$01-00-07-10-2-0 [soundStopAll] [bgm BGM_EVENT_11 0.1] [charaSet A 8001002 1 マシュ] [charaSet B 98003000 1 Dr.ロマン] [charaSet C 98106200 1 マーリン] [charaSet D 3027000 1 アナ] [charaSet E 98002000 1 フォウ] [scene 28700] [fadein black 2.0] [wait fade] [charaTalk A] [charaFace A 0] [charaFadein A 0.4 1] @マシュ これがエビフ山……麓から見た印象では[r]他の山脈より険しそうでしたが、 [k] @マシュ なんというか、きちんと道が作られているのですね。[r]登山は登山でも、絶壁を登る登山を覚悟しましたが。 [k] [charaFadeout A 0.1] [charaTalk B] [communicationCharaLoop 98003003 1 5 0 0] @Dr.ロマン ああ。エビフ山はシュメルでも最高峰の魔境……[r]というか、霊峰だった。 [k] @Dr.ロマン シュメルの最高神アンでさえ恐れていた霊峰でね。[r]アンはエビフ山に執心していたイナンナにこう告げる。 [k] [communicationCharaFace 3] @Dr.ロマン “エビフ山は豊かである。その恵みも、その深さも” [k] @Dr.ロマン “我が娘、乙女イナンナ。[r][f small] [f -]エビフ山に逆らうなど、愚かもののする事だ” [k] [communicationCharaClear] [wait communicationChara] [charaTalk C] [charaFace C 1] [charaFadein C 0.1 1] @マーリン そう。ところがその忠告がさらにイナンナ……[r]イシュタルの怒りに触れた。 [k] @マーリン イシュタルは持てるだけの武器を抱え、[r]嵐を起こしながらエビフ山に立ち向かった。 [k] @マーリン 山の端から山肌を蹂躙しながら、[r]エビフ山の中心を目指したという。 [k] @マーリン 無論、神々さえ恐れた霊峰だ。山に棲むあらゆる獣、[r]火山、川、冷気がイシュタルを叩きのめした。 [k] [charaFadeout C 0.1] [charaTalk D] [charaFace D 4] [charaFadein D 0.1 1] @アナ そのたびにイシュタルは文句を言いました。 [k] @アナ “蛇毒の霧、落石の雨、灼熱の溶岩![r][f small] [f -]信じられない、こんな持てなしを受けるなんて!” [k] @アナ 山の息の根を止めようと踏み込んだ自分の事が[r]まるで見えていません。人類最古の居直り強盗です。 [k] [charaFadeout D 0.1] [charaTalk E] [charaFace E 0] [charaFadein E 0.1 1] @フォウ フォウゥゥ…… [k] [charaFadeout E 0.1] [charaTalk B] [communicationCharaLoop 98003003 1 5 0 3] @Dr.ロマン エビフ山の失敗は一気に災害を起こさなかった事だ。[r]これなら帰るだろう、これなら帰るだろう、と。 [k] @Dr.ロマン 嵐を小出しにしたんだね。けど、イシュタルは[r]我が儘なクセに、逆境だとガッツを発揮する性格だった。 [k] [communicationCharaFace 0] @Dr.ロマン 最後にはエビフ山の頂に到達して、 [k] [communicationCharaFace 3] @Dr.ロマン “女神はエビフ山の首根っこを引っつかむと、[r][f small] [f -]その体内に深々と刃を打ち込んだ” [k] @Dr.ロマン “エビフ山はたまらず崩れ落ち、[r][f small] [f -]その高い背は水滴のように滑り落ちた” [k] [communicationCharaFace 0] @Dr.ロマン こうしてエビフ山の頂は半分に崩れ、イシュタルは[r]人々に“戦いの女神”としての側面を知らしめた。 [k] @Dr.ロマン 興味深いのは、この時にイシュタルはあの[#舟:ゆみ]を[r]使っていない事だね。 [k] @Dr.ロマン どうしてか、この時のイシュタルは弓を使わなかった。[r]わざわざ徒歩で山を横断し、頂に槍を突き刺したんだ。 [k] ?1:徒歩で ?2:槍を ?! [communicationCharaClear] [wait communicationChara] [charaTalk A] [charaFace A 8] [charaFadein A 0.1 1] @マシュ ……今さらですが、やや不安です。[r]そんな女神イシュタルと話し合いができるのでしょうか…… [k] [charaFadeout A 0.1] [charaTalk C] [charaFace C 1] [charaFadein C 0.1 1] @マーリン まあ、そこはギルガメッシュ王の秘策を信じよう。[r]王様も今回は断腸の思いだろうし。 [k] ?1:王様が交渉してくれればいいのに…… ?! [charaFace C 0] @マーリン それこそ悪手だ。イシュタルは[r]ギルガメッシュの要請には絶対に応えない。 [k] @マーリン そもそも、ギルガメッシュ王は玉座から動けない。[r]精神的にではなく、仕事量的に。 [k] @マーリン ウルクだけでなく、メソポタミアすべての市の指導と[r]軍備、戦時下の問題を処理しているんだ。 [k] @マーリン それに加えて北壁での大敗と、[r]ゴルゴーン襲来に備えての準備もある。 [k] @マーリン この特異点では、もう彼の参戦は望めないだろう。[r]今でさえ、敵と戦う前に過労死しかねないんだから。 [k] [charaFadeout C 0.1] [charaTalk B] [communicationCharaLoop 98003003 1 5 0 4] @Dr.ロマン それはそうか……つい勘違いしてしまうけど、[r]あのギルガメッシュ王は“この時代の人間”だ。 [k] @Dr.ロマン 莫大な魔力量があってもサーヴァントほど頑丈じゃない。[r]無茶はさせられないよね。 [k] [communicationCharaClear] [wait communicationChara] [charaTalk D] [charaFace D 0] [charaFadein D 0.1 1] @アナ ……そもそも、王様は戦いに出ないものです。[r]王なのに戦闘する人たちがおかしいです。 [k] [charaFadeout D 0.1] [charaTalk C] [charaFace D 0] [charaFadein D 0.1 0] [charaFace C 2] [charaFadein C 0.1 2] @マーリン おっとアナ、その話題は止めたほうがいい![r]後々、とても面倒な人たちに難癖をつけられかねない! [k] [charaFadeout D 0.1] [charaFadeout C 0.1] [charaTalk B] [communicationCharaLoop 98003003 1 5 0 3] @Dr.ロマン うんうん。[r]深刻な『王、多すぎ』問題だね。 [k] [bgmStop BGM_EVENT_11 0.3] [wt 0.4] [bgm BGM_EVENT_3 0.1] [communicationCharaFace 5] @Dr.ロマン それはそれとして、みんな、敵性反応だ! [k] @Dr.ロマン おそらくエビフ山の守衛、[r]女神イシュタルが配置した魔像だろう。 [k] @Dr.ロマン 一体一体の魔力量はA級サーヴァントに匹敵する![r]気を引き締めて迎撃してくれ! [k] [messageOff] [fadeout black 0.5] [bgmStop BGM_EVENT_3 0.4] [wait fade] [soundStopAll] [end]