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＄01-00-08-00-1-0
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[soundStopAll]
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[bgm BGM_EVENT_1 0.1]
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[charaSet A 98003000 1 Dr.ロマン]
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[charaSet B 98006300 1 マリスビリー_シルエット]
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[charaSet D 98002000 1 フォウ]
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[charaSet E 98021000 1 名も知らぬ男性]
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[charaSet F 98021100 1 名も知らぬ女性]
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[charaSet G 98014000 1 中世兵士]
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[charaSet H 98055000 1 男性の老人]
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[scene 20200]
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[fadein black 2.0]
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[wait fade]
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[wt 1.0]
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[wipeout rectangleStripDownToUp 1.0 1.0]
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[wait wipe]
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[scene 20230]
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[charaFilter B silhouette 202020]
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[fadeout black 0.5]
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[wait fade]
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[wipein rectangleStripUpToDown 0.5 1.0]
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[wait wipe]
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[wipeFilter circleIn 0.5 0.7]
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[fadein black 0.5]
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[charaFadein B 0.1 1]
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[wt 0.5]
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＠マリスビリー
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見事だキャスター。[r]これで他の六人のマスター、その全てを排除した。
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[k]
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＠マリスビリー
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||
聖杯戦争は我々の勝利に終わった。[r]後は君を令呪で自害させれば、儀式は完成だ。
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[k]
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||
＠マリスビリー
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||
この大聖杯に七騎のサーヴァントの魂が満ち、[r]根源に至るための魔術炉心に灯が[#灯:とも]る。
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[k]
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||
＠マリスビリー
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||
それによって第三魔法はカタチになるだろう。
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[k]
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＠マリスビリー
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第三魔法は魂の物質化。
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[k]
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||
＠マリスビリー
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肉体の[#枷:かせ]から逃れた人類は、『有限』が生み出す全ての[r]苦しみから解放され、新たなステージに向かう。
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[k]
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＠マリスビリー
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||
君はそのための犠牲だ。[r]了解してくれるだろう、キャスター？
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[k]
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[charaTalk on]
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[charaTalk A]
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||
＠
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||
私[charaTalk A]はもちろん、と頷いた。[r]人類の救いも成長も、私に与えられた仕事ではない。
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[k]
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||
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||
＠
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||
そ[charaTalk A]の時代の人間が成長を望むのなら止める理由もない。[r]私は生前と同じく、求められる事をこなすだけだ。
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||
[k]
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||
|
||
＠
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||
冬[charaTalk A]木という街の聖杯戦争においては、[r]最終的に生き残るサーヴァントはいない。
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[k]
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||
|
||
＠
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||
サ[charaTalk A]ーヴァントはみな処理される。勝者である私も、[r]マスターの令呪によって自害する[#定:さだ]めだった。
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[k]
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||
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||
[charaTalk off]
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||
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||
＠マリスビリー
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||
[line 3]いや。冗談だ。冗談だよ、キャスター。[wt 0.3][r]すまない、私も浮かれていたようだ。
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[k]
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||
|
||
＠マリスビリー
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||
協力者であり、功労者である君を大聖杯に捧げる気はない。[r]令呪も使わない。そもそも君には通じない。
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[k]
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||
＠マリスビリー
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||
[#私は大聖杯を起動させない]。[r]第三魔法など、どうでもいい。
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[k]
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||
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||
＠マリスビリー
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||
私は、我ら天体科を司るアニムスフィアは、[r]独自のアプローチで[#根源:こんげん]に至らなくてはならない。
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[k]
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||
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||
＠マリスビリー
|
||
他の魔術師の理論に乗る、など有り得ない。[r]アインツベルンが提唱した奇蹟……
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[k]
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||
＠マリスビリー
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||
魂の物質化、人類の成長なんて夢物語には、[r]はじめから付き合う気はなかったのさ。
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[k]
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||
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||
[charaTalk on]
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||
[charaTalk A]
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||
＠
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||
そ[charaTalk A]れは私にも意外な展開だった。
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[k]
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||
|
||
＠
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||
マ[charaTalk A]リスビリー本人は意識していないが、彼の人生において、[r]彼が冗談を口にしたのはこれが最初で最後であり、
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||
[k]
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||
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||
＠
|
||
彼[charaTalk A]の思惑が、私の見たものと解釈が違っていた事も、[r]予想外の出来事と言えただろう。
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[k]
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||
|
||
＠
|
||
私[charaTalk A]は質問した。[r]“では、何を”と。
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[k]
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||
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[charaTalk off]
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||
＠マリスビリー
