$91-20-16-01-1-1 [soundStopAll] [charaSet A 2016000 1 エミヤ・オルタ] [scene 10700] [fadein black 1.5] [wait fade] [bgm BGM_EVENT_5 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 4] [charaFadein A 0.1 1] @エミヤ・オルタ 終わりだな。[r]無意味な時間だった、先を急ぐぞ。 [k] ?1:前から気になっていたけど…… [charaFace A 5] @エミヤ・オルタ 何を気にしているのか知らないが、[r]オレの性能以外の話はお断りだ。 [k] ?! [charaFace A 4] @エミヤ・オルタ ……。[r]……。 [k] @エミヤ・オルタ まあ、どうでも。[r]長話をする余裕があるのはいい事だ。 [k] @エミヤ・オルタ 道すがら、聞きたいことがあるなら勝手に問えばいい。[r]オレも勝手に答えるさ。 [k] [messageOff] [bgmStop BGM_EVENT_5 1.0] [fadeout black 1.0] [wait fade] [charaFadeout A 0.1] [wt 0.1] [scene 10710] [wt 1.0] [se ad60] [seVolume ad60 0 0] [seVolume ad60 1.0 0.7] [fadein black 1.0] [wait fade] [seStop ad60 0.4] [wt 0.2] [charaTalk A] [charaFace A 0] [charaFadein A 0.4 1] @エミヤ・オルタ オレという存在についてなら、[bgm BGM_EVENT_41 0.1][r]定義が難しい。 [k] @エミヤ・オルタ おまえもマスターならば、[r]英雄には別の側面があることを理解しているだろう。 [k] [charaFace A 4] @エミヤ・オルタ 顔色一つ変えずに[#無辜:むこ]の民を虐殺する一方、[r]死に物狂いで自らの国を守ろうとする。 [k] @エミヤ・オルタ 多くの人間に尊ばれた存在が、[r]その実残酷な本性を隠し持つ。 [k] [charaFace A 0] @エミヤ・オルタ サーヴァントという概念は、[r]その片側の側面だけを抽出するもの。 [k] @エミヤ・オルタ 多くの人々に『かくあれ』と定められた[r]英雄の裏側を出すことも、ままある。 [k] @エミヤ・オルタ あるいは、何かの拍子に[#霊基を汚染された者]。 [k] @エミヤ・オルタ そういったものをひとまず、[r]別のカテゴリとして放り込む。 [k] @エミヤ・オルタ 何しろ人理崩壊の危機。[r]使えるものなら善悪問わずというワケだ。 [k] [charaFace A 5] @エミヤ・オルタ ……だが、オレはその中でも例外中の例外だ。 [k] @エミヤ・オルタ もう一人のオレは社会によって抽出された、[r]無銘の英雄。 [k] [charaFace A 4] @エミヤ・オルタ 特異ではあるだろうが、[r]それは自然の成り行きだ。 [k] [charaFace A 0] @エミヤ・オルタ オレは、特異ではなく異形な[#概念:そんざい]でね。 [k] @エミヤ・オルタ 英雄を英雄たらしめる過去は廃棄し、[r]オレがかつてどのような存在だったかという記憶もない。 [k] @エミヤ・オルタ 残ったのは敵を殺すという能力だけ。[r]その有用性を以て、オレは現界した。 [k] ?1:ほとんど霊体化しているのはそのため? [charaFace A 4] @エミヤ・オルタ ああ。 [k] @エミヤ・オルタ 他の連中は生命体としての充実を求めるが、[r]オレは兵器、装置としての保全を求める。 [k] @エミヤ・オルタ 戦場でもないのに、武器を振り回すのは[r]愚行の極みだろう? [k] ?2:なら、記憶は[line 3] @エミヤ・オルタ あの男が『かつての自分』であることは、[r]理解できている。 [k] @エミヤ・オルタ ただ、そこには実感が伴わない。[r]分断されている、という言い方が適切だな。 [k] ?! [charaFace A 5] @エミヤ・オルタ 無駄口を叩いた。[r]行くぞ、マスター。 [k] [messageOff] [bgmStop BGM_EVENT_41 1.5] [fadeout black 1.5] [wait fade] [wt 0.4] [soundStopAll] [end]