$01-00-07-05-2-1 [soundStopAll] [charaSet A 8001002 1 マシュ] [charaSet B 98106200 1 マーリン] [charaSet C 3027000 1 アナ] [charaSet D 98003000 1 Dr.ロマン] [bgm BGM_EVENT_11 0.1] [scene 20730] [fadein black 1.5] [wait fade] [charaTalk C] [charaFace C 5] [charaFadein C 0.4 1] @アナ ムシュマッヘまで現れました……[r]北からの魔獣は数を増す一方です…… [k] [charaFadeout C 0.1] [wt 0.1] [charaTalk B] [charaFace B 4] [charaFadein B 0.1 1] @マーリン そうだね。[r]『十一の子供たち』がここまで出てくると、 [k] @マーリン 北に巣くう『魔獣の女神』をティアマト神と[r]同一視する輩も出てくるというものだ。 [k] ?1:十一の子供たち……? [charaFadeout B 0.1] [wt 0.1] [charaTalk C] [charaFace C 4] [charaFadein C 0.1 1] @アナ メソポタミアの創世神話にある、[r]神々の母ティアマトの、最後の子供たちの事です。 [k] [charaFadeout C 0.1] [wt 0.1] ?2:ティアマト……? [charaFadeout B 0.1] [wt 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 0] [charaFadein A 0.1 1] @マシュ メソポタミア世界における国造りの女神……[r]神々を生んだ、神々の母とされています。 [k] [charaFadeout A 0.1] [wt 0.1] ?! [messageOff] [se ad13] [charaTalk D] [communicationChara 98003003 1 5 0 5] [wt 0.3] @Dr.ロマン ティアマト神はメソポタミアにおける原初の神だ。[r]いや、第一世代の神、と言うべきかな。 [k] @Dr.ロマン メソポタミア神話では宇宙をアンキと呼ぶが、[r]アンとは『天と男神』、キは『地と女神』を意味する。 [k] @Dr.ロマン 女神は生命を育むもの、[r]男神はそれを支配するもの、という関係だね。 [k] @Dr.ロマン 上ではまだ天が名付けられず、[r]下ではまだ地が名付けられていなかった頃。 [k] @Dr.ロマン 男神アプスーは女神ティアマトと交わり、[r]多くの神々を創り、子供たちとした。 [k] @Dr.ロマン けれど子供たちが成長すると、権力を欲し、[r]世界をより広くする為にティアマトに反逆する。 [k] @Dr.ロマン ティアマトは自分の子供たちに裏切られた事を[r]怒り、哀しみ、新しい子供たちを作り上げた。 [k] @Dr.ロマン しかしそれはアンの欠けたキだけの創造だった。[r]結果、生まれた子供たちは神ではなく、 [k] @Dr.ロマン 怖ろしい合成獣となってしまった。[r]これが『ティアマトの十一の子供たち』だ。 [k] [communicationCharaClear] [wait communicationChara] [charaTalk B] [charaFace B 0] [charaFadein B 0.1 1] @マーリン 七つの頭の蛇たち、ムシュマッヘ。[r]凶悪な獣たち、水の蛇ウシュムガル。 [k] @マーリン 毒の蛇、竜獣バシュム。[r]恐ろしい蛇、バビロンの竜ムシュフシュ。 [k] @マーリン 謎の多い子供、双貌の獣ラフム。[r]こいつはどんな姿だったのか伝承にはないので何とも。 [k] @マーリン 大いなる日、巨大な獅子ウガル。[r]獅子犬ウリディンム。 [k] @マーリン 蠍の人、知恵者ギルタブリル。[r]三ヶ月前まではこいつが魔獣戦線の司令塔だった。 [k] [charaFace B 4] @マーリン 巴御前の捨て身の一撃で倒されたがね。[r]そのおかげで戦線は今も健在だ。 [k] [charaFace B 0] @マーリン 苛烈な嵐、悪霊たちウム・ダブルチュ。[r]翅持つ魚人クルール。 [k] @マーリン 太陽の随獣、人牛クサリク。[r]……うん、これで全部かな? [k] [charaFace B 3] @マーリン メソポタミアの創世神話において、[r]これらの子供たちと共にティアマトは神々と戦った。 [k] @マーリン 十一の子供たちを指揮するのは、[r]ティアマト神に見いだされたキングゥ神。 [k] @マーリン しかし神々の軍勢、とくに新しい神マルドゥークの力は[r]凄まじく、キングゥ神は敗北。 [k] @マーリン ティアマト神もマルドゥーク神をかみ砕いたものの、[r]マルドゥーク神の起死回生の一弓で敗北した。 [k] @マーリン 神々は倒れて動かなくなったティアマト神の体を裂き、[r]これを海に浮かぶ大地とした。 [k] @マーリン これがこのメソポタミアの大地。[r]神の亡骸の上に作られた世界、という訳さ。 [k] [charaFadeout B 0.1] [wt 0.1] [charaTalk D] [communicationCharaLoop 98003003 1 5 0 3] @Dr.ロマン まあ、一般的な創世神話だよね。 [k] @Dr.ロマン 大地母神を世界の土壌にするのは[r]他の神話体系にも多く見られるパターンだし。 [k] [communicationCharaFace 5] @Dr.ロマン 女神は生命を育むものだが、混沌に落ちた女神は[r]人間と敵対する魔獣たちの母となる。 [k] @Dr.ロマン [#百獣母胎:ポトニア・テローン]と呼ばれる権能だ。 [k] @Dr.ロマン この権能を持つものは生命の種……[r]資源さえあれば無尽蔵に魔獣たちを生産できる。 [k] @Dr.ロマン 魔獣たちの数からして、北の『魔獣の女神』は[r]この権能を持っているんだろう。 [k] [communicationCharaClear] [wait communicationChara] [charaTalk B] [charaFace B 0] [charaFadein B 0.1 1] @マーリン ああ。その結果、ウルクの人々は『魔獣の女神』を[r]ティアマト神に重ねて恐れてしまっている。 [k] @マーリン いや、無理もない話だが。[r]本当にティアマトの子供たちが揃ってしまったのだから。 [k] [charaFadeout B 0.1] [wt 0.1] [charaTalk D] [communicationCharaLoop 98003003 1 5 0 5] @Dr.ロマン ……ふむ。『魔獣の女神』の真名はどうあれ、[r]その勢力と権能から見て最大の脅威と見ていいだろう。 [k] @Dr.ロマン ギルガメッシュ王は何らかの対策を考えているのかな…… [k] @Dr.ロマン 相手がティアマト神の再来なら、[r]防戦一方じゃいずれ押し切られるぞ? [k] [communicationCharaClear] [wait communicationChara] [charaTalk B] [charaFace B 1] [charaFadein B 0.1 1] @マーリン そこはまあ、おいおいと。[r]今は北より南に集中するべきだよロマン君。 [k] @マーリン ユーフラテス河を越えればじきウル市だ。[r][%1]君、準備はいいね? [k] @マーリン 対策は念入りに。下手をすると問答無用で、[r]『二柱目の女神』と戦う事になるかもだ。 [k] [messageOff] [bgmStop BGM_EVENT_11 1.5] [fadeout black 2.0] [wait fade] [soundStopAll] [end]