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||
私が欲しいものは願望機としての聖杯だけだ。[r]その望みは決まっている。
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||
[k]
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||
|
||
＠マリスビリー
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||
カルデアスの完成だよ。[r]実のところ、[#天文台:カルデア]にあるアレは未完成なんだ。
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[k]
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||
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||
＠マリスビリー
|
||
スポンサーの皆様を納得させる為に組み上げ、地球モデル[r]として成立こそしたものの、本来の機能にはほど遠い。
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[k]
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||
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||
＠マリスビリー
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||
この大聖杯と同じだ、キャスター。[r]理論こそ完成したが、肝心の“動かすための燃料”がない。
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[k]
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||
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||
＠マリスビリー
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||
この大聖杯は英霊の魂を必要とするが、[r]私のカルデアスはもっと現実的な問題だ。
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[k]
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||
＠マリスビリー
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||
カルデアスを回すには一つの国を[#賄:まかな]うほどの発電所を[r]半年間ほど独占しなければならない。
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[k]
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＠マリスビリー
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||
まさに国家予算に匹敵する資金が必要だ。[r]だが、私の手持ちの財産といえば、
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[k]
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＠マリスビリー
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虎の子の海洋油田基地セラフィックス、[r]先日なんとか買い上げたフランスの原子力発電所が一基。
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[k]
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||
＠マリスビリー
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これだけでは話にならない。[r]ようは資金が足りなかったんだよ。
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[k]
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||
＠マリスビリー
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……ああ。[r][#滑稽:こっけい]と、浅ましいと笑ってもいい。
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[k]
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＠マリスビリー
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この、神域の天才が作り上げた[#魔術炉心:だいせいはい]を前にして、[r]私は永遠の命も、根源への到達も願わず、
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[k]
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＠マリスビリー
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||
俗人のように『巨万の富』を願うのだから！
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[k]
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||
[charaTalk on]
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[charaTalk A]
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||
＠
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||
マ[charaTalk A]リスビリーは笑え、と言ったが、[r]何もおかしなところはない。
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[k]
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||
|
||
＠
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||
奇[charaTalk A]蹟を実践するのは彼の生涯の仕事だ。[r]それは[#大聖杯:たにんのて]で叶えていいものではない。
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||
[k]
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||
|
||
＠
|
||
そ[charaTalk A]のかわりに、彼は時間の短縮を願った。[r]マリスビリー本人の寿命が短いためだろう。
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||
[k]
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||
＠
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||
彼[charaTalk A]は、彼に残された十年の活動時間内では、[r]どうあってもカルデアスの起動は行えないと判断した。
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||
[k]
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||
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||
＠
|
||
だ[charaTalk A]から、その起動を早める為、[r]彼は冬木の聖杯戦争に参加した。
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||
[k]
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||
|
||
＠
|
||
ラ[charaTalk A]イバルである他の[#君主:ロード]たちに貸しを作る事もなく、[r]また、資金繰りを気取られ妨害される事のない、
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||
[k]
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||
|
||
＠
|
||
何[charaTalk A]の痕跡もつけず、何の前兆も見せない方法として、[r]この[#聖杯戦争:ショートカット]に身を投じたのだ。
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[k]
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||
[charaTalk off]
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|
||
＠マリスビリー
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||
……ありがとう、キャスター。[r]君ならそう理解してくれると信じていた。
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[k]
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||
|
||
＠マリスビリー
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||
君がそう言ってくれるのなら、[r]この結末は我々だけの秘密にできる。
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[k]
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||
＠マリスビリー
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冬木で起きた聖杯戦争は、[r]セイバーとそのマスターが勝利した事にすればいい。
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||
[k]
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||
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||
＠マリスビリー
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||
……卑怯、卑劣な人間のする隠蔽だ。[r]だが、そうしなければ他の[#君主:ロード]たちに足を[#掬:すく]われる。
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||
[k]
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||
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||
＠マリスビリー
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||
私は何を犠牲にしても、カルデアスを真に起動させる。[r]人理を維持するためには、どうしてもアレが必要だからだ。
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[k]
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||
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||
＠マリスビリー
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||
そうすればレフ教授のシバも未来だけでなく、[r]過去の光すら拾えるようになるだろう。
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||
[k]
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||
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||
＠マリスビリー
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||
疑似霊子変換投射[line 3][r]レイシフト理論も、机上の空論ではなくなる筈だ。
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[k]
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||
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||
＠マリスビリー
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||
なぜ神代は途絶えたのか。[r]なぜ西暦になってからの人理定礎は安定しないのか。
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[k]
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||
|
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＠マリスビリー
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||
レイシフトさえ出来るようになれば、[r]その謎が、原因が、我々の手で究明できる。
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[k]
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||
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||
[charaTalk on]
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||
[charaTalk A]
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||
＠
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彼[charaTalk A]は魔術師特有の危うさを持つ男だ。[r]一言で言えば道徳が欠けている。
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[k]
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||
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||
＠
|
||
し[charaTalk A]かし、その胸に[#燻:くすぶ]る熱意は、[r]煮えたぎるような人類愛は、揺るぎのないものだ。
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||
[k]
