$94-02-08-09-1-0


[skip false]
[soundStopAll]
[scene 10001]
[fadein black 0.2]
[wait fade]

[fowardEffectPause bit_queststart80089_9]
[wait fowardEffectStart]
[wt 0.5]
[fowardEffectStart]
[wait fowardEffect]

[wt 0.7]
[fadeout black 0.4]
[wait fade]

[wt 2.0]
[skip true]

[bgm BGM_EVENT_2 0.1]

[scene 53400]

[charaSet A 6032000 1 セミラミス]
[charaSet B 5028000 1 イリヤとルビー]
[charaSet C 98102400 1 イリヤ]
[charaSet D 98103600 1 ルビー]
[charaSet F 5009001 1 ダ・ヴィンチ]
[charaSet G 98001000 1 マシュ]
[charaSet H 5009000 1 エフェクト用ダミー]

[charaPut H 1200,1200]

[fadein black 1.0]
[wait fade]

[charaTalk B]
[charaFace B 4]
[charaFadein B 0.4 1]
[wt 0.4]
@B:イリヤ
うーん……カルデアがチョコの匂いしかしないから、[r]外の空気でも吸おうかなってこっちに来てみたけど。
[k]

@H:ルビー
あんまり変わりませんねぇ。ま、チョコ生産のお膝元だから[r]当たり前と言えば当たり前ですけど!
[k]

[charaFace B 0]
@B:イリヤ
まあでも、開放感があるぶんちょっとだけマシ……かな。[r]適当に散歩してから帰ろーっと。
[k]
[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk A]
[charaFace A 0]
[charaFadein A 0.1 1]
@セミラミス
おい。そこの。
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk B]
[charaFace B 3]
[charaFadein B 0.1 1]
@B:イリヤ
ひゃいっ!?[r](わ、わわわ、ここの女帝さんだーっ!)
[k]

@H:ルビー
(下手な動きはいけません、イリヤさん!)
[k]

@H:ルビー
(機嫌を損ねただけで首はポーン、毒をグイッ、[r] 心臓スポッ! かもしれません!)
[k]

[charaFace B 7]
@B:イリヤ
な、なんのご用でしょお……?
[k]
[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk A]
[charaFace A 5]
[charaFadein A 0.1 1]
@セミラミス
貴様が手にしているその[#魔術礼装:ス テ ッ キ]。[r]少し見せてみろ。
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk H]
[charaFace B 7]
[charaFadein B 0.1 1]
@H:ルビー
わ、わたしですかぁ? まさかわたしに興味があろうとは![r]正直、何をされるのか分からなくてさすがに怖い!
[k]

@H:ルビー
イリヤさん、相棒たるわたしをみすみす猛獣の檻に[r]投げ込むような事はもちろんしないですよねぇ!?
[k]

@H:ルビー
何か上手い言い訳を[line 3]
[k]
[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]

[messageOff]
[bgmStop BGM_EVENT_2 0.5]
[wt 0.5]

[se ad78]
[wt 0.3]

[charaTalk C]
[charaFace C 1]
[charaFadein C 0.1 1]

[bgm BGM_EVENT_7 0.1]

@イリヤ
はいどーぞ。
[k]

@H:ルビー
イリヤさぁぁぁぁん!?
[k]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk A]
[charaFace A 0]
[charaFadein A 0.1 0]
[charaFace D 0]
[charaFadein D 0.1 2]
@セミラミス
ふむ……(しげしげ)
[k]

[charaShake D 0.02 0 16 1.0]
@ルビー
見られてるゥ、あんなところやこんなところまでっ……。[r]ああっ、そんな乱暴にグニグニされたらわたしは!
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[charaFadeout D 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk C]
[charaFace C 1]

[charaFadein C 0.1 1]
@イリヤ
それ、けっこう頑丈ですよー?[r]もっと曲げても平気です。
[k]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]


[charaPut H 0]
[charaTalk D]
[charaFace A 0]
[charaFadein A 0.1 0]
[charaFace D 0]
[charaFadein D 0.1 2]

[charaShake D 0.07 0 16 1.0]
@ルビー
ここに味方はいないとみました!
[k]

[charaShake D 0.07 0 16 1.0]
@ルビー
ですが……ふふ、ふふふふ! 恐怖を通り越してなんだか[r]楽しくなってきましたよ!
[k]

[charaShake D 0.05 0 16 1.0]
@ルビー
その[#興味津々:きょうみしんしん]の視線。試し振り……さては、さてはッ!?[r]興味があるんですね! なっちゃいたいんですね!?
[k]

@ルビー
[font large]プ[messageShake 0.01 5 5 0.7]リズマ☆セミラミスにッ!!
[k]

