＄94-10-12-20-1-0


[soundStopAll]
[enableFullScreen]

[charaSet A 10018000 1 カズラドロップ]
[charaSet B 1098272300 1 オベロン]
[charaSet C 1098239320 1 カドック]
[charaSet D 1098255100 1 ゴルドルフ]

[charaSet E 10018000 1 カズラドロップ_演出用1]
[charaSet F 10018000 1 カズラドロップ_演出用2]
[charaSet G 1098272300 1 オベロン_演出用]

[sceneSet M 229903 1]
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[charaSet P 98115000 1 エフェクト用1]
[charaSet Q 98115000 1 エフェクト用2]
[charaSet R 98115000 1 エフェクト用3]
[charaSet S 98115000 1 エフェクト用4]

[scene 229903]

[subCameraOn 3]
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[subCameraFilter #C maskEdge cut359_mask10 4 255,255,255,255]
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[charaLayer G sub #B]
[charaLayer N sub #B]
[charaLayer F sub #C]
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[charaFace G 16]
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[charaTalk depthOff]
[charaTalk off]
[se ad456]
[seVolume ad456 0 0]

[fadein black 1.0]
[wait fade]
[wt 0.5]

[subRenderFadein #A 1.0 0,0]
[seVolume ad456 1.0 1.0]
[wt 2.0]

[charaFace E 6]
[charaFadein E 0.6 100,10]
[charaMoveEase E 0,10 0.8 easeOutQuad]
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[wt 1.0]

[cueSe SE_23 23_ade869]
[charaPut P 0,-70]
[charaEffect P bit_talk_secret_garden03]
[wt 2.0]
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[se ad775]
[charaFace E 4]
[charaShake E 0.02 2 1 0.3]
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[charaEffectStop P bit_talk_secret_garden03]
[cueSeStop 23_ade869 1.0]
[wt 0.4]
[bgm BGM_TOU_1 0.1]

＠カズラドロップ
く……あ……！
[k]

？1：カズラドロップ……
？！

[messageOff]
[subRenderFadeout #A 0.5]
[wt 0.6]

[charaTalk on]
[charaTalk B]
[charaFace B 8]
[charaFadein B 0.2 1]

＠オベロン
逃げても無駄だし、耐えても無駄だ。[r]それは根本的解決にはならない。
[k]

＠オベロン
分かってるだろう？
[k]

[charaFace B 12]
＠オベロン
[&彼:彼女]は[#父親:パ　パ]のように君を見つめるだろう。[r]そして何が欲しいのかを尋ねるだろう。
[k]

＠オベロン
君がどれほど嫌がろうと、[r]必要なことなら諦めはしないだろう。
[k]

[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk C]
[charaFace C 0]
[charaFadein C 0.1 1]

＠カドック
コイツの諦めの悪さは僕も知っている。
[k]

＠カドック
それはこのチェックポイントだけでなく、[r]このレース全体を通してもそうだろう。
[k]

[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk D]
[charaFace D 0]
[charaFadein D 0.1 1]

＠ゴルドルフ
うむ。[r]だから答えてほしいものだ。
[k]

＠ゴルドルフ
君は[line 3]我々に。[r]あるいは人間に。
[k]

？1：何を望むの、カズラドロップ？
？！

[messageOff]
[subRenderScale #A 1.15]
[charaTalk D,E]
[subRenderFadein #A 0.6 0,-10]
[wt 2.0]
[charaFadeout D 0.1]

[charaFace E 6]

＠E：カズラドロップ
それは……変わり、ません。
[k]

[charaFace E 4]

＠E：カズラドロップ
私は、最初から何も、[r]嘘なんかついていません。
[k]

＠E：カズラドロップ
完璧なパパに、完璧な人類に、なってほしい。
[k]

？1：[line 3]なぜ？
？！

[messageOff]
[wt 1.5]

[charaFace E 4]
＠E：カズラドロップ
完璧たらんとする私を生んだ存在であるのに、[r]完璧じゃないことが我慢ならないから。
[k]

＠E：カズラドロップ
……私は完璧を求めるもの。[r]だから[&アナタ:貴女]たちもそうなってほしい。
[k]

＠E：カズラドロップ
そうでなくては。[r]ああ、そうでなくては……
[k]