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||
|
||
＠
|
||
私[charaTalk A]は合意を示した。
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||
[k]
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||
|
||
＠
|
||
こ[charaTalk A]の大聖杯という道具は根源に至る為ではなく、[r]『個人』の願いを叶える為に使おうと。
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||
[k]
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||
|
||
[charaTalk off]
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||
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||
＠マリスビリー
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||
己の欲望を叶える、か。
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||
[k]
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||
|
||
＠マリスビリー
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||
そう、皮肉な話さ。この儀式を主催した連中の、[r]プロパガンダ通りの結末になったのだから。
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[k]
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||
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||
[charaTalk on]
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||
[charaTalk A]
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||
|
||
＠
|
||
そ[charaTalk A]うだね、と私も笑って同意した。[r]マリスビリーがまんざらでもない顔で笑っていたからだ。
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||
[k]
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||
|
||
[charaTalk off]
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||
|
||
＠マリスビリー
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||
さて。じゃあ君はどうする、キャスター。
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||
[k]
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||
|
||
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||
[charaTalk on]
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||
[charaTalk A]
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||
|
||
＠
|
||
[FFFFFF][charaTalk A]？
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[k]
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||
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||
[charaTalk off]
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||
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||
|
||
＠マリスビリー
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||
おいおい。[r]アインツベルンの宣伝通りだと言っただろう？
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||
[k]
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||
|
||
＠マリスビリー
|
||
[#聖杯戦争の勝者は願いを叶える]。[r]それはマスターと、そのサーヴァントに資格がある。
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||
[k]
|
||
|
||
＠マリスビリー
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||
私は巨万の富を願う。[r]では君は？ 君は何を願う？
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||
[k]
|
||
|
||
＠マリスビリー
|
||
過去の改ざんは不可能だが、解釈替えぐらいはできる。[r]それとも受肉して第二の生を望むのか？
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaTalk on]
|
||
[charaTalk A]
|
||
|
||
＠
|
||
思[charaTalk A]いもしなかった質問に、私は硬直した。[r]私の願い。私の願い。私の願い。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠
|
||
そ[charaTalk A]んなものを願う自由はなかった。[r]だから、願いはない、と返答しようとして、
|
||
[k]
|
||
|
||
[bgmStop BGM_EVENT_1 0.4]
|
||
|
||
＠A：？？？
|
||
いや[line 3]私にも、願いはある。
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||
[k]
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||
|
||
[bgm BGM_EVENT_5 0.1]
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||
|
||
＠A：？？？
|
||
本当に[line 3][r]何を願ってもいいのだな、マリスビリー。
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||
[k]
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||
|
||
[charaTalk off]
|
||
|
||
＠マリスビリー
|
||
ああ。召喚者であるこの私、[r]マリスビリー・アニムスフィアの[#命:いのち]以外なら何でも。
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||
[k]
|
||
|
||
＠マリスビリー
|
||
我が契約者にして唯一の友、キャスター。[r]いや、魔術の王ソロモンよ。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マリスビリー
|
||
君の願いであれば、それは正しいものの筈だ。[r]堂々と願えばいい。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaTalk on]
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||
[charaTalk A]
|
||
|
||
＠A：？？？
|
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[line 6]。
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||
[k]
|
||
|
||
[fadeout black 1.5]
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||
[wait fade]
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||
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||
[charaFadeout B 0.1]
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||
[wipeOff]
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||
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||
|
||
|
||
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[wt 0.5]
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||
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||
|
||
＠
|
||
ニタリ、と口の[#端:はし]が釣り上がったのを覚えている。
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||
[k]
|
||
|
||
＠
|
||
世界は、そこで暗転した。
|
||
[k]
|
||
|
||
[messageOff]
|
||
|
||
[charaFadeout B 0.1]
|
||
|
||
[bgmStop BGM_EVENT_5 1.4]
|
||
|
||
[wt 3.5]
|
||
|
||
[scene 10202]
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||
|
||
|
||
[fadein black 2.0]
|
||
[wait fade]
|
||
|
||
[bgm BGM_EVENT_11 0.1]
|
||
|
||
|
||
|
||
＠スタッフ
|
||
ドクター？[r]お眠りですか、ドクター？
|
||
[k]
|
||
|
||
[se ad7]
|
||
|
||
[charaTalk A]
|
||
[charaFace A 2]
|
||
[charaFadein A 0.4 1]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
え……？ うわ、寝ちゃってたかボク！？[r]ごめんみんな、大事な時に！
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
ソロモンの[#潜:ひそ]む特異点へのルート確保はできたかい！？[r]猶予はあと一日あるかないかだけど！？
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout A 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
＠スタッフ
|
||
はい、順調に進んでいます。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠スタッフ
|
||
検証通りに行けば、[r]あと四時間で当カルデアは最終特異点と接触。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠スタッフ
|
||
マスター・[%1]のレイシフトと共に、[r]時空融合を始めます。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠スタッフ
|
||
接合融合から七十二時間以内であれば[r]東部研究棟を[#分離:パージ]する事で特異点より離脱、
|
||
[k]
|
||
|
||
＠スタッフ
|
||
通常空間、2016年12月31日のカルデア天文台に[r]転移する事が可能です。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaTalk A]
|
||
[charaFace A 0]
|
||
[charaFadein A 0.1 1]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
そうか。[r]ではみんな、最後の休みに入ってくれ。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
四時間しかないけど、仮眠を取る、食事を摂る、[r]談話を楽しむ、記録を残す……なんでもいい。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
軽いリフレッシュ気分で肩の力を抜いておいで。[r]その間、ここの様子はボクが見ているよ。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout A 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
＠B：スタッフ
|
||
了解しました。留守中、何かありましたらすぐに[r]呼んでください、ドクター。
|
||
[k]
|
||
|
||
[messageOff]
|
||
|
||
|
||
[bgmStop BGM_EVENT_11 1.0]
|
||
[fadeout black 1.5]
|
||
[wait fade]
|
||
|
||
[wt 1.0]
|
||
[charaFadeout A 0.1]
|
||
|
||
[fadein black 1.5]
|
||
[wait fade]
|
||
[bgm BGM_EVENT_2 1.0]
|
||
|
||
[charaTalk A]
|
||
[charaFace A 0]
|
||
[charaFadein A 0.1 1]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
さて。いよいよ最終局面だ。[r]カルデアに赴任してから、大雑把にみて10年間。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace A 10]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
長かったような、あっという間だったような。[r]正直、まだ実感は湧かないなぁ。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout A 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk D]
|
||
[charaFadein D 0.1 1]
|
||
|
||
＠フォウ
|
||
フォウ。フォウ、フォウ。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout D 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaSet A 98100000 1 Dr.ロマン]
|
||
[wt 0.1]
|
||
[charaTalk A]
|
||
[charaFace A 8]
|
||
[charaFadein A 0.1 1]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