[charaShake D 0.05 0 16 1.0]
@ルビー
いいでしょう、ならばその夢、叶えてさしあげましょう!
[k]

[charaShake D 0.05 0 16 1.0]
@ルビー
仮想術式で強引にエミュレート、暫定マスターとして限定起動![r]いきますよ、コンパクトフルオープン[line 3]!
[k]

[messageOff]
[se ad39]

[charaBackEffect D bit_talk_magicalchange_back]
[wt 0.8]
[charaEffect H bit_talk_magicalchange_front]
[wt 2.0]
[charaBackEffectStop D]
[charaPut H 1200,1200]
[charaEffectStop H bit_talk_magicalchange_front]
[wt 0.2]

[charaFace A 5]
@セミラミス
ふむ。なるほど、わかった。
[k]

[messageOff]
[charaMove D 1200,-1200 0.5]
[wt 0.4]
[se adm23]
[seVolume adm23 0 0.7]

@ルビー
あふゥんッ!?
[k]

[charaMove D -256,-500 0.1]

[messageOff]
[charaFadeout A 0.1]

[charaTalk A]
[charaFace A 0]
[charaFadein A 0.1 1]
@セミラミス
こういうものもあるのか……考え方としては……[r]模倣は無理だが、せめて方向性のみなら……(ぶつぶつ)
[k]

[messageOff]
[charaFadeout A 1.2]
[se ade74]
[wt 1.2]
[seStop ade74 0.6]

[wt 1.0]
[charaShake D 0.05 5 5 0]
[charaMove D -256,0 2.0]
[wt 2.0]

[charaShakeStop D]
[charaTalk C]
[charaFace C 0]
[charaFadein C 0.1 2]
@イリヤ
行っちゃった。なんだったんだろう……?
[k]

[charaShake D 0.05 0 16 1.0]
@ルビー
わかるのは、今回の件で被害を受けたのは[r]わたしだけだという事です。
[k]


@ルビー
いえいえ、いいんですよ、[r]ちゃんとマスターは守れましたから。
[k]

@ルビー
わたしは身を[#挺:てい]してマスターを守ったステッキの[#鑑:かがみ]だと、[r]自分で自分を褒めます。それだけでいいのです……。
[k]


[charaFace C 7]

@イリヤ
ああっ、いじけないでルビー!
[k]

@イリヤ
ご、ごめんね、でもあのときはああするしかなかったって[r]いうか! ホントにごめんってばー!
[k]

@ルビー
(フフ……ルビーちゃんはタダでは起きませんよ。これをダシに[r] またイリヤさんにはいろいろコスプレをしてもらって[line 3])
[k]

@ルビー
(わたしの記録用フォルダを充実させてもらいましょうかね。[r] 薄情で冷たいマスターには当然のオシオキです!)
[k]

@ルビー
(…………冷たいマスターと言えば)
[k]

@ルビー
(さっきの方に触られていたとき、なんだか冷たさを感じていた[r] のですが。あれはいったい、なんだったんでしょうね……?)
[k]


[messageOff]
[wt 0.2]
[fadeout black 1.0]
[bgmStop BGM_EVENT_7 1.0]
[wait fade]

[charaFadeout C 0.1]
[charaFadeout D 0.1]
[wt 0.1]

[scene 10000]
[wt 0.1]

[fadein black 0.5]
[wait fade]
[wt 0.4]

@
その後セミラミスは、宝石のように[#煌:きら]びやかなチョコ塊を[r]組み合わせて剣の形にした特殊な魔術礼装を開発。
[k]

@
振るうだけでどこからかチョコを引き寄せてくるという[r]尋常ならざるその礼装の性質で、
[k]

@
さらにチョコの生産量を引き上げる事に成功したが[line 3][r]その理屈を知る者は、どこにもいなかったという。
[k]

[messageOff]
[fadeout black 1.0]
[wait fade]

[scene 10200]
[wt 0.1]

[charaTalk F]
[charaFace F 0]
[charaFadein F 0.1 1]
[wt 0.1]

[fadein black 1.0]
[wait fade]

[bgm BGM_EVENT_5 0.1]

@ダ・ヴィンチ
セミラミス、そして空中庭園がこれまでに行ってきた所業は[r]あまりに大それている。
[k]

@ダ・ヴィンチ
たとえ英霊であっても、魔術を知る古き女帝であっても、[r][#そんな事ができるはずがない]、というものばかりだ。
[k]

@ダ・ヴィンチ
だから予想はしていたんだが、ついに調査で判明したよ。
[k]

@ダ・ヴィンチ
[line 3][#聖杯だ]。[r]彼女は聖杯を使っている。
[k]

?1:やっぱり……
?!

