$01-00-06-12-1-0 [soundStopAll] [bgm BGM_EVENT_6 0.1] [charaSet A 8001001 1 マシュ] [charaSet B 98003000 1 Dr.ロマン] [charaSet D 1012001 1 ベディヴィエール] [charaSet E 2013000 1 アーラシュ] [charaSet F 6002001 1 呪腕のハサン] [charaSet G 6003001 1 百貌のハサン] [charaSet H 1001001 1 ???] [scene 21910] @ベディヴィエール [line 3]あれは、どれほど前の出来事だったろう。 [k] @ベディヴィエール 私は多くのものを見て、多くのものを忘れた。[r]その中でも未だに胸に残るものが、その記憶だ。 [k] [messageOff] [effect bit_sepia01] [fadein black 2.0] [wait fade] [wt 0.4] [charaTalk H] [charaFace H 0] [charaFadein H 0.7 1] [wt 1.2] @??? 今年の冬は一段と厳しいそうだ。[r]いくつかの村を解体しなくてはなるまい。 [k] @??? ようやく[#北の蛮族:ピクト人]たちを追い払ったというのに。[r]凶事ばかり続くな、ベディヴィエール。 [k] @ベディヴィエール その日、王は物見の塔で[#黄昏:たそが]れていた私の元に現れた。[r]共の従者も連れず、ひとりで、ふらりと。 [k] @ベディヴィエール 王は少年の姿に見えるが、その実、[r]この時の私とあまり変わりのない年齢だった。 [k] @ベディヴィエール 王は16歳の時に岩に刺さった選定の剣を抜き、[r]ブリテンを統べる王になった。 [k] @ベディヴィエール 以降、王の肉体は歳を取らなくなったという。[r]精霊の加護というが、私には[#呪:まじな]いに思えてならない。 [k] @ベディヴィエール この小柄な少年王は私など足下にも及ばない激戦を[r]駆け抜け、ブリテンに勝利をもたらした偉大な方だった。 [k] @ベディヴィエール ブリテン人でありながら異民族たちを先導して[r]国土を荒らした卑王ヴォーティガーンを討ち、 [k] @ベディヴィエール 内乱にあけくれる諸侯たちを纏め、[r]北のピクト人たちの侵攻を食い止め、 [k] @ベディヴィエール 大陸から押し寄せる雲霞の如き[#異民族:サクソン人]を[r]ことごとく撃退し、 [k] @ベディヴィエール ブリテン島最大の都市、ロンディニウムこと[r]華のキャメロット城を復元した騎士たちの王。 [k] @ベディヴィエール それがこのお方、アーサー王だ。 [k] @ベディヴィエール この方がいるかぎりブリテンに滅びはなく、[r]また、苦しみが蔓延する事はないだろう。 [k] [charaFace H 0] @??? そうではないぞ。国土は変わらず荒廃している。[r]豊かなのはキャメロットと、その周辺だけだ。 [k] @??? 村を失った人々をキャメロットに収容するにしても、[r]それでは人の生活とは言えまい。 [k] @??? 土地を耕し、日々を重ね、子を育ててこそ[r]後の繁栄に繋がる。 [k] @??? 人々を庇護するばかりでは未来がない。[r]狭い輪は、必ず閉じていくものだからな。 [k] @ベディヴィエール 連日の勝利と栄光に浮く円卓の騎士たちと違い、[r]王は常に険しい顔をしていた。 [k] @ベディヴィエール ……キャメロットが復元する前。 [k] @ベディヴィエール まだ王が正体を隠して島を旅していた頃は[r]よく笑ったものだ、とケイ卿は言っていた。 [k] @ベディヴィエール しかし、今はその面影はない。[r]王はひとり、島の未来に待つ暗雲を見据えていた。 [k] @ベディヴィエール 夕暮れ時の郷愁からか、私はこの時、[r]王に気弱な質問をしてしまった。 [k] @ベディヴィエール それは円卓の席を許された時からの[r]疑問であり、不安だった。 [k] @ベディヴィエール “なぜ私のような取り柄のない騎士を、[r][f small] [f -]円卓の騎士に選ばれたのです?” [k] [charaFace H 5] @??? 他の騎士たちに劣っているから相応しくないと?