$94-00-11-01-1-1 [soundStopAll] [bgm BGM_EVENT_2 0.1] [charaSet A 8001000 2 マシュ] [charaSet B 98003000 1 Dr.ロマン] [charaSet C 98002000 1 フォウ] [charaSet D 3013001 1 スカサハ] [scene 10720] [fadein black 2] [wait fade] [charaFadein D 0.1 1] [charaFace D 4] @スカサハ 歯応えがないどころか存在感さえ薄い連中だったな。[r]まったく。さほど難敵という訳でもなかったか。 [k] [charaFace D 0] @スカサハ さて、どうだ[%1]よ。[r]あの連中の姿、お主たちにはどのように見えた? [k] [charaFadeout D 0.1] [charaTalk A] [charaFadein D 0.1 0] [charaFace D 0] [charaFadein A 0.1 2] [charaFace A 6] @マシュ 以前より幾度となく戦った相手でしたが……[r]スカサハさんには違う風に見えたのですか? [k] [charaFace D 0] @スカサハ いやもう、ただの煙かモヤよ。[r]私には薄ぼんやりとしたモノにしか見えぬさ。 [k] [charaFace D 1] @スカサハ 何せ、死などを明確に予感したことが[r]一度もないのでな。 [k] [charaFadeout A 0.1] [charaFadein C 0.1 2] [charaFace C 0] @フォウ フフォウ、フォウ……? [k] [charaFadeout C 0.1] [charaFadein A 0.1 2] [charaFace A 6] @マシュ 死……ですか……? [k] [charaFace D 0] @スカサハ そうとも。お主たちが見ているものは[r]記憶の具現でもなければ、 [k] @スカサハ 夢の中にあらわれる何らかの象徴の類でもない。 [k] @スカサハ あれは、お主たちの内側に本来あるものではない、[r]哀れなりし死の残骸ども。 [k] [charaFace D 4] @スカサハ より正確に言い表すのなら、うむ。[r][#死にさえ置いていかれた残骸]あたりかのぅ。 [k] @スカサハ こうして燃え盛る炎の光景も。[r]ああして戦った連中も。 [k] @スカサハ 人理を守らんとして戦うお主たちが目にした[r]死の、その残骸だ。 [k] @スカサハ 他にもまあ数多ごろごろと転がってはいたのだが、[r]動く骨も動く死体も一万体はいたが、まあ、それはそれ、 [k] [charaFace D 1] @スカサハ ワシがとっくに刈り尽くしてやったわ。[r]まったくもって歯応えのない、鍛え甲斐のない連中だ。 [k] [charaFace A 6] @マシュ い、一万体、ですか!? [k] [charaFace D 1] @スカサハ ははは、そう驚かれると少しは嬉しいが、[r]そこは笑って流すところだよマシュ。 [k] @スカサハ ケルトの勇士にとって数は問題ではないのだ。 [k] @スカサハ なにしろ相手がいなくなるか、自分が死ぬまで[r]戦うのを止めぬ馬鹿者ばかりだからのう! [k] ?1:……死が襲って来てるってこと? [charaFace D 0] @スカサハ 違う違う。そうではない。[r]そうではないぞ。 [k] ?2:よく分からない [charaFace D 0] @スカサハ そうさ。それでいい。[r]お主たちは死が何かさえよくは知らぬだろう。 [k] ?! [charaFace D 4] @スカサハ 死に[#見放された]残骸が、溢れているのだ。[r][#此処:ここ]にはな。 [k] [charaFace A 12] @マシュ ここはわたしと先輩の夢の中なのですよね……?[r]ではなぜ、夢の中にそんなモノが溢れるのでしょうか…… [k] @マシュ わたしに力を譲渡してくれた英霊には、[r]死に干渉する性質は存在しないと思うのですが…… [k] [charaFace D 0] @スカサハ であろう。死を招く英霊などお主らには似合わん。[r]この現象はお主たちの中で起きている事ではあるが、 [k] @スカサハ 引き起こしている要因は外に在る。[r]理不尽な事ではあるが、[charaFace D 4]まあ、仕方あるまい。 [k] [charaFace D 0] @スカサハ すべての人類史が灼き尽くされるという事は、[r]そういう事なのだよ。 [k] [charaFace D 0] @スカサハ まっとうな滅亡であるなら死が溢れよう。[r]煉獄、冥界、その他諸々あらゆる魂の行き先で溢れ返る。 [k] @スカサハ だがこれは違う。人理の焼却なるものは、[r]命だけでなく死さえも灼き尽くす“偉業”のようだ。 [k] [charaFadeout A 0.1] [charaFadein C 0.1 2] @フォウ フォゥ……フォゥゥゥ…… [k] [charaFadeout C 0.1] [charaFadein A 0.1 2] [charaFace A 7] @マシュ 死さえも灼き尽くす……偉業、ですか……? [k] [charaFace D 0] @スカサハ うむ。