@ダ・ヴィンチ
気付けなかったのは、それがあの空中庭園の本当に奥深く、[r]あれを構成している核の部分にあるからだ。
[k]

@ダ・ヴィンチ
実際に土と石で作られており、[r]しかしそれでいて純然たる宝具である、という[line 3]
[k]

@ダ・ヴィンチ
現実と虚構の両方に強く根ざしている性質のおかげで[r]探査自体もなかなか難度の高いものだったしね。
[k]
[charaFadeout F 0.1]

[charaTalk G]
[charaFace F 0]
[charaFadein F 0.1 0]
[charaFace G 0]
[charaFadein G 0.1 2]
[wt 0.1]
@マシュ
……目的は何なのでしょう?
[k]

@ダ・ヴィンチ
さて。今のところ女帝は『チョコをひたすらに作り続けろ』と[r]しか言わない。その先に何があるのかは分からない。
[k]

@ダ・ヴィンチ
ただ、この騒ぎがさらにエスカレートするのは確実だ。
[k]

@ダ・ヴィンチ
端的に言うと[line 3]チョコレートの供給過多でカルデアは[r]にっちもさっちもいかなくなる。
[k]

[charaFace G 15]
@マシュ
冗談のような展開ですね……。
[k]

[charaFace F 4]
@ダ・ヴィンチ
しかしカルデアで引き受けないと、あそこで[r]生産され続けるチョコは世界に広がっていくだろう。
[k]

@ダ・ヴィンチ
それこそ大問題だ。
[k]

?1:止める方法は?
?!

[charaFace F 0]
@ダ・ヴィンチ
うーん。計算してみたところ、現状で無理矢理に[r]庭園を破壊して聖杯を取り出す事は不可能だ。
[k]

@ダ・ヴィンチ
海の大渦の中心に船で飛び込むような状況になる。[r]全力稼働中の聖杯というのはそれくらい危険だ。
[k]

@ダ・ヴィンチ
ならば制御者であるセミラミスのほうを[r]どうにかすればいいのかと思って調べたが[line 3]
[k]

@ダ・ヴィンチ
なんとびっくり、たとえ彼女を倒しても空中庭園は[r]止まらないと判明した。
[k]

?1:宝具なのに!?
?!

@ダ・ヴィンチ
宝具なのに、だよ。自律駆動の性質を得てしまっているのか、[r]それ以外の理由があるのか。どちらにせよ厄介だ。
[k]

[charaFace G 15]
@マシュ
で、ではどうすればいいのでしょう。
[k]

@マシュ
彼女がその気にならないかぎり、我々にはチョコレートの[r]生産を止める[#術:すべ]はないのですか?
[k]

[bgmStop BGM_EVENT_5 1.5]

@ダ・ヴィンチ
ないわけじゃないとも。発想を逆転させればいい。[r][#短期間で]、[#さらにチョコレートを作り続けるんだ]。
[k]

[charaFace G 14]
@マシュ
!?
[k]

[bgm BGM_EVENT_4 0.1]

@ダ・ヴィンチ
聖杯は無限とも思える力を与えるが、[r]けっして無限そのものではない。
[k]

@ダ・ヴィンチ
ましてや今、空中庭園は異常なまでの力を操り続けている。
[k]

@ダ・ヴィンチ
空間、質量、時間、因果[line 3]全てをチョコレート生産の[r]ために捻じ曲げている。いつか限界は来るはずだ。
[k]

@ダ・ヴィンチ
枯渇させられれば最高だが、魔力の循環が[r]うまくいっている場合、それは望めない。
[k]

@ダ・ヴィンチ
だから、“想定通りのペース”の生産を、[r]“想定以上のペース”で作らせる。
[k]

@ダ・ヴィンチ
魔力の循環、そのバランスを崩すワケさ。[r]そうすれば必ず、一時的にしろ“魔力切れ”が訪れる。
[k]

@ダ・ヴィンチ
一瞬かもしれないが、その停滞の瞬間こそがチャンスだ。
[k]

@ダ・ヴィンチ
『ただそこに在る』だけの聖杯にならば我々の手だって[r]届くだろう。その隙に奪うか壊すかしてしまえばいい。
[k]

?1:一か八か、だね
?2:それしか手がないのなら仕方ない
?!

[charaFace G 7]
@マシュ
……はい。マスターたちがそう決められたのであれば、[r]わたしにも異論はありません。
[k]

@マシュ
危険はありますが[line 3]オーバーフローを目指して、[r]さらに生産を増大させていきましょう!
[k]

@マシュ
ご心配なく、こちらも耐久力には自信があります。[r]カルデアは持ちこたえてみせます!
[k]





[messageOff]
[fadeout black 2.0]
[bgmStop BGM_EVENT_4 2.0]
[wait fade]
[wt 0.4]
[soundStopAll]
[end]