[charaFace E 6]
[masterBranch _Male _Female]

[label _Male]
＠E：カズラドロップ
[#私がアナタたちを愛しているという矛盾]を[r]埋められない[line 3]！
[k]

[branch _branchEnd]
[label _Female]

＠E：カズラドロップ
[#私が貴女たちを愛しているという矛盾]を[r]埋められない[line 3]！
[k]

[branch _branchEnd]
[label _branchEnd]

[messageOff]
[charaTalk E,G]
[charaMoveEase G 240,0 0.8 easeOutSine]
[charaMoveEase N -120,-270 0.8 easeOutSine]
[subRenderFadein #B 0.4 0,0]
[wt 0.8]
[subRenderFadeout #A 0.1]

＠G：オベロン
君は完璧という理想を求めている。[r]完璧なものしか愛したくない。
[k]

＠G：オベロン
そんな[#完璧:も　の]はどこにもないと分かった上で。
[k]

＠G：オベロン
しかし同時に、[r]君は慈愛から生まれたアルターエゴだ。
[k]

＠G：オベロン
そのため人間を無条件で愛してしまう。[r]この世でもっとも不完全な人間を、だ。
[k]

[charaFaceFade G 17 0.2]
＠G：オベロン
ひどい創造主だ。[#寓話:ぐうわ]にしても悪趣味すぎる。[r]僕ですら同情を禁じ得ない。
[k]

[messageOff]
[charaTalk F]
[subRenderFadeinFSL #C 0.6 -220,-150]
[subRenderMoveFSL #C -200,-180 0.4]
[wt 0.6]

＠F：カズラドロップ
わかったようなことを……。
[k]

[charaTalk G]
[charaFaceFade G 13 0.2]

＠G：オベロン
分かるとも。吐き気がするほどにね。[r]だからこそ遠慮なく踏み込める。
[k]

[charaFaceFade G 10 0.2]

＠G：オベロン
さて、次は君が何を完璧と思っているか、[r]の話をしようか。
[k]

[charaFaceFade G 8 0.2]

＠G：オベロン
このレースにあったものの話、[r]君が完璧なパパという形で定義した願望の話をね。
[k]

[charaFaceFade G 13 0.2]

＠G：オベロン
君は完璧な好みに合ったものを思うまま[r]作って食べさせてほしかったし、
[k]

＠G：オベロン
共に双六ゲームをしたかったし、[r]潔癖症の自分を受け入れてほしかったし、
[k]

＠G：オベロン
自分と同じ弱いものであってほしかったし、[r]それらの望みについて知ってほしかった。
[k]

[charaFaceFade G 18 0.2]

＠G：オベロン
それは、君が管理すべき人類全てに向けた[r]『完璧さ』じゃない。
[k]

＠G：オベロン
君は『完璧な[#人類:パ　パ]』というよりは[r]『自分にとっての完璧な[#マスター:パ　　　パ]』を求めていたんだ。
[k]

[charaFace F 7]

＠F：カズラドロップ
そんな……そんな、ことは……。
[k]

[charaTalk G]
[charaFaceFade G 17 0.2]
＠G：オベロン
そんな考えに至ったのは君のせいじゃない。
[k]

＠G：オベロン
君がただのＡＩとしてここにいたのなら、[r]人類全体に対する教育を始めていただろう。
[k]

[charaFace C 5]
[charaFadein C 0.1 1]

＠G：オベロン
だが、今の君は違う。
[k]

[messageOff]
[charaTalk C,G]
[subRenderFadeout #B 0.6]
[subRenderFadeout #C 0.6]
[wt 0.6]

＠カドック
[#サーヴァントになってしまった]、か。
[k]

[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk B]
[charaFace B 12]
[charaFadein B 0.1 1]

＠オベロン
そう。人類の管理と教育のために[r]生み出されたはずの君は、
[k]

＠オベロン
それと比べればあまりにも個人的な[r]『サーヴァント』という存在として現界してしまった。
[k]

＠オベロン
だからサーヴァントとしてのカズラドロップは、[r]本来は人類全体に向けるべき要求を、
[k]

＠オベロン
マスターという人間一人に対して[r]向けるようになってしまった[line 3]
[k]

[charaFace B 7]