おや、いたのかフォウ。[r]思えば、キミも不思議な生き物だったね。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
[%1]君が来るまではマシュの前にしか[r]姿を現さなかったキミが、どんな[#宗旨:しゅうし]替えだい？
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
マーリン同様、人間を食い物にするクセに[r]人間には興味を持たない、そんな生き物だと思ったけど。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout A 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk D]
|
||
[charaFadein D 0.1 1]
|
||
|
||
＠フォウ
|
||
フォウ。フォウ、フォウ。フォーウ！
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout D 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk A]
|
||
[charaFace A 4]
|
||
[charaFadein A 0.1 1]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
んー、やっぱり何を言っているかてんで分からない。[r]昔はそれなりに分かったのかな。分かったんだろうなあ。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace A 10]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
まあ、言いたい事の察しはつくけどね。[r]“それでいいのか？”だろ？
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
さっき、ネット上のマギ☆マリにもそう怒られたし。[r]いいかげん秘密はナシにしろ、って。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
でもなあ、うーん……
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace A 0]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
正直な話、後ろめたいと思わないし、[r]理由も説明できないし、そもそも実感が湧かないし。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
なぜボクがここカルデアにやってきたのか？[r]カルデア以前の経歴はどうなっているのか？
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace A 3]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
それはまったく、本当にどうしようもなく、[r]ボクにも説明できない事だからねぇ。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace A 0]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
“別に、ただなんとなく人類を守ってみよう”で[r]やって来たなんて、打ち明けても格好がつかないだろう？
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout A 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk D]
|
||
[charaFadein D 0.1 1]
|
||
|
||
＠フォウ
|
||
…………。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout D 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk A]
|
||
[charaFace A 8]
|
||
[charaFadein A 0.1 1]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
あ、でも“どうやってその若さで医療部門の[r]トップになったのか？”は説明できるな。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace A 3]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
そりゃあもちろん、人並に勉強したからだとも。[r]有能だからこのポストに就いたんだよ、ボクは。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout A 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk D]
|
||
[charaFadein D 0.1 1]
|
||
|
||
＠フォウ
|
||
……フォウ。フォウ……
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout D 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk A]
|
||
[charaFace A 0]
|
||
[charaFadein A 0.1 1]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
思えば、勉強と研究、[r]それと調査しかやってこなかった10年だった。
|
||
[k]
|
||
|
||
[bgmStop BGM_EVENT_2 0.3]
|
||
[wt 0.3]
|
||
[bgm BGM_EVENT_11 0.3]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
ボクはある日、人類の終わりをなんとなく予感した。[r]よくある、“なにか悪い夢を見た”ぐらいの目覚めだった。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace A 5]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
それが真実である事を、ボクは実感するしかなかった。[r]否定する材料も、もう検証する力も無かった。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace A 5]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
手がかりはカルデアが起点という事だけでさ。[r]ボクにはただ、なんとかしないと、という恐怖しかなかった。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
だから逃げるように、悲鳴を上げながら走るように、[r]この10年間、できる事は全部やってきた。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
……それがもうじき答えを出そうとしている。[wt 0.3][r]怖[charaFace A 0]ろしいけれど、同時に嬉しくもある。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
この戦いが終わればボクの不安は消えてなくなる。[r]ようやく自分の思うままに、自由に時間が使えるんだ。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout A 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
[messageOff]
|
||
|
||
[charaTalk D]
|
||
[charaFadein D 0.1 1]
|
||
|
||
|
||
[charaMoveReturn D 0,10 0.3]
|
||
|
||
[se ad230]
|
||
[seVolume ad230 0 0.4]
|
||
[wt 0.3]
|
||
|
||
[charaMoveReturn D 0,10 0.3]
|
||
[se ad230]
|
||
[seVolume ad230 0 0.5]
|
||
|
||
[wt 0.3]
|
||
[seStop ad230 0]
|
||
|
||
＠フォウ
|
||
……フォウ。[r]フォウ、フォウ。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout D 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk A]
|
||
[charaFace A 5]
|
||
[charaFadein A 0.1 1]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
ん？ 魔神柱のデータをテシテシと叩いて何を……
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace A 0]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
ああ、そうか。[r][%1]君を気遣っているんだね。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace A 10]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
ソロモンの正体については……まあ、当たりはついたよ。[r]キングゥがいいサンプルケースになってくれた。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
ロンドンに現れたソロモンは偽者と思ったけど、[r]これを否定できる材料はなかった。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace A 5]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
英霊というのは様々な側面がある。[r]一人の英霊がセイバーとランサーで呼ばれるようにね。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
だから、人理焼却を成したあのソロモンは、[r]伝承にあるソロモンとは違う[#性質:クラス]だとしても、
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
魔術の祖ソロモン王に違いなく、[r]本物のソロモン王なら今のカルデアに対抗策はない。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
このグランドオーダーは最後には人類の敗北という[r]結果しか残っていない……そう悲観した時もある。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
けど今は違う。ボクの考え通りなら、[r]あのソロモンには一つだけ隙がある。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
……そう、たった一つ。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
ヤツが本物のソロモンであり、[r]同時に、魔術王の名を[#騙:かた]る者であるのなら[line 3]
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace A 6]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
あのソロモンには決して届かない空白がある。[r]……ボクは、それが怖ろしい。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
その勝機を、果たしてうまく利用できるのか、じゃない。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
その空白を前にした時、[r]自分が何を考えているのか、それが怖いんだ[line 3]
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout A 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
[charaTalk D]
|
||
[charaFadein D 0.1 1]
|
||
|
||
＠フォウ
|
||
…………フォウ…………
|
||
[k]
|
||
|
||
[messageOff]
|
||
|
||
[bgmStop BGM_EVENT_11 2.0]
|
||
|
||
|
||
[fadeout black 2.0]
|
||
[wait fade]
|
||
|
||
|
||
[charaFadeout D 0.1]
|
||
|
||
|
||
|
||
|
||
[wt 2.7]
|
||
|
||
[scene 10001]
|
||
|
||
|
||
[fadein black 2.0]
|
||
[wait fade]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
[line 3]夢を見た。[r]どこかで見たような、穏やかな街の風景を。
|
||
[k]
|
||
|
||
[messageOff]
|
||
[scene 20500 1.5]
|
||
[wt 1.5]
|
||
[bgm BGM_EVENT_2 0.1]
|
||
|
||
|
||
[charaTalk E]
|
||
[charaFace E 0]
|
||
[charaFadein E 0.1 -204,0]
|
||
[charaFace F 0]
|
||
[charaFadein F 0.1 204,0]
|
||
|
||
＠名も知らぬ男性
|
||
やあマシュちゃん。今日も元気そうでなによりだ。[r]明日もきっと、私たちは[#穏:おだ]やかだろうね。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠名も知らぬ女性
|
||
まあキリエライトさん、盾なんか持ってイヤですね。[r]今日も街は変わりなく、どこにも危険はありませんよ。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaSet C 98018100 1 海賊]
|
||
|
||
＠名も知らぬ男性
|
||
そう。我々はついに辿り着いたんだよ。[r]争いも飢えも、差別も[#偏見:へんけん]もない、理想の世界に。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠名も知らぬ女性
|
||
もう誰を憎む必要もないの。[r]もう何を恐れる必要もないの！ だって、私たちは、
|
||
[k]
|
||
|
||
＠名も知らぬ男性
|
||
死から解放された。命の[#虚:むな]しさから解放された。[r]オレたちは今、この上ない幸福にいる。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠名も知らぬ女性
|
||
命に[#限:かぎ]りはなく、世界に果てはなく、明日に[#衰:おとろ]えはない。[r]私たちはやっと、永遠に辿り着いたのよ。
|
||
[k]
|
||
|
||
|
||
[messageOff]
|
||
|
||
[charaTalk off]
|
||
|
||
[charaFadein G 0.7 -408,0]
|
||
[wt 0.5]
|
||
|
||
[charaFadein C 0.7 408,0]
|
||
[wt 0.5]
|
||
|
||
[charaFadein H 0.7 0,0]
|
||
[wt 0.7]
|
||
|
||
[wt 0.8]
|
||
[charaFadeout E 0.4]
|
||
[charaFadeout F 0.4]
|
||
[charaFadeout G 0.4]
|
||
