&貴方:貴女]たちの旅路という物語を知り。[r]そして、それを見守り続けてきた方の物語を知りました。 [k] [charaFace C 4] @シェヘラザード そして……私は、事前に記録を見ていたのです。[r]私ではない私、けれども私である事だけは確かな私を。 [k] @シェヘラザード だから[line 3]私は、[&貴方:貴女]たちに自分が何を言ったのかを、[r]知っています。 [k] [charaFadeout C 0.1] [wt 0.1] [charaTalk B] [charaFace B 4] [charaFadein B 0.1 1] @マシュ …………。 [k] [charaFadeout B 0.1] [wt 0.1] [charaTalk C] [charaFace C 6] [charaFadein C 0.1 1] @シェヘラザード 私は分かっていなかった。 [k] @シェヘラザード ただ“死の恐怖から逃げたかった”。[r][#それ:死]が無い場所で永遠に消えたかった。 [k] [charaFace C 4] @シェヘラザード ですが、それはただの虚無にすぎない。[r]自らの命、自らの時間に背を向ける行いでした。 [k] @シェヘラザード ……そう。死後に安らぎを求めたとしても。 [k] @シェヘラザード “求められる事は無い”という事と、[r]“もうやり残しは無い”という事は違うのです…… [k] @シェヘラザード 私の生にはまだ多くの未練、多くの未達成があった……[r]まだ、“やるべき事”は数え切れないほどあった…… [k] @シェヘラザード だから……[r]羨むなど……お話にもならなかったというのに……。 [k] ?1:あなたは、それを理解したくて…… ?2:あの人がいたときの話を、聞きたかったの? ?! [charaFace C 0] @シェヘラザード [line 3]理解。そうですね。そのとおりです。 [k] @シェヘラザード 知識として知ってはいましたが、それだけでは足りなかった。[r]本当の意味で、[#理解したかった]。 [k] @シェヘラザード 可能な限りの臨場感や真実味を体験して。 [k] @シェヘラザード 不遜ながらも、傲慢ながらも、[r]理解しきれるものではないと分かっていながらも[line 3] [k] @シェヘラザード もし私が、[&貴方:貴女]たちと、そして彼と、[r][#共にずっとその物語を体験していたなら]、と。 [k] @シェヘラザード できるだけ、それを自らの内に想像できるように。 [k] ?1:………………。 ?! @シェヘラザード 物語とは[line 3]想像する力。[r]そして、共感する力です。 [k] @シェヘラザード その語り手なのに、私は、[r]想像も共感もないままの物語を…… [k] @シェヘラザード 誰かに教えられただけの物語を誤読し、[r]言葉を紡いでしまった。 [k] [charaFace C 6] @シェヘラザード 他人の言葉を鵜呑みにして、自分の願望の形に当て[#嵌:は]め、[r]一方的に羨んだ[line 3] [k] @シェヘラザード そんなものは、けっして、[r]正しい物語のかたちではありません。 [k] @シェヘラザード 誰の考えでもない、“自分でもそう思う”という自らの[r][#物語:共感]を通して、はっきりとそれがわかったからこそ。 [k] @シェヘラザード だから[line 3]こうしています。 [k] [charaFadeout C 0.1] [wt 0.1] [charaTalk B] [charaFace B 12] [charaFadein B 0.1 1] @マシュ その……理由は分かりました。[r]ですが、どうか顔を上げてください。 [k] [charaFadeout B 0.1] [wt 0.1] [charaTalk C] [charaFace C 6] [charaFadein C 0.1 1] [charaFace C 4] @シェヘラザード 二度と上げない事も、覚悟しております。 [k] [charaFadeout C 0.1] [wt 0.1] [charaTalk D] [charaFadein D 0.1 1] @フォウ フォウ!? [k] [charaFadeout D 0.1] [wt 0.1] [charaTalk C] [charaFace C 6] [charaFadein C 0.1 1] @シェヘラザード これは……普段の[r]『死から逃れる』ための土下座ではありません。 [k] @シェヘラザード たとえ、マスターの手に剣があろうとも……私は……。 [k] [charaFadeout C 0.1] [wt 0.1] [charaTalk B] [charaFace B 15] [charaFadein B 0.1 1] @マシュ シェヘラザードさん……! [k] ?1:なんでそこまでするんですか! ?! [charaFadeout B 0.1] [wt 0.1] [charaTalk C] [charaFace C 2] [charaFadein C 0.1 1] @シェヘラザード [#だって]、[#私はそう感じました]! [k] [charaFadeout C 0.1] [wt 0.1] [charaTalk B] [charaFace B 0] [charaFadein B 0.1 1] @マシュ [line 3]っ。 [k] [charaFadeout B 0.1] [wt 0.1] [charaTalk C] [charaFace C 5] [charaFadein C 0.1 1] @シェヘラザード 先程言ったとおりです。もし[&貴方:貴女]がたと同じ時間を[r]生きた私が、あの私の言葉を聞いたなら。 [k] @シェヘラザード この女はこうすべきだ、と思います。[r]それを“物語”で追体験したのです。 [k] @シェヘラザード 自分の物語を、物語というものの力を、私は知っています。[r]だからこそ、です。それは“真実”なのです[line 3]! [k] ?1:でも、あなたは死にたくないのでは? ?! [charaFace C 4] @シェヘラザード ……それは当然です。私は私ですから。[r]ですが[line 3]今までが恵まれすぎていたのかもしれません。 [k] [charaFace C 3] @シェヘラザード 私が弱い事を[&貴方:貴女]は充分に知り、できるだけ戦いから、[r]死から遠ざけようとしてくれた。 [k] @シェヘラザード ……[#僥倖:ぎょうこう]でした。 [k] @シェヘラザード それはこの、語り手として致命的な失敗をしてしまった者には[r]到底ふさわしくない、幸せすぎるサーヴァントの在り方。 [k] [charaFace C 7] @シェヘラザード そのツケを払うときが来た、[r]という事になるのでしょう[line 3] [k] [bgmStop BGM_EVENT_11 0.3] ?1:なりません! ?2:そのツケは取り立てません! ?! [charaFace C 2] @シェヘラザード !?? [k] ?1:シェヘラザードさんがどう思ったとしても ?2:自分はエターナル土下座とか勘弁です ?! [charaFadeout C 0.1] [wt 0.1] [bgm BGM_EVENT_6 0.1] [charaTalk B] [charaFace B 13] [charaFadein B 0.1 1] @マシュ はい。謝罪の必要なんてありません。[r]逆に、わたしはとても誇らしいです。 [k] @マシュ シェヘラザードさんほどの“物語を知る者”が、[r]わたしたちの[line 3]いえ、 [k] [charaFace B 4] [wt 0.8] [charaFace B 13] @マシュ ……とにかく、本当にありがとうございます。[r]とても、とても嬉しいです。 [k] [charaFadeout B 0.1] [wt 0.1] [charaTalk C] [charaFace C 5] [charaFadein C 0.1 1] @シェヘラザード ですが……それでは……私の気が済みません……。[r]私は確かに、この女には償いが必要だと[line 3]。 [k] ?1:じゃあ、語ってください ?! [charaFace C 2] @シェヘラザード …………! [k] [charaFadeout C 0.1] @ そう[line 3]誰かに、その旅のことを。[r]“そこにいた彼”のことを[line 3]語ってほしい。 [k] @ “彼の物語”として、語ってほしい。 [k] @ そうしてくれたら、とても嬉しい。 [k] [charaTalk B] [charaFace B 1] [charaFadein B 0.4 1] @マシュ [line 3]はい。わたしも、それを望みます。 [k] [charaFace B 13] @マシュ ドクターだけでなく、先輩や、他のサーヴァントの[r]皆さんの活躍も同じかと。 [k] @マシュ せっかくあんなに話したのですから、[r]あれっきりというのは勿体ないです! [k] [charaFace B 1] @マシュ わたしたちのような素人がとりとめなく喋った事を、 [k] @マシュ ちゃんとお話のプロの人にまとめて再構成して[r]もらえるのなら、これほど有意義な事はありません! [k] [charaFace B 4] @マシュ 特に……カルデアの公式記録として[r]あの人理修復の過程をどこまで残しておけるかは、 [k] @マシュ いささか不透明な部分もありますので。 [k] [charaFadeout B 0.1] [wt 0.1] [charaTalk C] [charaFace C 3] [charaFadein C 0.1 1] @シェヘラザード ……ああ……それが、[&貴方:貴女]がたの、望み……。 [k] [messageOff] [fadeout black 1] [wait fade] [charaFadeout C 0.1] [wt 1] [masterSet E 98108000 98108100 1] [wipeFilter cinema 0.1 0] [charaTalk E] [charaFace E 0] [charaScale E 1.4] [charaFadein E 0.1 0,150] [fadein black 1.5] [wait fade] @ 自分に向けられる、マスターの笑顔で。[r]大事なことを思い出したような気がする。 [k] @ 今まで私は『自分が死なないために』物語を使ってきた。[r]そうする必要があったから。そうしなければ死んでいたから。 [k] @ でも、それは物語としては間違った使い方。[r]本当は、やっぱり[line 3] [k] @ 物語は、誰かを楽しませるものでなくてはならない。[r]自分ではなく、誰かのためのものでなくてはならない。 [k] @ 子供のころ、読みふけった本のことを思い出す。[r]あれも、誰かのために書かれたから自分に届いた。 [k] @ 同じことを、自分もしていいのだ。すべきなのだ。 [k] @ 自分に、できるだろうか?[r]わからない。でも、やってみよう。 [k] [messageOff] [fadeout black 1] [wait fade] [wipeOff] [charaFadeout E 0.1] [charaFace C 3] [charaFadein C 0.1 1] [wt 0.1] [fadein black 1] [wait fade] @シェヘラザード (少なくとも……この王のもとでは) [k] @シェヘラザード (私は、物語を、『殺されないための道具』として[r] 使う必要はなさそうですから[line 3]) [k] [charaFace C 7] @シェヘラザード ……わかりました。約束しましょう。[r]私は、[&貴方:貴女]がたの物語をこれからも語っていくと。 [k] [charaFace C 0] @シェヘラザード 形のない言の葉の物語だからこその強度、[r]というものもあります。 [k] @シェヘラザード マシュさんが危惧されているとおり、もし人の世の事情で[r][&貴方:貴女]の物語がなかったことにされても。 [k] [charaFace C 3] @シェヘラザード 私は、私だけは、語ります。[r]千と一の夜を越えた先でも、きっと、語っています[line 3] [k] @シェヘラザード この世で最も新しい……人が世界を救った物語を。 [k] [messageOff] [wt 0.9] [bgmStop BGM_EVENT_6 3.0] [fadeout black 3.0] [wait fade] [soundStopAll] [end]