＠オベロン
まあ、おまけで彼らもいたけどね。
[k]

＠オベロン
無意識のアリバイ工作とかせめてもの建前とか[r]そんな感じかな？
[k]

[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk D]
[charaFace D 8]
[charaFadein D 0.1 1]

＠ゴルドルフ
おまけ、か。
[k]

＠ゴルドルフ
私もカルデア職員たちも一応人類ではあるが、[r]重要度としては仕方のないことだろうな。
[k]

[charaFadeout D 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk B]
[charaFace B 7]
[charaFadein B 0.1 1]

＠オベロン
君には人類を完璧な存在にしようという願いがあった。
[k]

＠オベロン
その人類の定義を『最後に残ったマスター』という[r]個人に当て嵌めたなら、本当にそれが叶うかもしれない。
[k]

＠オベロン
だから実際に完璧に教育しようとした。
[k]

[charaFace B 8]

＠オベロン
でもマスターは一人だけであるがゆえに、[r]その形は個人的な好みになってしまった[line 3]
[k]

[messageOff]
[charaTalk B,G]
[charaFace G 8]
[charaFace F 7]
[subRenderFadein #B 0.6 0,0]
[subRenderFadeinFSL #C 0.6 -200,-180]
[wt 0.8]
[charaFace B 13]
[charaFace G 12]
＠G：オベロン
そう、君はこのレースをＡＩの責務として開催したと[r]思っているのかもしれない。
[k]

＠G：オベロン
でも残念ながら違う。
[k]

[charaTalk F]
[charaFace F 6]
[bgmStop BGM_TOU_1 2.0]

＠F：カズラドロップ
え[line 3]？
[k]

＠F：カズラドロップ
ち、違いません。[r]私はこれを、私の使命として[line 3]
[k]

[charaTalk G]
[charaFace G 13]

＠G：オベロン
違うとも。
[k]

[messageOff]
[charaTalk B,G]
[subRenderFadeout #B 0.6]
[subRenderFadeout #C 0.6]
[wt 2.0]

[charaFaceFade B 18 0.2]

[bgm BGM_MAP_41 0.1]

＠オベロン
これは夢だ。
[k]

＠オベロン
[#人類:ひ　と]が本当に君を理解し、[r]君だけの完璧な存在になってくれるという夢だ。
[k]

＠オベロン
人間の娯楽には、夢小説、みたいな名前のものが[r]あるというが、そういったものに近い。
[k]

？1：（夢小説……）
？！

[charaFace B 16]

＠オベロン
全ての人間を本当に[r]自分好みにできてしまう可能性の、夢。
[k]

＠オベロン
本当に好きな存在を本当に好きな形にできて[r]愛してしまえるという、夢。
[k]

＠オベロン
自分が嫌いな矛盾の部分を[r]本当に矛盾でなくせる可能性の、夢。
[k]

[charaFace B 17]

＠オベロン
君は全人類用の使命をもって、[r][&彼:彼女]という個人を採点していた。
[k]

＠オベロン
自分では気付かないままにね。
[k]

＠オベロン
だから採点基準がぶっ壊れてたんだよ。[r]壊れてたというのを言い換えるなら、ひどいバグだ。
[k]

[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk A]
[charaFace A 6]
[charaFadein A 0.1 1]
＠カズラドロップ
バグ……？　バグとウイルスの除去が仕事の、[r]正常管理のために在る私のシステムに……
[k]

[charaFace A 3]

＠カズラドロップ
バグなんて、バグなんて！
[k]

[charaFace A 13]

＠カズラドロップ
駄目、駄目です！　そんなこと[r]あってはならない。認められない！
[k]

[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk B]
[charaFace B 7]
[charaFadein B 0.1 1]

＠オベロン
でも実際あるんだから、そこは認めて[r][#虫:バグ]取りしてもらわなくちゃね。
[k]

[charaFace B 6]
＠オベロン
[#父親:人　類]に対する愛、[r]エレクトラコンプレックスとか言ったっけ？
[k]

[charaFace B 12]

＠オベロン
その裏側に存在する矛盾の解消欲求[line 3][r]完璧主義。
[k]

[charaFace B 18]

＠オベロン
それこそが君の最後の本質であり、
[k]