[charaFadeout H 0.4]
|
||
[charaFadeout C 0.4]
|
||
|
||
|
||
[seStop ad5 1.0]
|
||
[wt 0.5]
|
||
|
||
[charaTalk on]
|
||
|
||
[charaSet B 8001002 1 マシュ]
|
||
|
||
[charaSet C 8001002 1 マシュ2]
|
||
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaDepth B 1]
|
||
[charaDepth C 0]
|
||
|
||
[charaTalk B]
|
||
[charaFace B 4]
|
||
[charaFadein B 0.1 1]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
……………………。
|
||
[k]
|
||
|
||
[messageOff]
|
||
|
||
[charaTalk off]
|
||
[charaFadein C 0 1]
|
||
[charaChange B 8001002 0 fade 1.3]
|
||
|
||
[wt 1.3]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
……いえ。[r]わたしには、彼らの言う幸福は分かりません。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaTalk on]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
魔術王ソロモン。貴方が見せるこの風景は、[r]わたしには怖ろしいものにしか見えません。
|
||
[k]
|
||
|
||
|
||
[bgmStop BGM_EVENT_2 0.3]
|
||
[charaFadeout B 0.4]
|
||
[charaFadeout C 0.4]
|
||
[wt 0.1]
|
||
[messageOff]
|
||
[wt 0.7]
|
||
|
||
|
||
[se ad114]
|
||
|
||
[wipein clash 0.5 1.0]
|
||
[scene 20510]
|
||
|
||
[wt 0.3]
|
||
|
||
|
||
|
||
[seStop ad114 0.7]
|
||
|
||
|
||
[wt 1.0]
|
||
|
||
[charaSet B 98108500 1 マシュ]
|
||
[charaSet E 98108600 1 ソロモン]
|
||
|
||
[charaTalk E]
|
||
[charaFace E 0]
|
||
[charaFadein E 0.7 1]
|
||
[wt 0.7]
|
||
|
||
＠ソロモン
|
||
なぜ怖ろしい。
|
||
[k]
|
||
|
||
[bgm BGM_EVENT_1 2.0]
|
||
|
||
|
||
＠ソロモン
|
||
定められた命から解放され、死の恐怖から解放され、[r]あらゆる不安から解放された。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ソロモン
|
||
可能なかぎり、人間にとって幸福なカタチを実現した世界。[r]それのどこが怖ろしいのだね、マシュ。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ソロモン
|
||
約束された明日。いつまでも続く今日。[r]……明日には止まっていると恐れる事のない命。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ソロモン
|
||
それは君にとって救いの筈だ。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ソロモン
|
||
“ただ生き続ける事ができる”。[r]その素晴らしさは、君にこそ理解できると思ったのに。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout E 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk B]
|
||
[charaFace B 4]
|
||
[charaFadein B 0.1 1]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
…………いえ。[r]いいえ、ごめんなさい。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
貴方がなぜわたしの前に現れるのか、その理由は分かりません。[r]でも、わたしを案じてくれているのは分かります。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
その貴方を否定する事は心苦しいです。[r]でも、間違っている事は、正さないと。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout B 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk E]
|
||
[charaFace E 0]
|
||
[charaFadein E 0.1 1]
|
||
|
||
＠ソロモン
|
||
[line 3]よろしい。言ってみたまえマシュ。[r]君の結論であれば、私も興味がある。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout E 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk B]
|
||
[charaFace B 0]
|
||
[charaFadein B 0.1 1]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
貴方は命の終わりを[#嘆:なげ]き、永遠の素晴らしさを説きます。[r]でも、ごめんなさい。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
わたしにはその悲しみが分かりません。[r]永遠の良さが分からない。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
だって、死は万物に等しく与えられた終わりであり、[r]命が失われるのは、当たり前の事なのです。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
終わりがないから悲しみがない、とは[line 3][r]永遠に生きる事が幸福とは、わたしには思えません。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout B 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk E]
|
||
[charaFace E 0]
|
||
[charaFadein E 0.1 1]
|
||
|
||
＠ソロモン
|
||
何故だ。この街の人間はみな幸福だ。[r]永遠はもっとも[#渇望:かつぼう]される幸福の在り方だが？
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout E 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk B]
|
||
[charaFace B 4]
|
||
[charaFadein B 0.1 1]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
いいえ。それは嘘です。[r]だって、笑顔が違うのです。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout B 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk E]
|
||
[charaFace E 0]
|
||
[charaFadein E 0.1 1]
|
||
|
||
＠ソロモン
|
||
……笑顔が違う？[r]この満ち足りた、何ひとつ不安のない在り方が嘘だと？
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout E 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk B]
|
||
[charaFace B 7]
|
||
[charaFadein B 0.1 1]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
はい。笑顔とは悲しみを乗り越えるためのもの。[r]かぎりある時間を知っているから、人間は笑顔を積み重ねる。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
でもこの世界の笑顔は違います。[r]“恐れがないから笑っている”だけのものです。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
それは笑顔ではなく、筋肉の運動にすぎません。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
命の[#歓:よろこ]びは今を生きる者に[#宿:やど]るもの。[r]……魔術王ソロモン。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace B 0]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
以前、貴方に投げかけられた質問に、[r]わたしはこう返答します。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaSet C 98108500 1 マシュ2]
|
||
|
||
[charaDepth B 1]
|
||
[charaDepth C 0]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
“死が怖いから生きる”人間は、[r]たぶん何処にもいないのです。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaTalk off]
|
||
|
||
[charaFadein C 0 1]
|
||
[charaChange B 98108500 13 fade 0.8]
|
||
[wt 0.8]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
わたしたちは、ただ、生きたいから生きるのです。[r]明日が待ち遠しいから、今を[#懸命:けんめい]に走るのです。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaTalk on]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
死という地点から逃れるための旅ではなく、[r]死という地点を、駆け抜けていくために。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace B 7]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
だから、どうか[line 3][r]その“生きたい”という願いを、否定しないでください。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout B 0.1]
|
||
[charaFadeout C 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk E]
|
||
[charaFace E 0]
|
||
[charaFadein E 0.1 1]
|
||
|
||
＠ソロモン
|
||
[line 6]そうか。[r]そんな問いを放り投げたな、あの私は。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ソロモン
|
||
“なぜ戦うのか。[r][f small] [f -]いずれ終わる命、もう終わった命と知って”
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ソロモン
|
||
“なぜまだ生き続けようと[#縋:すが]るのか。[r][f small] [f -]おまえたちの未来には、何一つ救いがないと気付きながら”
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ソロモン
|
||
その解答が、今の言葉か。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ソロモン
|
||
……残念だ。実に残念だ。[r]それで満足するのは、おまえたち当事者だけだ。
|
||
[k]
|
||
|
||
|
||
|
||
[se ad42]
|
||
[seVolume ad42 0 0.2]
|
||
[charaFadeTime E 1.3 0]
|
||
[wt 1.3]
|
||
[charaFadeout E 0.1]
|
||
|
||
＠ソロモン
|
||
魔神フラウロスから君の話は聞いていた。[r]人間に作られた短命の者が、どのように生きるのか。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ソロモン
|
||
そのサンプルケースとして特別視したが、[r]それも気が済んだ。払うべき関心も尽きた。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ソロモン
|
||
もはや延命の[#路:みち]はない。[r]永遠を拒んだ以上、おまえは死ぬ。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ソロモン
|
||
カルデアともども[#塵:ゴミ]のように死ぬがいい。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ソロモン
|
||
命にすがるもの。[r]多くの生、多くの死を越えてきた勇敢な戦士として。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ソロモン
|
||
何故なら、誰もが君をそのように誤認した。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ソロモン
|
||
………………。[r]………………。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ソロモン
|
||
…………私は、それが少し悲しい。[r]君は無力な、平均的な人間にすぎないというのにね。
|
||
[k]
|
||
|
||
[messageOff]
|
||
|
||
[bgmStop BGM_EVENT_1 2.0]
|
||
|
||
[fadeout white 2.0]
|
||
[wt 1.7]
|
||
[effectStop bit_talk_40 0.1]
|
||
[wait fade]
|
||
|
||
|
||
[scene 10001]
|
||
|
||
[fadein white 0.1]
|
||
[wait fade]
|
||
|
||
[wt 1.2]
|
||
|
||
|
||
|
||
|
||
[se ad189]
|
||
[wt 0.8]
|
||
[wipein openEye 1.6 1]
|
||
[scene 10400]
|
||
[wait wipe]
|
||
[seStop ad189]
|
||
[wt 0.2]
|
||
|
||
[charaSet B 8001002 1 マシュ]
|
||
[charaSet E 5009001 1 ダ・ヴィンチ]
|
||
|
||
[bgm BGM_EVENT_2 0.1]
|
||
|
||
？1：……よし、時間だ
|
||
|
||
？！
|
||
|
||
|
||
[se ad13]
|
||
[communicationChara 98111500 1 5 0 1]
|
||
[wt 0.3]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
