$01-00-04-04-5-0 [soundStopAll] [bgm BGM_EVENT_3 0.1] [scene 10916] [charaSet A 8001001 1 マシュ] [charaSet B 98003003 1 Dr.ロマン] [charaSet C 98002000 1 フォウ] [charaSet D 5004000 1 魔本] [charaSet E 1009001 1 モードレッド] [charaSet F 7004001 1 フラン] [charaSet G 6007001 1 ジキル] [charaSet H 5005001 1 少年] [charaTalk C] [charaFadein C 0 1] [fadein black 1] [wait fade] @フォウ フォーウ!? [k] [charaFadeout C 0.1] [charaTalk E] [charaFace E 2] [charaFadein E 0.1 1] @モードレッド くそ、当たってるはずなのに攻撃が通らねー![r]何だこの本! [k] [charaFadeout E 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 2] [charaFadein A 0.1 1] @マシュ わたしにも不明です。[r]確かに攻撃は届いているはずなのに、倒れません! [k] @Dr.ロマン 攻撃は届いているのか。幻覚の類ではないね?[r]確かに、君たちの攻撃は届いていると。 [k] [charaFace A 15] @マシュ はい、ドクター。[r]こちらにステータス異常はありません。 [k] [charaFadeout A 0.1] [charaTalk D] [charaFace D 0] [charaFadein D 0.1 1] @魔本 …………………………………………。[r]…………………………………………。 [k] [charaFadeout D 0.1] [charaTalk E] [charaFace E 2] [charaFadein E 0.1 1] @モードレッド ああ、もう、ぷかぷか浮かびやがって![r]本のクセに生意気な、落丁本か何かかテメェ! [k] [charaFadeout E 0.1] [charaTalk H] [charaFadein E 0.1 2] [charaFace H 0] [charaFadein H 0.1 0] @少年 どちらかというと発禁本だがな。[r]その内容が[#真:まこと]なら本であれ人を殺せる、という話さ。 [k] [charaFadeout E 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 2] [charaFadein A 0.1 2] @マシュ さっきの子……いけません、外に出ては![r]ここは危険です。退避を! [k] [charaFace H 1] @少年 魔本から目を離すなお嬢さん。[r]俺の事はいい、言うことを言ったらさっさと逃げる。 [k] [charaFadeout A 0.1] [charaTalk E] [charaFace E 5] [charaFadein E 0.1 2] @モードレッド おまえ……[r]いい声してやがると思ったが、まさか。 [k] [charaFace E 2] @モードレッド もしかして、サーヴァントか?[r]くそ。オレの勘も霧のせいでうまく働かん! [k] @少年 やっと気付いたか。[r]そう、俺もおまえと同じ英霊だ。というか[line 3] [k] @少年 このタイミングで[#悠々:ゆうゆう]と[#稀覯:きこう]本を[r]読みあさっている子供が[#普通:マトモ]だとでも思ったか? [k] [charaFace H 0] @少年 魔力感知の感度はともかく、読み手としての勘は[r]下の下だなセイバー。もっと本を読め。 [k] [charaFace H 1] @少年 一階のEの棚のシリーズがお勧めだぞ。おまえの[r]好きそうな夢と浪漫とバッドエンドが詰まっている。 [k] [charaFace E 5] @モードレッド な[line 3]テメエ、どこの誰だ![r]ずいぶんふざけた[line 3] [k] [charaSet H 5005001 1 アンデルセン] [charaFace H 0] [charaFadein H 0 0] @アンデルセン アンデルセン。[r]ハンス・クリスチャン・アンデルセン。 [k] @アンデルセン クラスはキャスターだ。[r]詳しく知りたいのなら俺の本を一冊でも読め。 [k] [charaFadeout E 0.1] [charaFadeout H 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 6] [charaFadein A 0.1 1] @マシュ え。えっ。[r][line 3]えぇぇえっ!? [k] [charaFace A 1] @マシュ 作家ハンス・クリスチャン・アンデルセン[line 2][r]すごい……世界三大童話作家の一角ですよ、先輩! [k] ?1:落ち着いて ?2:童話、好きなの? ?! [charaFace A 3] @マシュ あっ、いえ……その……[r]好きというか、相当数の読み直しをした程度で。 [k] [charaFadeout A 0.1] [charaTalk H] [charaFace H 1] [charaFadein H 0.1 1] @アンデルセン ほう。その様子、隠さなくてもハッキリわかるぞ![r]さては愛読者だな! サーヴァントにも愛読者か! [k] @Dr.ロマン 架空とされた小説の登場人物たちの次は[r]作家本人か。そして敵は本と来た! [k] @Dr.ロマン ようし、今回もまたワケのわからない状況に[r]なってきたな、[%1][&君:ちゃん]! [k] @Dr.ロマン それで、ミスター・アンデルセンはどうなんだい!?