[r]人の使う奇蹟には魔術、儀式、秘蹟、呪いとあろう。 [k] @スカサハ さらにその上に神々が持っていたとされる[#権能:けんのう]が[r]あるが、人理の焼却はそのどれにも当てはまらない。 [k] @スカサハ すなわち偉業。[r]世界を滅ぼすための、[#権能:かみ]を超える人の[#業:わざ]よ。 [k] [charaFace D 1] @スカサハ ……まあ、それがどんなものなのか、[r]私にすら皆目見当がつかぬがな。 [k] [charaFace D 0] @スカサハ ともあれ、こうして溢れているのは時代焼却によって[r]“死”にさえ置き去りにされた残骸に他ならぬ。 [k] @スカサハ そして、そのうち幾らかが[r]こうして漏れ出しているという訳だ。 [k] [charaFace A 6] @マシュ それは……[r]カルデア施設内部という意味ではなく、ですか? [k] [charaFace D 0] @スカサハ ある意味では正解だがある意味では否だ。[r]残骸は、もっともっとお主たちの近くで見ているぞ。 [k] [charaFace A 12] @マシュ ええと、どういう─── [k] [charaFadeout A 0.1] [charaFadeout D 0.1] [charaFadein D 0.1 1] [charaFace D 0] @スカサハ ここだ。[r]手を、当ててみよ。 [k] [charaFadeout D 0.1] [charaTalk A] [charaFadein D 0.1 0] [charaFadein A 0.1 2] [charaFace A 12] @マシュ ……胸、ですか? [k] [charaFace D 1] @スカサハ そうだ。だがお主のマシュマロではないぞ。[r]温かくも命を以て脈動し続ける[#内側:こころ]に、だ。 [k] [charaFace A 6] @マシュ …………っ!! [k] @マシュ そ、それでは既に……[r]わたしたちはその残骸というモノに浸食されている!? [k] @マシュ そういう意味……なのですね?[r]だ[charaFace A 12]から突然、こうして先輩と炎の中にいて…… [k] ?1:大丈夫、心配いらないと思う ?2:何とかなる。ふたりでカルデアへ戻ろう ?! [charaFadeout A 0.1] [charaFadeout D 0.1] [charaFadein A 0.1 1] [charaFace A 13] @マシュ ……はい、先輩。そう、ですよね。 [k] [charaFadeout A 0.1] [charaTalk D] [charaFadein A 0.1 2] [charaFace A 7] [charaFadein D 0.1 0] [charaFace D 1] @スカサハ ふふ、怯えたかと思えば希望を抱きもする。[r]なんとも単純だが、物事は単純ものほど強かろう。 [k] @スカサハ [%1]の前向きも[r]マシュの後ろ向きも、ワシは同様に評価するぞ。 [k] [charaFace D 4] @スカサハ 二千年を経ても少しも変わることなきモノたち、[r]脆く儚き、しかし尊く愛しき人間たちめ。 [k] [charaFace D 0] @スカサハ ───さあ、行くぞ。ついてくるがいい。 [k] [charaFadeout D 0.1] [charaFace A 12] @マシュ は、はい。[r]……[charaFace A 6]いえ、待ってください。一体どこへ!? [k] [charaFadein D 0.1 0] [charaFace D 0] @スカサハ 無論。お主たちの中を埋め尽くさんとする残骸を、[r]ことごとく滅ぼすのだとも。 [k] @スカサハ 元来、輪廻にすら置いて行かれた亡霊なんぞ相手にする[r]理由はない。我が影の国も今はないのだからな。 [k] @スカサハ だが、こうして溢れ返っているものを[r]見過ごしてしまうのもな。 [k] [charaFace A 7] [charaFace D 4] @スカサハ ……死にたくても死ねない、という[r]どうしようもなさは私もよく知っている。 [k] [charaFace D 0] @スカサハ 神が救わぬのならばワシが───私が救うまでさ。[r]そもそも、戦いを挑まれれば断る流儀がない。 [k] ?1:これがケルト流……! [charaFace A 12] @マシュ は、はい先輩……[r]この荒々しくも頼もしいパワーこそ、ケルト……? [k] ?2:応ッ!! [charaFace A 6] @マシュ せんぱい……!?[r]も、もうケルト流に染まってるんですか!? [k] ?! [messageOff] [charaFadeout A 0.1] [charaFadeout D 0.1] [fadeout black 0.5] [bgmStop BGM_EVENT_2 0.4] [wait fade] [soundStopAll] [end]