やあ、おはよう[%1][&君:ちゃん]！
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
そろそろ仮眠から起きる頃合いと読んで、[r]モーニングコールを入れるダ・ヴィンチちゃんさ！
|
||
[k]
|
||
|
||
[communicationCharaFace 0]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
ああ、堅苦しい挨拶は結構。[r]今回のコールは独り言のようなものだからね。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
管制室の準備は整っている。[r]後はキミとマシュが来ればラストオーダー開始だ。
|
||
[k]
|
||
|
||
[communicationCharaFace 5]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
けど、その前に私から一つだけお願いがある。[r]いや、お願いというより老婆心かな。
|
||
[k]
|
||
|
||
[communicationCharaFace 4]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
この休息中、マシュの診療結果が更新された。[r]結論だけ言うと、彼女の身体はほぼ限界だ。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
寿命的な面でも、戦闘面でも。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
彼女の余命は残り少なく、また、[r]長期の作戦に参加できるのはあと一回だけだろう。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
その事をキミには[#報:しら]せておこうと思ってね。[r]ロマニからこの伝言役を請け負ったんだ。
|
||
[k]
|
||
|
||
[communicationCharaFace 0]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
それで、だ。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
ロマニはマシュを気遣って、彼女には[r]黙っているべきと判断したが、私は違う。
|
||
[k]
|
||
|
||
[communicationCharaFace 3]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
そもそも[line 3]
|
||
[k]
|
||
|
||
？1：マシュはたぶん、知っています
|
||
|
||
？！
|
||
|
||
[communicationCharaFace 4]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
……そうか。[r]近くにいたキミがそう言うなら、間違いはないだろう。
|
||
[k]
|
||
|
||
[communicationCharaFace 3]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
私からは以上だ。人類の未来をかけた作戦前だが、[r]それはそれ、これはこれ。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
管制室に来るまでの[#僅:わず]かな時間だろうけど、[r]悔いのない時間を過ごすといい。
|
||
[k]
|
||
|
||
[communicationCharaFace 1]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
じゃあまた、管制室で！[r]チャオ～☆
|
||
[k]
|
||
|
||
[communicationCharaClear]
|
||
[wait communicationChara]
|
||
[messageOff]
|
||
|
||
[wt 0.7]
|
||
|
||
|
||
|
||
[messageOff]
|
||
[fadeout black 1.2]
|
||
[wait fade]
|
||
|
||
[scene 10310]
|
||
|
||
[charaSet B 98001000 1 マシュ]
|
||
|
||
[se ad8]
|
||
[fadein black 1.2]
|
||
[wait fade]
|
||
[wait se ad8]
|
||
[charaTalk B]
|
||
[charaFace B 1]
|
||
[charaFadein B 0.4 1]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
おはようございます、先輩。[r]先輩もいま起きられたのですね。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace B 13]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
わたしも仮眠をさせていただき、[r]フィジカルチェックを済ませてきたところです。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
管制室に行かれるのでしたら、[r]どうかご一緒させてください。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
それとも食堂によって、[r]サンドウィッチなどで軽い栄養補給を……先輩？
|
||
[k]
|
||
|
||
？1：…………
|
||
？2：…………（だめだ、言い出せない）
|
||
|
||
？！
|
||
|
||
|
||
[messageOff]
|
||
[charaFace B 12]
|
||
|
||
[wt 0.8]
|
||
[charaFace B 1]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
重圧を感じるのは当然だと思います。[r]わたしも緊張で胸がいっぱいです。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaTalk on]
|
||
[charaFace B 13]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
でも、不安はないんです。[r]だって今まで、ずっとこうでしたから。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
冬木から古代メソポタミアまで、[r]わたしはずっと、任務をこなす自信はありませんでした。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
でも先輩は、そんなわたし以上に戸惑いながら[r]いつも道を切り開いてくれたのです。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
だから、どれほど重圧のある任務だろうと、[r]たとえ人類の存続のかかった使命であっても、
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
先輩がわたしのマスターでいてくれるかぎり、[r]マシュ・キリエライトに不安はないのです。
|
||
[k]
|
||
|
||
|
||
[charaFace B 1]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
[%1]は、今やカルデア一とも言える、[r]わたしの自慢のマスターなのですから。
|
||
[k]
|
||
|
||
？1：マシュ……
|
||
|
||
？！
|
||
|
||
[charaFadeout B 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk D]
|
||
[charaFadein D 0.1 1]
|
||
|
||
[charaMoveReturn D 0,50 0.3]
|
||
|
||
＠フォウ
|
||
フォウ。フォーウ！
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout D 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk B]
|
||
[charaFace B 1]
|
||
[charaFadein B 0.1 2]
|
||
[charaFadein D 0.1 0]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
おはようございます、フォウさん。[r]管制室から迎えに来てくれたのですね？
|
||
[k]
|
||
|
||
＠フォウ
|
||
フォウ。フォーウ。[r]…………。
|
||
[k]
|
||
|
||
？1：（フォウがこっちをじっと見つめている……？）
|
||
|
||
？！
|
||
|
||
|
||
＠フォウ
|
||
………………フォウ。[r]フォウ、フォウ。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace B 0]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
[FFFFFF]？ フォウさん？
|
||
[k]
|
||
|
||
|
||
？1：………（そうか……）
|
||
？2：………（あの事は、言えないけど）
|
||
|
||
？！
|
||
|
||
？1：……マシュはカルデアに残るべき[&だ:だよ]
|
||
|
||
？！
|
||
|
||
[messageOff]
|
||
[charaFace B 6]
|
||
[wt 1.2]
|
||
[charaFace B 4]
|
||
[wt 1.6]
|
||
|
||
|
||
[charaFace B 13]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
ありがとうございます。[r]でも、それは有り得ません。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaTalk on]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
わたしは先輩の専属サーヴァントです。[r]崩落する管制室で手を握っていただいた時から、ずっと。
|
||
[k]
|
||
|
||
[bgmStop BGM_EVENT_2 0.3]
|
||
[wt 0.3]
|
||
[bgm BGM_EVENT_11 0.1]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
先輩が戦うのなら、わたしも戦いたい。[r]それが自分の、残り少ない活動時間を[#狭:せば]める事になっても。
|
||
[k]
|
||
|
||
？1：マシュ……
|
||
？2：やっぱり知っていたんだ……
|
||
|
||
？！
|
||
|
||
[charaFadeout B 0.1]
|
||
[charaFadeout D 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk D]
|
||
[charaFadein D 0.1 1]
|
||
|
||
＠フォウ
|
||
…………。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout D 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk B]
|
||
[charaFace B 13]
|
||
[charaFadein B 0.1 1]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
はい。そしてこれは、特別、[r]気にかけてもらう事ではないのです。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
確かにわたしは他の方々に比べると、[r]特殊な環境で生まれ、育ってきました。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
でも、わたしはこれまでの人生を悲しいとは思えない。[r]ドクターには気を遣っていただきましたが……
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
わたしは、わたしの人生を悲観しません。[r]悲しい事など、何一つなかったのです。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
悲しい事があるとしたら、それは[r]『この先』が見られないというコトだけ。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace B 1]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
わたしは幸福でした。[r]皆さんにも、とても良くしてもらいました。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
たとえ、あと数ヶ月の活動時間だとしても、[r]わたしはそれを誇りたいのです。
|
||
[k]
|
||
|
||
？1：[line 3]でも、それは
|
||
？2：あまりに酷い[line 3]
|
||
|
||
？！
|
||
|
||
[charaFace B 13]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
とんでもない。[r]十分すぎるほど、わたしは[#酬:むく]われています。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
だって、外の世界を見ることができました。[r]わたしにはカルデアから外に出る未来がなかったんです。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
でも先輩が助けてくれたおかげで、[r]空の色を知る事ができました。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
この一年間の旅は、わたしにとって掛け替えのない、[r]誰にも譲れない宝物です。
|
||
[k]
|
||
|
||
[bgmStop BGM_EVENT_11 0.5]
|
||
|
||
[charaFace B 4]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
……だから……
|
||
[k]
|
||
|
||
[bgm BGM_EVENT_6 0.3]
|
||
[charaFace B 7]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
だから、わたしは最後のミッションに向かいます。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
魔術王ソロモンは言いました。[r]命に価値はない。人類史に意味はないと。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
わたしはそれを全力で否定します。[r]たとえ失われ、忘れられる命であっても、
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
そこに生きた人々の積み重ねが“今”なのだと、[r]わたしはこの旅で学びました。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace B 4]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
……確かに、わたしは命の悲しみを知りません。[r]魔術王の言う苦しみを理解できません。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace B 13]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