[r]サーヴァントとしてすごいのかい!? [k] [charaFace H 0] @アンデルセン はあ? なにを期待しているんだその大間抜けは。[r]俺は作家だ、クソ弱いに決まっているだろう。 [k] @アンデルセン 人々を襲って回る魔本と遭遇したはいいが、[r]俺ひとりでは倒すことなど不可能もいいところ。 [k] [charaFace H 1] @アンデルセン そこで、肉体労働に適したサーヴァントが来るのを[r]こうして待っていたというワケさ! [k] @アンデルセン さあ戦うがいいセイバー、愛読者のお嬢さん![r]その一部始終、こぼさずメモにとってやろう! [k] [charaFadeout H 0.1] [charaTalk C] [charaFadein H 0.1 0] [charaFadein C 0.1 2] @フォウ ンー、キュウ![r]キャーウ! [k] [charaFadeout C 0.1] [charaTalk E] [charaFace E 5] [charaFadein E 0.1 2] @モードレッド よし黙れ、たのむ黙れ![r]魔本より先にテメエに斬りかかっちまいそうだ! [k] [charaFace H 3] @アンデルセン なに? 魔本の考察をする知能もないばかりか、[r]敵か味方かの判断もできないのか? [k] [charaFace H 1] @アンデルセン すごいな、極まった蛮族だ! あれか、頭に[r]マッシュポテトでも詰まっているんだな、きっと! [k] [messageOff] [charaTalk off] [charaMoveReturn E 0 0.5] [charaDepth H 0] [charaDepth A 2] [charaDepth E 3] [charaFace A 7] [charaFadein A 0.1 6] [charaMove A 0 0.2] [se ad32] [charaEffect A bit_talk_12] [shake 0.05 0 5 0.5] [charaEffectStop A] [wait charaEffect A] [wt 0.5] [charaFadeout H 0] [charaTalk on] [charaFace E 2] @モードレッド どけ盾ヤロウ![r]まずそのクソガキを叩きのめしてやる! [k] [charaFace A 15] @マシュ 気持ちはわかりますが落ち着いて……![r]ミスター・アンデルセン、貴方も何か言ってください! [k] [charaFadeout A 0.1] [charaFadeout E 0.1] [charaTalk H] [charaFace H 0] [charaFadein H 0.1 1] @アンデルセン 何か言え? ああ、益になる発言か。[r]ふむ。では仕方ない、レクチャーしてやろう。 [k] [charaFace H 1] @アンデルセン おまえたちは魔本の性質に触れたな?[r]攻撃が通じない。それはそうだ。 [k] @アンデルセン あれを本だと思うからそうなる。[r]違うぞ。あれは、一種の固有結界だ。 [k] [charaFadeout H 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 14] [charaFadein A 0.1 1] @マシュ 固有結界……!? [k] ?1:固有結界? ?2:確か、それは……。 ?! [charaFace A 0] @マシュ はい。世界の在り方そのものを書き換える、[r]ある種の魔術の奥義です。魔法にさえ等しいとか。 [k] @マシュ ごく稀に、現界を果たしたサーヴァントの宝具として[r]用いられる例もありますが[line 3] [k] [charaFadeout A 0.1] [charaTalk H] [charaFace H 0] [charaFadein H 0.1 1] @アンデルセン そうだ。多くは空間に対して働くらしいが、[r]こいつは違う。[#存在そのもの]が固有結界だ。 [k] @アンデルセン 無敵に等しい耐久力はそのためだ。[r]自らが固有結界であることを有効に用いている。 [k] @アンデルセン では何故それが可能なのか?[r]いいぞ、もっともな質問だ。 [k] [charaFace H 1] @アンデルセン だがその程度、自分で考えろ! 判断材料は多分にある、[r]数分ほど考えれば誰にでもわかろうさ! [k] [charaFadeout H 0.1] [charaTalk E] [charaFadein H 0.1 0] [charaFace E 2] [charaFadein E 0.1 2] @モードレッド その数分が無えんだよこっちは![r]結論を言え、結論を! [k] @モードレッド 今は浮かんでるだけだが、[r]いつまた襲って来るかわからん! [k] [charaFace H 3] @アンデルセン なんて性急な……本を後ろのページから読むタイプか?[r]仕方あるまい。愛読者に免じて、特別に教えてやる。 [k] [charaFace H 1] @アンデルセン 俺の類推するところでは、こいつは本来、[r]マスターの精神を映し出すサーヴァントだろう。 [k] [charaFace H 0] @アンデルセン ドラマツルギーから導き出せば簡単だ。[r]まあ、俺も一時間ほど考える必要があったが。 [k] [charaFace E 2] @モードレッド たっぷり時間かけてんじゃねえか![r]もういい、結論を言え結論を! [k] @アンデルセン 結論というか見たまんまの問題だよ。[r]こいつは[#はぐれ]だ。マスターがいない。 [k] @アンデルセン だからこそ、こいつはソーホーの人々を襲った。[r]眠りに落として夢を見させた。 [k] [charaFace H 0] @アンデルセン ようはマスター探しさ。夢の顕現として、こいつは[r]疑似サーヴァントとしての[#実体を得ようとしている]。 [k] [charaFace E 5] @モードレッド 何だと? [k] @Dr.