[r]ばかもの。それは私も同じだ。 [k] @??? 体格では皆に及ばない。[r]剣技でも私を上回る者は何人もいる。 [k] @??? 単純な強さ、弱さで人の繋がりを計ってはいけない。[r]敵と味方、善と悪、利益と不利益。 [k] @??? それらがすべて別のもののように、[r]円卓の騎士たちの役割もまた違うものだ。 [k] @ベディヴィエール 味方と敵。善と悪。 [k] @ベディヴィエール 味方とは善であり、[r]敵とは悪である。 [k] @ベディヴィエール だが、それらは違うものだと王は語った。 [k] @ベディヴィエール 意外な言葉だった。この戦乱の時代、その観点で[r]全体を俯瞰していた騎士はこの方だけだっただろう。 [k] @ベディヴィエール そして王はおそらく、[r]今の言葉を他の騎士たちには語っていない。 [k] @ベディヴィエール これは私にだけ語ったものだった。[r]それも当然だ。王は今、こう言ったのである。 [k] @ベディヴィエール “[#侵略者:サクソン人]たちは我々の敵ではあるが、[r][f small] [f -]決して悪ではない”のだと。 [k] @ベディヴィエール そんな事を口にすれば、[r]騎士たちの多くは王を批難するに違いない。 [k] [charaFace H 0] @??? ……そうだ。[r]彼らとて生きる為に、この島に土地を求めてきた。 [k] @??? 我らにとって彼らは敵だが、その行為は悪ではない。[r]その願いの本質は善なるものだ。 [k] @??? そして善なるものであれば[line 3]彼らがいずれ、[r]この島にとって重要な役割を果たす時もくるだろう。 [k] @??? 人間である以上、争いは生じる。[r]それが敵と味方に別れるのは利益と不利益によるもの。 [k] @??? 私たちは今、それが両極端の時代にいる。[r]どちらかが滅びねば立ち行かない、冬の時代だ。 [k] @??? そんな中に強さだけで結ばれた円卓を作るなど、[r]私は考えたくもない。 [k] @??? それでは悪に堕ちる。[r]我々は敵を倒す為に結束したのではない。 [k] @??? 我々は、同胞たちの明日の為に剣を取った。[r]だから[line 3] [k] @??? だから、多くの役割が必要なのだ、ベディヴィエール。 [k] @??? このキャメロットが華やかなのは[r]力で作ったものだからか? 違うだろう? [k] @??? ここは多くの人々の夢で出来たものだ。 [k] @??? いつかこのような理想の都を人間だけの手で作りたい。[r]そういった願いでかろうじて成立しているものだ。 [k] @??? だから卿のような騎士が要る。 [k] @??? 私やガウェインでは見落としてしまう人々の暮らしを、[r]つぶさに感じ取れる心細やかな騎士が。 [k] @ベディヴィエール ……今でも、思い出すたびに胸が痛くなる。 [k] @ベディヴィエール この時の王がどれほどの絶望を抱いていたか、[r]後に、マーリンの口から聞かされるまで知らなかった。 [k] @ベディヴィエール 愚鈍で、軟弱だった当時の私はこう応える。 [k] @ベディヴィエール “私には難しい話です。[r][f small] [f -]ですがキャメロットの暮らしは私も好きです” [k] @ベディヴィエール “先日も、トーマスの家で子供が生まれました。[r][f small] [f -]双子の、とても愛らしい姉妹で[line 3]” [k] @ベディヴィエール なんと平凡な返答だったのだろう。思い出の中の私は、[r]それを満足げに、楽しげに語っている。 [k] [charaFace H 0] @??? [line 3]まったく、純朴なベディヴィエール卿らしからぬ[r]悩みを聞いたものだから、心配してしまったが[line 3] [k] [charaFace H 1] @??? 卿の日々が充実したものであるなら私も嬉しい。[r]日々を生きる糧になるというものだ。 [k] @ベディヴィエール [line 3]夕暮れに、金砂のような髪が揺れている。[r]私はこの時、ようやく王の真実に触れた気がした。 [k] @ベディヴィエール 騎士たちはもうずいぶんと王の笑う姿を見ていない、[r]と恐れていた。そうではない。そうではないのだ。 [k] @ベディヴィエール この王は己の事で笑うのではなく。[r][#他人:ひと]の幸福な姿を見て、穏やかに微笑むのだと。 [k] [wt 0.5] [messageOff] [wt 1.0] [fadeout white 2.0] [wait fade] [effectStop bit_sepia01] [charaFadeout H 0.1] [scene 10001] [wt 0.9] [fadein white 0.1] [wait fade] @ベディヴィエール 己の罪深さに胸を[#掻:か]き出したくなる。 [k] @ベディヴィエール それを覚えていながら、なお、[r]私は王に不忠の剣を向けている。 [k] @ベディヴィエール ああ[line 3]お許しを。[r]私は、貴方の騎士にあるまじき行いを致しました。 [k] @ベディヴィエール どうか、我が過ちに裁決を。[r]いくつもの夜。私はただ、その為に[line 3] [k] [messageOff] [fadeout black 2.0] [wait fade] [bgmStop BGM_EVENT_6 1.0] [wt 2.0] [scene 29220] [fadein black 2.0] [wait fade] [bgm BGM_EVENT_5 0.1] [charaTalk E] [charaFace E 0] [charaFadein E 0.4 1] @アーラシュ ベディヴィエールは寝かせてきたぜ。[r]目立った外傷はないが、とにかく体力を消耗している。 [k] [charaFace E 4] @アーラシュ こっちに治療専門のサーヴァントがいれば[r]良かったんだがな…… [k] @アーラシュ 俺も呪腕殿もそのへんはからきしだ。 [k] [charaFadeout E 0.1] [charaTalk A] [charaFace E 4] [charaFadein E 0.1 0] [charaFace A 12] [charaFadein A 0.1 2] @マシュ わたしも治療魔術は習得していませんので…… [k] @マシュ ベディヴィエールさん、[r]やはりあの宝具の使用は[#堪:こた]えるのでしょうか…… [k] [charaFace E 4] @アーラシュ 体に負担がかかっているのは確かだが、[r]ありゃあ[#精神面:なかみ]も辛そうだ。 [k] @アーラシュ 今も、うなされていたからな。[r]“我が王、お許しを”ってな。 [k] [charaFace A 4] @マシュ それは……そうでしょうね。 [k] @マシュ 円卓の騎士と融合しているだけのわたしでさえ、[r]彼らと戦っていると言いようのない焦燥感にかられます。 [k] @マシュ アーサー王に対する叛逆だ、という罪悪感で。[r]あのベディヴィエール卿なら尚更でしょう。 [k] ?1:ベディヴィエールってどんな騎士なの? ?2:……アーサー王の最期の逸話だね…… ?! [charaFadeout E 0.1] [charaFadeout A 0.1] [wt 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 0] [charaFadein A 0.1 1] @マシュ はい。ベディヴィエール卿はアーサー王に仕えた、[r]最古参の騎士のひとりです。 [k] @マシュ 隻腕でありながら戦場では他の騎士たちの[r]三倍の戦果を出したと言われています。 [k] [charaFace A 12] @マシュ あ、他の騎士というのは通常の騎士の話です。 [k] @マシュ 円卓の騎士の中では、という話になると、[r]ベディヴィエール卿の活躍は地味なものになります。 [k] [charaFace A 0] @マシュ ベディヴィエール卿でもっとも有名な逸話は、[r]アーサー王の最期を看取った時のものです。 [k] [charaFace A 7] @マシュ ……アーサー王最後の戦い、カムランの丘の戦い。 [k] @マシュ それは侵略者であったサクソン人との戦いではなく、[r]ブリテンの騎士同士の内乱でした。 [k] @マシュ アーサー王はカムランの丘で叛逆者モードレッドを[r]うち倒したものの、自身も瀕死の傷を負いました。 [k] [charaFace A 0] @マシュ “血に濡れた丘では王は回復しない” [k] @マシュ そう信じたベディヴィエール卿はアーサー王を[r]清らかな森まで運びました。 [k] @マシュ 横たわったアーサー王は静かに卿に語ります。 [k] @マシュ “この森を抜け、丘を越えたところに湖がある。[r][f small] [f -]そこに、我が名剣を投げ入れよ”と。 [k] [charaFadeout A 0.1] [se ad13] [charaTalk B] [communicationChara 98003003 1 5 0 5] [wt 0.3] @Dr.ロマン ……有名な聖剣返還の伝説だね。[r]聖剣エクスカリバーは元々湖の妖精に与えられたもの。 [k] @Dr.ロマン 己の死を悟ったアーサー王は、[r]最後に聖剣を人間の手から妖精に戻す事を選んだ。 [k] @Dr.ロマン しかし……それはアーサー王の死を意味する。 [k] @Dr.ロマン 忠臣であるベディヴィエールは王をいたわるあまり、[r]これを二度にわたり失敗するんだ。 [k] [communicationCharaFace 3] @Dr.ロマン 聖剣があるかぎり王は不死身だからね。モードレッドに[r]受けた致命傷も聖剣があれば治ると信じたんだ。 [k] [communicationCharaFace 5] @Dr.ロマン 森を越え、丘を越え、湖については剣の返還を迷い、[r]結局、聖剣を捨てられず彼は王の元に戻る。 [k] @Dr.ロマン そのたびに彼は“剣は返した”と[r]王に嘘をついてしまった。 [k] @Dr.ロマン ベディヴィエール卿、ただ一度の不忠と言われている。 [k] [communicationCharaClear] [wait communicationChara] [charaTalk A] [charaFace A 13] [charaFadein A 0.1 1] @マシュ はい。[r]ベディヴィエールさんらしい、優しい選択です。 [k] [charaFace A 12] @マシュ でもアーサー王に嘘は通じません。[r]王は静かな声で“役目を果たすがよい”とだけ告げます。 [k] @マシュ そうして、朝焼けを迎えた三度目の丘越え。 [k] @マシュ もう王の心は変えられないと受け入れた[r]ベディヴィエール卿は、湖に聖剣を投げ入れました。 [k] @マシュ 聖剣は湖の妖精の手に渡り、[r]ベディヴィエール卿は森に戻ります。 [k] @マシュ ……そうしてアーサー王は息を引き取り、[r]その任を終えました。 [k] @マシュ 王の遺体は船で海に送り出され、[r]伝説の楽園、アヴァロンに辿り着いたと言われています。 [k] [charaFadeout A 0.1] [charaTalk B] [communicationCharaLoop 98003003 1 5 0 0] @Dr.ロマン ああ。ブリテンの危機に復活し、[r]もう一度人々を導くと信じられた。 [k] @Dr.ロマン イギリスにあるアーサー王のお墓には[r]“未来の王ここに眠る”と刻まれているんだよ。 [k] ?1:ベディヴィエール…… ?2:それは辛いだろうね…… ?! [communicationCharaFace 3] @Dr.ロマン うん。ベディヴィエール卿の心労は察するに余りある。[r]かつての同胞たちと戦うのも辛いだろうが、 [k] @Dr.ロマン なにより敬愛するアーサー王が、[r]生前とは別人のような圧政を敷いているんだ。 [k] @Dr.ロマン 正義の為とは言え、かつて仕えた王に剣を向けるのは[r]騎士として許されない行為だろうし。 [k] [bgmStop BGM_EVENT_5 0.4] [communicationCharaClear] [wait communicationChara] [wt 0.4] [charaTalk F] [charaFace F 0] [charaFadein F 0.4 1] [bgm BGM_EVENT_25 0.1] @呪腕のハサン こちらでしたか、[%1]殿。[r]お待たせして申し訳ない。 [k] @呪腕のハサン 村の様子を見て回ってきたところです。[r]皆様のおかげで被害は最小限に抑えられました。 [k] @呪腕のハサン この呪腕、西の村の頭目に代わり礼を言います。[r]まことにかたじけない……。 [k] [charaFadeout F 0.1] [charaTalk E] [charaFace E 0] [charaFadein E 0.1 1] @アーラシュ そうだな。あそこで諦めていたら、[r]今頃この村はなくなっていた。 [k] [charaFace E 1] @アーラシュ 後先考えない行動だったが、[%1]の[r]賭けは正しかったってコトだ! [k] ?1:あの、後先考えていなかったのは…… [charaFadeout E 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 7] [charaFadein A 0.1 1] @マシュ はい。『アーラシュ空を飛ぶ事件』。[r]カルデアの歴史に長く語り継ぐようにしましょう。 [k] @マシュ “アーラシュさんが矢に縄を結んだら注意しろ”と。[r]二度と我々のような被害者がでないように! [k] [charaFadeout A 0.1] ?2:本当に良かった [charaFadeout E 0.1] [charaTalk F] [charaFace F 1] [charaFadein F 0.1 1] @呪腕のハサン ……うむ。その笑顔、しかと胸に刻みましょう。[r][%1]殿はよいマスターになられるでしょう。 [k] [charaFadeout F 0.1] ?! [charaTalk B] [communicationCharaLoop 98003003 1 5 0 0] @Dr.ロマン ところでハサン君。[r]今後の事だけど、どうするんだい? [k] [communicationCharaClear] [wait communicationChara] [charaTalk F] [charaFace F 0] [charaFadein F 0.1 1] @呪腕のハサン 無論、ここまで来たのです。[r]よい機会ゆえ、この村の頭目と引き合わせましょう。 [k] @呪腕のハサン 我らはすでに協力関係。[r]こちらの新しい戦力として皆様を紹介致しまする。 [k] @呪腕のハサン ははは、今ならば話も円滑に進むでしょう。[r]あやつも皆様には感謝していましたからな。 [k] @呪腕のハサン お。噂をすれば影。うむ、こちらだ[#百貌:ひゃくぼう]の。[r]この者たちが先ほど話した、我らの新たな同胞だ。 [k] [charaFadeout F 0.1] [wt 0.4] [charaTalk G] [charaFace G 1] [charaFadein G 0.7 1] @百貌のハサン ……お待たせ致しました。[r]この度の助力、感謝の言葉しかありません。 [k] [bgmStop BGM_EVENT_25 1.5] @百貌のハサン 私は西の村を預かる山の翁、[r]百貌のハサ[line 3][messageShake 0.05 5 5 0.5]んんんんんん!? [k] [bgm BGM_EVENT_7 0.1] [charaFace G 2] @百貌のハサン なに[messageShake 0.05 5 5 1.5]ぃぃい[line 4]!?[r]貴様はあの時の[line 6]!!!! [k] ?1:きゃああああああああ! ?2:ちゃっべぇぇええええ! ?! [charaFadeout G 0.1] [charaTalk F] [charaFace F 1] [charaFadein F 0.1 1] @呪腕のハサン おや。既に知り合っていたとは。[r]これは話が早いですなあ。はははははは。 [k] [messageOff] [wipeout rollLeft 1.0 0.5] [bgmStop BGM_EVENT_7 1.0] [wait wipe] [charaFadeout F 0.1] [charaSet G 6003002 1 百貌のハサン] [scene 29220] [wt 1.0] [wipein rollLeft 1.0 0.5] [wait wipe] [bgm BGM_EVENT_5 0.1] [charaTalk G] [charaFace G 0] [charaFadein G 0.1 1] @百貌のハサン 断る。[r]こやつらは信頼できぬ。共闘なぞもっての[#外:ほか]だ。 [k] @百貌のハサン 村人たちの手前、[r]ここで殺さないだけでもありがたく思え。 [k] @百貌のハサン 持てなしもせんぞ。[r]我が村は今日の食料にも困っていた有様だ。 [k] @百貌のハサン 村人はもう二日はわずかな水と塩しか口にしていない。[r]貴様らなんぞにくれてやる食事はない。 [k] [charaFadeout G 0.1] [charaTalk F] [charaFace F 4] [charaFadein F 0.1 1] @呪腕のハサン ……なんという……素顔を[#晒:さら]してまでの威嚇とは…… [k] @呪腕のハサン [%1]殿、いったい何があったのです。 [k] @呪腕のハサン 百貌は確かに陰湿にして意固地、[r]恨みがましい性根ですが、計算高さもハサン随一。 [k] @呪腕のハサン [%1]殿が[#値千金:あたいせんきん]の加勢である事、[r]私が説かずとも分かろうというのに…… [k] ?1:昔、ちょっとエジプトでね ?2:運命は分からないなあ…… ?! [charaFadeout F 0.1] [charaSet G 6003001 1 百貌のハサン] [charaTalk G] [charaFace G 2] [charaFadein G 0.1 1] @百貌のハサン ええい、終わった事のように語るな![r]おまえたちのおかげで私は散々だ! [k] @百貌のハサン 念入りに計画したニトクリス拉致計画を邪魔され、[r]素顔まで晒され……! [k] @百貌のハサン そんな怨敵に助けられたなどという屈辱まで[r]負わされるとは……! [k] @百貌のハサン 初代様に知られれば間違いなく罰を受けよう![r]私は絶対にこやつらとは共闘しない! [k] @百貌のハサン 貴様もどうかしているぞ呪腕![r]よりにもよって円卓の騎士どもを信頼するなど! [k] [charaFadeout G 0.1] [charaTalk F] [charaFace F 1] [charaFadein F 0.1 1] @呪腕のハサン ははは。まるで昔の自分を見ているようですなぁ。[r]これは説得は難しい。 [k] ?1:のんきにお茶を飲んでる場合じゃないですよ!? [charaFadeout F 0.1] [charaTalk B] [charaFace A 7] [charaFadein A 0.1 2] [communicationCharaLoop 98003003 0 5 0 3] @Dr.ロマン うん。呪腕のハサン君のイメージが[r]どんどん変わっていくけど、これが素のようだね、彼。 [k] @マシュ はい。山の翁たちにおけるベディヴィエールさんの[r]ような気がしてきました。 [k] [charaFadeout A 0.1] [communicationCharaClear] [wait communicationChara] ?2:よーし、じゃあ一回戦うか! [charaFadeout F 0.1] [charaTalk G] [charaFace G 5] [charaFadein G 0.1 1] @百貌のハサン お断りだ! 私より強ければ認めると思うたか![r]むしろより嫌うであろう! [#愚者:ばか]、[#愚ー者:ばーか]! [k] [charaFadeout G 0.1] [charaTalk E] [charaFace E 4] [charaFadein E 0.1 1] @アーラシュ うーん。こりゃあモードレッド以上だ。[r]いったいどんだけ酷いコトしたんだ、おまえさんたち。 [k] [charaFadeout E 0.1] ?! [charaTalk B] [communicationCharaLoop 98003003 1 5 0 5] @Dr.ロマン ……とは言っても、彼女も山の翁。[r]連携を取らないと聖都への進軍もままならない。 [k] @Dr.ロマン どうにかして説得しないと…… [k] [communicationCharaClear] [wait communicationChara] [charaTalk F] [charaFace G 5] [charaFadein G 0.1 0] [charaFace F 4] [charaFadein F 0.1 2] @呪腕のハサン うむ。それはそれとして、百貌の。