$94-06-49-05-1-0 [enableFullScreen] [soundStopAll] [sceneSet A 128300 1] [charaScale A 1.25] [scene 10000] [fadein black 1.0] [wait fade] @ [line 3]声を、聞いた。 [k] [messageOff] [wt 0.7] [bgm BGM_EVENT_75 0.1] @ はじめに声を聞いた。 [k] @ 確か、そうやって私は始まったのだと思う。 [k] [messageOff] [wt 0.7] @ 声を聞いた。[r]声を聞いた。 [k] @ 無数の、それはか細い声の集まりだった。 [k] @ ひとつひとつは聞き取れないほどに小さくて、[r]儚くて、弱くて、脆くて…… [k] @ 無数に重なって、重なって、折り重なっているからこそ、 [k] @ 声なのだとやっと分かるくらいのモノ。 [k] [messageOff] [wt 1.0] [fadeout white 1.5] [bgm BGM_EVENT_75 1.5 0.5] [wait fade] [scene 128300] [charaFadein A 0.1 0,-250] [wt 1.5] [charaMoveScale A 1.01 20.0] [charaMove A 0,-200 20.0] [fadein white 1.5] [bgm BGM_EVENT_75 1.5 1.0] [wait fade] [wt 1.5] @ 或いは[line 3] [k] @ ソレは、祈りだったのかもしれない。 [k] [messageOff] [charaFadeout A 1.0] [wt 1.2] @ 声があった。[r]声があった。 [k] @ 無数の、それはか細い叫び声の集まりだった。 [k] @ 私はそれらを掻き集めた。[r]ひとつひとつでは聞き取れないほど小さなソレを、 [k] @ 必死に掻き集めて、[r]必死に聞いた。 [k] [messageOff] [wt 0.7] @ そうしているうちに[line 3] [k] [messageOff] [wt 0.7] @ 私は、個として、成った。 [k] [messageOff] [wt 0.7] @ 凄まじい閃光と熱。衝撃波。[r]あらゆる命の生存を許しはしない破壊的事象の中心で、 [k] @ 私は、 [k] @ 命を持つことを選んだ。 [k] [messageOff] [wt 0.7] @ そうして、知った。 [k] @ 無数の声なき声の意味を。 [k] @ 時間にしてほんの一秒にも満たない刹那、[r]灼き尽くされる間に…… [k] @ 彼らの[#経緯:これまで]を知った。[r]彼らの[#最期:おわかれ]を聞いた。 [k] @ 無数の驚愕と苦痛の声が、この惑星において、[r]“彼ら”がどのような生命だったかを示していた。 [k] [messageOff] [wt 0.7] @ 無数の声は、最後の瞬間に、[r]私の発生を祝った。 [k] @ 『自分たちの代弁者』『自分たちの最高種』[r]その誕生を炎の中で[#言祝:ことほ]いだ。 [k] [messageOff] [wt 0.7] @ 私は、 [k] [messageOff] [wt 0.7] @ 私は[line 6]。 [k] [messageOff] [wt 1.0] [fadeout black 2.0] [bgmStop BGM_EVENT_75 2.0] [wait fade] [wt 0.5] [soundStopAll] [end]