ロマン ……そうか![r]この魔本の姿は、まだ実体ではないのか! [k] [charaFace H 1] @アンデルセン ご名答! こいつはサーヴァントですらない、[r]サーヴァントになりたがっている魔力の塊だ。 [k] @アンデルセン 放っておけばいずれ実体化するだろう。[r]代わりに、ソーホー市民すべてが眠りの中へ落ちる。 [k] [charaFace H 0] @アンデルセン 外に漂ってる魔力の霧に比べれば、[r]さほど、あくどい被害ではないかも知れん。 [k] @アンデルセン だが、だ。 [k] @アンデルセン 眠ったまま衰弱して死ぬ奴もいるかも知れないし、[r]もしかしたら死ぬ奴はいないかも知れない。 [k] [charaFace H 2] @アンデルセン そもそも眠りに時間をとられては[r]我ら物書きは商売あがったりだ! [k] [charaFace H 5] @アンデルセン 故に倒す。[r]ソーホーには書店や古書店も多いしな。 [k] [charaFadeout E 0.1] [charaFadeout H 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 5] [charaFadein A 0.1 1] @マシュ 矛盾していますMr.アンデルセン![r]実体がないから倒せない、と今[line 3] [k] [charaFadeout A 0.1] [charaTalk H] [charaFace H 0] [charaFadein H 0.1 1] @アンデルセン だから、さ。名前のない本だから探せないんだ。[r]物語に実体を与える方法なんて簡単だ。 [k] [charaFace H 5] @アンデルセン 聞こえるか![r]おまえに名前を付けてやるぞ、魔本、いいや[line 3] [k] @アンデルセン [line 3][#誰かの為の物語:ナーサリー・ライム]! [k] [wt 0.3] [charaFadeout A 0.1] [charaFadeout H 0.1] [wt 0.1] [charaFadein D 0.1 1] [wt 0.5] [charaSpecialEffect D flash] [se ad39] [wt 7] [fadeout white 0] [charaSpecialEffectStop D 0] [charaSet D 5004002 1 ナーサリー・ライム] [charaTalk D] [charaFace D 0] [charaFadein D 0.5] [fadein white 0.5] @ナーサリー・ライム ……………………!! [k] [wt 0.5] [charaFadeout D 0.1] [charaTalk E] [charaFace E 5] [charaFace H 0] [charaFadein E 0.1 2] [charaFadein H 0.1 0] @モードレッド やればできるじゃねえか、ガキ![r]だが、なんで今までしなかった!? [k] [charaFace H 2] @アンデルセン バカめ、実体を与えたらこっちも襲われるだろうが。[r]言っとくが殴り合いなら弱いぞ、俺は。 [k] @アンデルセン おまえたちという肉体労働者が来るまで、[r]息を潜めて読書しているしかなかったと言っただろう。 [k] [charaFadeout E 0.1] [charaFadeout H 0.1] [charaTalk D] [charaFace D 0] [charaFadein D 0.1 1] @ナーサリー・ライム ……ナーサリー……ライム…… [k] [charaFace D 4] @ナーサリー・ライム いいえ、ちがうわ。[r]それは名前じゃない。名前は、[#アリス:あたし]。 [k] [charaFadeout D 0.1] [charaTalk H] [charaFace H 4] [charaFadein H 0.1 1] @アンデルセン ん? おや? [k] [charaFadeout H 0.1] [charaTalk A] [charaFace A 14] [charaFadein A 0.1 1] @マシュ 何か……アンデルセンさんの予想とは[r]些か違うようですが……しかし、先輩、これは。 [k] ?1:実体化している! ?2:結果よければすべて良し! ?! [charaFace A 2] @マシュ はい。敵は実体化しています![r]わかります、今は明確に、ここに実体がある! [k] [charaFadeout A 0.1] [charaTalk E] [charaFace E 5] [charaFadein E 0.1 1] @モードレッド よっし。やるぞ![r]その後にあのクソガキを締めてやるっ! [k] [charaFadeout A 0.1] [charaFadeout E 0.1] [charaTalk D] [charaFace D 4] [charaFadein D 0.1 1] @ナーサリー・ライム ありす、どこ?[r]ここには……ありすがいない…… [k] @ナーサリー・ライム ねえ、お姉ちゃんたち。[r]ひとりぼっちの[#ありす:あたし]はどこにいるの? [k] [charaFadeout D 0.1] [charaTalk H] [charaFace H 0] [charaFadein H 0.1 1] @アンデルセン ……おまえにマスターはいない。[r]いや、正しくは、この時代にはいないのだろうな。 [k] @アンデルセン ……まさか、名前のない本をここまで愛した[r][#誰か:マスター]がいたとはな。 [k] @アンデルセン 見るに忍びないとはこの事だ。[r]悪いが、早々に倒してやってくれ。 [k] [messageOff] [fadeout black 0.5] [bgmStop BGM_EVENT_3 0.4] [wait fade] [soundStopAll] [end]