でも、命の歓びは知っています。[r]先輩が、ドクターが、カルデアの皆さんが、
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
そしてこれまで渡ってきた世界の全てが、[r]わたしに教えてくれたのです。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
だからどうか、[r]最後までお供させてください、マスター。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace B 7]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
人理焼却を防ぎ、人間の価値を示し[line 3][r]わたしたちの未来を取り戻すために。
|
||
[k]
|
||
|
||
？1：……ごめん。行こう、マシュ！
|
||
？2：……ありがとう。行こう、マシュ！
|
||
|
||
？！
|
||
|
||
[charaFace B 1]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
はい！[r]マシュ・キリエライト、全力でサポートします！
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout B 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk D]
|
||
[charaFadein D 0.1 1]
|
||
[charaMoveReturn D 0,30 0.3]
|
||
[wt 0.3]
|
||
[charaMoveReturn D 0,40 0.3]
|
||
|
||
＠フォウ
|
||
フォウ、フォーウ！
|
||
[k]
|
||
|
||
|
||
|
||
|
||
[bgmStop BGM_EVENT_6 1.0]
|
||
|
||
[messageOff]
|
||
[fadeout black 1.0]
|
||
[wait fade]
|
||
[wt 2.0]
|
||
|
||
[scene 10202]
|
||
|
||
[charaSet A 98003000 1 Dr.ロマン]
|
||
[charaFadeout D 0.1]
|
||
[fadein black 1.0]
|
||
[wait fade]
|
||
|
||
[bgm BGM_EVENT_2 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk A]
|
||
[charaFace A 0]
|
||
[charaFadein A 0.1 1]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
時間通りだ。[r]おはよう、[%1][&君:ちゃん]、マシュ。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
フィジカル、メンタル、共に安定。[r]二人とも文句なしでベストコンディションだ。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
いや、メンタル値は平均値より高揚しているかな。[r]何かいい事でもあったのかい、マシュ？
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout A 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk B]
|
||
[charaFace B 3]
|
||
[charaFadein B 0.1 1]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
は、はい。[r]今日も運良く、通路で先輩と合流できましたので。
|
||
[k]
|
||
|
||
？1：さい先が良いです
|
||
|
||
[charaFadeout B 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk A]
|
||
[charaFace A 0]
|
||
[charaFadein A 0.1 1]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
ジンクスってヤツだね。[r]何気ない日常でも、それをやっておくと成功する……
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
誰にでも、何処でも出来るおまじないだ。[r]確かに、そういう小さな幸運は大切だね。
|
||
[k]
|
||
|
||
？2：Dr.ロマンは無粋です？
|
||
|
||
[charaFadeout B 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk A]
|
||
[charaFace A 1]
|
||
[charaFadein A 0.1 1]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
いやあ、それほどでも！[r]ドクターとして二人のバイタルをきっちり計っただけ[line 3]
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace A 2]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
って、ちょっと待って、無粋ってどういうコト？[r]廊下の曲がり角でぶつかりでもしたのかいキミたち！？
|
||
[k]
|
||
|
||
？！
|
||
|
||
[bgmStop BGM_EVENT_2 0.4]
|
||
[wt 0.4]
|
||
|
||
[charaFace A 5]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
……と、いけない。[r]つい、いつもの調子で談話から入ってしまった。
|
||
[k]
|
||
|
||
[bgm BGM_EVENT_5 1.5]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
事態は既に最終局面なんだ。[r]気を引き締めて、厳格に話を進めなくては。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
マスター・[%1]。[r]マシュ・キリエライト。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
我々はついに魔術王の本拠地、[r]通常の時間軸の外にある特異点を突き止めた。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
当カルデアはこれより、この特異点との接触を開始。[r]この施設ごと、敵の領域に乗り上げる。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
敵特異点への侵入はレイシフトで行うが、[r]実質的には地続きの移動だ。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
これまでの探索とは状況が異なる。カルデアと[r]敵特異点間の転移は、その接触面でしか行えない。
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||
[k]
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||
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||
＠Dr.ロマン
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||
つまり[line 3]
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[k]
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||
|
||
[messageOff]
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||
|
||
[bgmStop BGM_EVENT_5 0.3]
|
||
[charaFadeout A 0.1]
|
||
[wt 0.3]
|
||
|
||
[charaTalk E]
|
||
[charaFace E 2]
|
||
[charaFadein E 0.1 1]
|
||
|
||
[se ad120]
|
||
[charaEffect E bit_talk_41]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
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||
つまり、文字通りの電撃・上陸作戦という訳だね！[r]ノルマンディーとはまた無茶をする！
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||
[k]
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||
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||
？1：いつも通りの！
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||
？2：ダ・ヴィンチちゃん！
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||
|
||
？！
|
||
|
||
[bgm BGM_EVENT_4 0.3]
|
||
|
||
[charaEffectStop E bit_talk_41 0.1]
|
||
[wt 0.3]
|
||
[charaFace E 1]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
イエース！ 活きのいい反応ありがとう！[r]軍規とか威厳とか、私には関係のない話さ！
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||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout E 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk A]
|
||
[charaFace A 4]
|
||
[charaFadein A 0.1 1]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
……はあ。[r]まあ、そんな事だろうとは思っていたけど……
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace A 0]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
仕方ない。シリアス一辺倒で行くのは[#諦:あきら]めよう。[r]ダ・ヴィンチちゃん、説明を頼めるかい？
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout A 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk E]
|
||
[charaFace E 0]
|
||
[charaFadein E 0.1 1]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
はーい、まっかせてー☆
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace E 5]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
さて。上陸作戦と言った通り、[r]今回は今までのオーダーとはちょっと違う。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
聖杯探索の必要はない。[r]作戦自体はシンプルだが、成すべき事は三つ。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
一つ、城攻め。二つ、魔術王の撃破。[r]そして三つ、敵領域からの生還だ。
|
||
[k]
|
||
|
||
？1：城攻め……
|
||
？2：魔術王の撃破……
|
||
|
||
？！
|
||
|
||
[charaFadeout E 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk B]
|
||
[charaFace B 0]
|
||
[charaFadein B 0.1 1]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
そして、領域からの生還、ですか……？
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout B 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk E]
|
||
[charaFace E 0]
|
||
[charaFadein E 0.1 1]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
そう。シバによる調査の結果、[r]敵特異点の基本構造はおおよそ掴めた。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
特異点そのものは一つの小世界[line 3][r]概念宇宙になっている。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
カルデアスが地球の極小モデルケースなら、[r]敵領域は宇宙の極小モデルケースと言えるだろう。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
まあ、宇宙と言っても他に何の天体もない、[r]人間のスケールに喩えれば単細胞みたいなものだけどね。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
注目すべきはこの宇宙には一つの生命しかない、[r]という事だけど、それはまあ置いておいて。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace E 5]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
敵特異点の中心には計測不可能なほどの魔力が[r]渦巻いている。間違いなく魔術王の玉座だ。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
この玉座がキミたちの目的地となるが、[r]現状、この玉座に繋がるルートは[#塞:ふさ]がれている。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
要するに城門が閉じているんだ。[r]ま、心臓部なんだから守るよね、普通。
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||
[k]
|
||
|
||
[charaFace E 2]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
そこでキミたちには、[r]まず敵領域全体の破壊を行ってもらう。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
敵領域は一つの生命であり、[r]末端から中心にエネルギーを送り込んでいる。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace E 0]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
だから、まず末端を破壊する。[r]そうすれば玉座を守る城門も瓦解する、というワケ。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout E 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk B]