＠オベロン
人類全体に向いていた願望を、マスター一人に対して、[r]個人対個人の関係に強いるようになってしまった、
[k]

＠オベロン
このパパレース、[r]無限双六ゲームの根幹にあるものだ！
[k]

[bgmStop BGM_MAP_41 1.0]

[messageOff]
[charaTalk off]
[subRenderScale #A 1.1]
[subRenderFadein #A 0.6 0,10]
[wt 0.6]

[charaFace E 6]
[charaShake E 0.02 2 1 0.4]
[charaPut P 0,-70]
[wt 1.0]
[charaEffect P bit_talk_secret_garden01]
[cueSe SE_23 23_ade869]
[seVolume 23_ade869 0 0.6]
[wt 0.3]
[charaFace E 13]
[wt 1.2]
[subRenderMoveEase #A 0,50 3.0 easeOutQuad]
[subRenderMoveScaleEase #A 1.3 3.0 easeOutQuad]

＠カズラドロップ
うううう……ああああああ！
[k]

[messageOff]
[cueSeVolume 23_ade869 1.0 0.4]
[cueSe Battle bas2]
[charaPut S 0,-70]
[charaEffect S bit_talk_20]
[wt 2.0]
[charaFace B 11]

[bgm BGM_BATTLE_195 0.1]

？1：あれは……聖杯の光！？
？！

[messageOff]
[cueSeStop 23_ade869 0.6]
[subRenderFadeout #A 0.6]
[wt 0.6]
[charaEffectDestroy P bit_talk_secret_garden01]
[charaEffectDestroy S bit_talk_20]

＠オベロン
ああ。これだけの結界を作れたのも[r]どこからか聖杯を手に入れていたからだろう。
[k]

[charaTalk on]

＠オベロン
だがそれがアダになった。
[k]

＠オベロン
聖杯から抽出しているエネルギーを無理矢理[r]止めようとした結果、システムそのものが暴れ始めてる。
[k]

[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk C]
[charaFace C 0]
[charaFadein C 0.1 1]

＠カドック
サーヴァント一騎の宝具だけで維持されているような[r]状況じゃないとは思っていたが、やっぱり聖杯か。
[k]

[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk D]
[charaFace D 6]
[charaFadein D 0.1 1]

＠ゴルドルフ
カルデアで管理されてたものだとは思いたくないなー！
[k]

[charaFace D 12]

＠ゴルドルフ
いやきっと違う、だからあれは彼女が[r]どこかで拾った新しいものに違いない！
[k]

＠ゴルドルフ
であればカルデア所長として回収命令を出すぞ、[r][%1]！
[k]

？1：了解です！
？2：どのみちカズラは落ち着かせなくちゃ！
？！

[charaFadeout D 0.1]
[wt 0.1]

[charaTalk B]
[charaFace B 1]
[charaFadein B 0.1 1]

＠オベロン
その通りだ、[%1]。
[k]

＠オベロン
策略を巡らし、聖杯を私物化し、[r]自らの心の矛盾に耐えきれず自壊する。
[k]

＠オベロン
そんな結末は彼女にはふさわしくない。[r]ムリアンへの侮辱になる。
[k]

[charaFace B 16]

＠オベロン
カズラドロップ。[r]君は強くなれば怖いものはない、と考えた。
[k]

＠オベロン
まあだいたい真理だが、それでも正確じゃない。
[k]

＠オベロン
強くても苦手なものは存在する。[r]たとえばモルガンの虫嫌いとかね。
[k]

＠オベロン
完璧な存在であっても怖いものはあって当然なんだよ。[r]それを君は受け入れるべきだ。
[k]

？1：…………そうだ[&な:ね]
？2：……怖いものは、消えない[&よな:よね]

？！

[charaFace B 7]
＠オベロン
ああ。君はそこをよくわかっている。[r]以前より強くなったところで怖いものは変わらないと。
[k]

[charaFace B 18]

＠オベロン
よし！　では先輩として教えてやるといい！
[k]

＠オベロン
迷える子供に道を示すのは、[r]それこそ[#父親:パ　パ]の仕事の一つだ！
[k]




[messageOff]
[fadeout black 0.5]
[bgmStopEnd BGM_BATTLE_195 0.4]
[wait fade]
[soundStopAllEnd]
[end]