[r]例の件はどうなっている? [k] [charaFace G 0] @百貌のハサン ……あれか。進展はない。[r]このままでは死を待つだけであろう。 [k] [charaFace G 4] @百貌のハサン ……あやつにかぎり口を割るコトはないと思うが……[r]円卓には拷問の達人もいると聞く。 [k] @百貌のハサン あやつが死ぬ前に我らの計画を漏らせば、[r]もはや反撃の機会はなくなるだろうな…… [k] [charaFace F 0] @呪腕のハサン うむ。それは困った、実に困った。[r]どこかに我々以上に強く、単独行動に向いており、 [k] @呪腕のハサン しかもサーヴァントを使役できて、[r]力になってくれる、そんな御仁がいればいいのだが…… [k] [charaFace G 2] @百貌のハサン そんな都合のいい助っ人がいるものか![r][#愚言:バカ]も休み休み[line 3] [k] [charaFace G 4] @百貌のハサン [line 3]いたな、愚者が目の前に。[r]…………ぐ。ぐぐぐぐ……! [k] ?1:事情は分からないけど話は聞かせてもらった [charaFadeout G 0.1] [charaFadeout F 0.1] ?2:(無言でシャドーボクシングをする) [charaFadeout G 0.1] [charaFadeout F 0.1] [wt 0.1] [se ad163] [wt 0.1] [shake 0.05 0 2 0.1] [wt 0.15] [wt 0.1] [shake 0.05 0 2 0.1] [wt 0.4] ?! [charaTalk A] [charaFace A 7] [charaFadein A 0.1 1] @マシュ 先輩。[r]わたしたちでお力になれる事があるようですね。 [k] [charaFadeout A 0.1] [charaTalk F] [charaFace F 0] [charaFadein F 0.1 1] @呪腕のハサン はい。率直に言いますと、[r]山の翁の一人が敵に捕らわれているのです。 [k] @呪腕のハサン これが他の山の翁であれば心配はありませぬ。[r]敵に捕らわれた時点で命を絶っていましょう。 [k] @呪腕のハサン ですが今回囚われた山の翁は年若く、[r]また、自分で自分を殺せぬ厄介な体質[line 3] [k] @呪腕のハサン 救い出さねば、[r]いずれ我々の情報を漏らすかもしれないのです。 [k] [charaFadeout F 0.1] [charaTalk G] [charaFace G 0] [charaFadein G 0.1 1] @百貌のハサン しかし、あの者が収容された砦は円卓の砦。[r]攻め落とす事は難しいのだ。 [k] @百貌のハサン 少数精鋭による侵入も試みたが、[r]帰ってきた者はいまだにいない…… [k] ?1:よし、任された! [charaFace G 1] @百貌のハサン くっ、即決か! [k] ?2:ニトクリスの時はゴメンね、百貌の! [charaFace G 2] @百貌のハサン ゴメンね、ではないわ! 帰り道とか辛かったのだぞ![r]部下の冷たい視線とか! [k] ?! [charaFadeout G 0.1] [charaTalk F] [charaFace G 0] [charaFadein G 0.1 0] [charaFace F 1] [charaFadein F 0.1 2] @呪腕のハサン おお、それは頼もしい。[r]そう言ってくださるとこの呪腕、確信していましたぞ! [k] [charaFace F 0] @呪腕のハサン で、どうだ百貌の。[r][%1]殿が信頼できないと言ったな? [k] @呪腕のハサン 我らの窮地を二度も救えば文句はなかろう。[r]いや、すべてはこの後の仕事によるが。 [k] [charaFace G 4] @百貌のハサン …………。[r]人質をひとり、用意してもらおう。 [k] @百貌のハサン 助ける、と言って逃げる輩も多い。[r]ここに貴様らの仲間をひとり、置いていけ。 [k] @百貌のハサン 砦に捕らわれた山の翁と交換だ。[r]それなら私も異論はない。 [k] [charaFadeout G 0.1] [charaFadeout F 0.1] [charaTalk E] [charaFace E 1] [charaFadein E 0.1 1] @アーラシュ そりゃあちょうどいい![r]ベディヴィエールを休ませてやりた [k] [se ad7] [charaTalk A] [charaFace A 2] [charaFadein A 0.1 1] [charaFadeout E 0.1] [charaMove E -50,0 0.1] @マシュ ではわたしたちのリーダー格である、[r]ベディヴィエール卿を人質にしてください! [k] @マシュ 横になるコトしかできないぐらい、[r]厳重な見張りも立てていただければ! [k] [charaFadeout A 0.1] [charaTalk G] [charaFace G 0] [charaFadein G 0.1 1] @百貌のハサン う、うむ。あの円卓の騎士か。[r]それであれば釣り合いがとれような。 [k] [charaFadeout G 0.1] [charaTalk F] [charaFace F 1] [charaFadein F 0.1 1] @呪腕のハサン 話は決まりましたな。[r]では[%1]殿? [k] ?1:ああ。少数精鋭で行こう [charaFadeout F 0.1] [charaTalk E] [charaFace E 1] [charaFadein E 0.1 1] @アーラシュ それがいい。[r]ベディヴィエールにはいい休暇になったな! [k] ?2:ありがとう、呪腕のハサン @呪腕のハサン いえいえ、こちらこそ。[r]お見事でございました。 [k] ?! [messageOff] [fadeout black 1.5] [bgmStop BGM_EVENT_5 1.4] [wait fade] [charaFadeout E 0.1] [charaFadeout F 0.1] [charaSet G 6003001 1 百貌のハサン] [scene 28620] [wt 1.5] [bgm BGM_EVENT_11 0.1] [fadein black 1.0] [wait fade] [charaTalk G] [charaFace G 0] [charaFadein G 0.1 1] @百貌のハサン では行くぞ。[r]砦には私が案内する。 [k] [charaFadeout G 0.1] [charaTalk A] [charaFace G 0] [charaFadein G 0.1 0] [charaFace A 6] [charaFadein A 0.1 2] @マシュ あの、アーラシュさんは?[r]姿が見えませんが…… [k] [charaFace G 0] @百貌のハサン アーラシュ殿には村の守りをお願いした。[r]モードレッドが戻ってこないとも限らん。 [k] @百貌のハサン それに、私がいなければ[r]村に食料を用意する者がいなくなる。 [k] @百貌のハサン 幸い、狩りの腕であればアーラシュ殿の方が上だ。[r]アーラシュ殿ならみなを食わせてくれる。 [k] @百貌のハサン この村に戦える者は少ない。[r]ここは前線ではなく、戦えぬ者たちを匿う村だからな。 [k] [charaFace A 4] @マシュ そうだったのですね……[r]だから皆さん、あんなに不安そうに…… [k] [charaFace G 0] @百貌のハサン ……行くぞ。余計な同情は不要だ。[r]砦まで、まる一日はかかるのだからな。 [k] [charaFadeout G 0.1] [charaFadeout A 0.1] [bgmStop BGM_EVENT_11 0.1] [wt 0.2] [bgm BGM_EVENT_3 0.1] [charaTalk G] [charaFace G 0] [charaFadein G 0.1 1] @百貌のハサン ……その前に、軽い準備運動だ。[r]幸先がいいのか、悪いのか…… [k] [charaFace G 2] @百貌のハサン 賊に囲まれた。迂回する時間も惜しい。[r]蹴散らして進むぞ、[%1]! [k] [messageOff] [fadeout black 0.5] [bgmStop BGM_EVENT_3 0.4] [wait fade] [soundStopAll] [end]