|
||
[charaFace B 0]
|
||
[charaFadein B 0.1 1]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
周囲の施設から破壊し、魔力の供給を止める……[r]だから城攻め、なのですね。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout B 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk E]
|
||
[charaFace E 0]
|
||
[charaFadein E 0.1 1]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
そのとーり！[r]こちらが観測した結果、敵領域には複数の拠点がある。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
これらをすべて破壊、ないし停止させれば[r]玉座への道は開ける。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
後は丸裸になった魔術王を倒し、[r]カルデアまで戻って来てくれたまえ。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace E 5]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
ただし、帰還は徒歩でだ。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
レイシフトによる移動は接合面[line 3][r]敵領域の入り口でしか行えないんだな、これが。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace E 4]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
上陸作戦と言ったのはこれのせいでさぁ。[r]まったく、面倒くさいったらない。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace E 0]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
魔術王が消滅すればこの特異点は消滅する。[r]つまり[line 3]
|
||
[k]
|
||
|
||
？1：特異点が崩壊する中、走って帰る？
|
||
|
||
？！
|
||
|
||
[charaFadeout E 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk B]
|
||
[charaFace B 6]
|
||
[charaFadein B 0.1 1]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
！
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace B 7]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
それは……確かに、今までとは違います。[r]崩壊する戦場からの離脱は経験にありません。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout B 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk E]
|
||
[charaFace E 5]
|
||
[charaFadein E 0.1 1]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
うん。普通に生きてたらそんなシチュエーション、[r]遺跡探索ぐらいしかないだろう。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace E 3]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
なので、魔術王の撃破なんてのはあくまで前座。[r]重要なのは帰ってくる事だからね。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
二人とも最後まで気を抜かず、[r]入り口まで戻って来るんだ。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
キミたち二人をレイシフトでコフィンに帰還させ次第、[r]カルデアは通常空間に転移する。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace E 0]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
それでこの戦いはおしまいだ。[r]人類の、そしてカルデアの大勝利というオチでね。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaSet A 98100000 1 Dr.ロマン]
|
||
|
||
＠ダ・ヴィンチ
|
||
そうだろ、ロマニ？
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout E 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk A]
|
||
[charaFace A 0]
|
||
[charaFadein A 0.1 1]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
もちろん。[r]ボクらはそのために、ここまでやってきたんだ。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace A 5]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
……敵特異点に侵入し、七つの拠点を破壊。[r]中心部の玉座に侵攻し、ソロモンを倒す。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
その後、崩壊が予想される玉座から離脱し、[r]接触面からカルデアに帰還する。
|
||
[k]
|
||
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
……作戦内容は以上だ。[r]他に質問はあるかい、二人とも？
|
||
[k]
|
||
|
||
[bgmStop BGM_EVENT_4 0.3]
|
||
|
||
？1：ありません
|
||
|
||
？2：特異点が一つの生命体、というのは？
|
||
|
||
[bgm BGM_EVENT_1 0.1]
|
||
|
||
[charaFace A 10]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
それは……うーん。[r]まあ、余分な情報だけど、教えておこう。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace A 8]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
冬木の大聖杯を覚えているかい？[r]聖杯戦争の起点であり、原因となった魔術炉心だ。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
あれはもともと一人の魔術師の体を[r]腑分けして作られたものでね。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace A 0]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
天才の中の天才。[r]奇蹟の中の奇蹟。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
そう扱われたひとりの魔術師の魔術回路を取り出し、[r]システムの基盤にしたものだった。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
人体という小宇宙を、[r]実際に宇宙にしてしまった特例と言える。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace A 5]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
そして、この特異点もそれと同様のものだ。[r]ある魔術師の魔術回路を基盤にして作られた小宇宙……
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
時間軸の外でも存在できる個体。[r]魔力が続くかぎり存続できる固有結界……
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
それがソロモンの本拠地の正体だ。[r]だからボクらはそう名付けざるを得なかった。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
冠位時間神殿、固有結界ソロモンと。
|
||
[k]
|
||
|
||
|
||
？！
|
||
|
||
[charaFace A 7]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
………………。[r]………………。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout A 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk D]
|
||
[charaFadein D 0.1 2]
|
||
[charaFace A 7]
|
||
[charaFadein A 0.1 0]
|
||
|
||
＠フォウ
|
||
…………。
|
||
[k]
|
||
|
||
？1：Dr.ロマン？
|
||
|
||
？！
|
||
|
||
[charaFadeout D 0.1]
|
||
[charaFadeout A 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[bgmStop BGM_EVENT_2 0.3]
|
||
|
||
[charaTalk A]
|
||
[charaFace A 10]
|
||
[charaFadein A 0.1 1]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
……情けない。この期に及んで覚悟が[r]できてないのはボクだけのようだ。
|
||
[k]
|
||
|
||
[bgm BGM_EVENT_1 1.0]
|
||
[charaFace A 0]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
でも、それもここまでだ。[r]キミの目に励まされたよ、[%1]君。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace A 5]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
カルデア所長代理として、[r]キミたちにコフィンへの搭乗を命じる。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
残された時間は僅かしかない。このカルデアが2017年に[r]到達すれば人理修復の手立てはなくなる。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
これは敗北から始まった戦いだった。[r]人類の誰もが、気付かないままソロモンに殺された。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
ソロモン王が没した紀元前931年から[r]綿密に積み上げられた、人類史最長の殺人計画。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
どうか、この馬鹿げた企みを破り捨ててほしい。[r]机上の空論は、誰の目に触れる事なく燃え尽きるのみだと。
|
||
[k]
|
||
|
||
？1：……（無言で頷く）
|
||
|
||
[messageOff]
|
||
|
||
[charaFace A 8]
|
||
|
||
|
||
？2：もちろん、任せて！
|
||
|
||
[messageOff]
|
||
|
||
[charaFace A 9]
|
||
|
||
|
||
？！
|
||
|
||
[wt 0.8]
|
||
|
||
[charaFadeout A 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk B]
|
||
[charaFace B 1]
|
||
[charaFadein B 0.1 1]
|
||
|
||
＠マシュ
|
||
はい。お任せくださいドクター・ロマン。[r]先輩と一緒に、必ずカルデアに帰還します！
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFadeout B 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
|
||
[charaTalk A]
|
||
[charaFace A 0]
|
||
[charaFadein A 0.1 1]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
ああ、それを聞いて安心した。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
[%1]君とマシュなら、[r]ソロモンになんか負けないさ。
|
||
[k]
|
||
|
||
[charaFace A 5]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
[line 3]では、最後のオーダーを始めよう。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
レイシフト・プログラム、スタート。
|
||
[k]
|
||
|
||
＠Dr.ロマン
|
||
敵は魔術王ソロモン。[r]作戦の成功条件はこれの撃破と、キミたちの生還とする！
|
||
[k]
|
||
|
||
[messageOff]
|
||
|
||
[bgmStop BGM_EVENT_1 1.4]
|
||
[wipeout leftToRight 0.7 1]
|
||
[wait wipe]
|
||
|
||
[charaFadeout A 0.1]
|
||
[wt 0.1]
|
||
[messageOff]
|
||
|
||
[scene 10201 0]
|
||
[wipein rightToLeft 0.7 1]
|
||
[wait wipe]
|
||
|
||
|
||
|
||
＠[51d4ff]アナウンスＡ[-]
|
||
[51d4ff]アンサモンプログラム スタート。[-][r][51d4ff]霊子変換を開始 します。[-]
|
||
[k]
|
||
|
||
＠[51d4ff]アナウンスＡ[-]
|
||
[51d4ff]レイシフト開始まで あと３、２、１……[-]
|
||
[k]
|
||
|
||
＠[51d4ff]アナウンスＡ[-]
|
||
[51d4ff]全工程 [#完了:クリア]。[-][r][51d4ff]最終グランドオーダー 実行を 開始 します。[-]
|
||
[k]
|
||
|
||
|
||
[messageOff]
|
||
|
||
[effect bit_talk_07]
|
||
[se ad12]
|
||
[wt 4]
|
||
[fadeout white 1.0]
|
||
[wait fade]
|
||
[wt 2.0]
|
||
|
||
[scene 10001]
|
||
[fadeout black 1.0]
|
||
[wait fade]
|
||
[soundStopAll]
|
||
[end]
|