fgo-game-data/ScriptActionEncrypt/91/9110370110.txt
2020-06-01 18:51:19 +00:00

1087 lines
24 KiB
Plaintext
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91-10-37-01-1-0
[soundStopAll]
[charaSet A 1037000 1 紅閻魔]
[charaSet B 98002000 1 フォウ]
[charaSet C 3011000 1 フィン・マックール]
[charaSet D 1035000 1 ディルムッド]
[charaSet E 1098161300 1 雀]
[charaSet F 7022000 1 茨木童子]
[charaDepth D 1]
[charaDepth F 5]
[charaDepth C 9]
[scene 66800]
[font x-large][r][FFFFFF][-][s 255]          [s 16]~~これまでの朝食~~
[k]
[messageOff]
[fadein black 1.5]
[wait fade]
[charaTalk A]
[charaFace A 6]
[charaFadein A 0.4 1]
[wt 0.6]
@紅閻魔
おはようなのでち![bgm BGM_EVENT_94 0.1][r]今朝もいい起床時間でちね、マスター!
[k]
[charaFace A 1]
@紅閻魔
カルデアの業務は館内待機が基本でちが、[r]だからこそ規則正しい生活が必要でち。
[k]
@紅閻魔
夜更かし、夜食、二度寝はよくありまちぇん。[r]夜はぐっすり眠って回復するものでち。
[k]
[charaFace A 13]
@紅閻魔
一部の英霊の方々はそういった生身の大切さを[r]失念しがちなのでちが……
[k]
[charaFace A 6]
@紅閻魔
その点、マスターは分かっていて[r]たいへん結構でち!
[k]
[charaFace A 1]
@紅閻魔
さすがは[#紅:べに]の旦那様でち![r]伊達に一度、人理を修復してはいまちぇんね!
[k]
1いやあ、それほどでもドヤァ
[charaFace A 6]
@紅閻魔
それほどでもあるのでち、もっと胸を張るといいでち![r]胸を張って人に誇れる、とても大きな仕事でちた!
[k]
[charaFace A 3]
@紅閻魔
……とはいえ、無理は禁物でちよ?[r]責任や期待は背負いすぎると休めなくなるもの。
[k]
@紅閻魔
おまえ様の活躍は嬉しいでちが、[r]何より嬉しいのは健康であってくれる事なのでち。
[k]
2旦那様……
[messageOff]
[charaFace A 8]
[charaMoveReturn A 0,6 0.2]
[charaShake A 0.04 3 1 0.2]
@紅閻魔
[line 3]チチュン!?
[k]
[messageShakeStop]
[charaFace A 3]
@紅閻魔
……申し訳ありまちぇん、[r]つい勢いで言い間違えてちまいまちた……
[k]
@紅閻魔
契約してから、マスターの仕事ぶりを[r]清姫から聞いたのでちが……
[k]
[charaFace A 7]
@紅閻魔
それが我が事のように誇らしく、[r]こう、チチュンと[#意気衝天:いきしょうてん]してしまったのでち。
[k]
[charaFace A 1]
@紅閻魔
[line 3]と、いけない、いけない。[r]のんびり話をしている場合ではありまちぇんでちた。
[k]
[charaFace A 6]
@紅閻魔
朝ご飯でちよ、マスター。[r]今朝もシオン様から良い魚が届きまちた。
[k]
@紅閻魔
主食は炊きたてのお米、[r]主菜は春菊を添えた[#鰯:いわし]の梅煮でち。
[k]
[charaFace A 1]
@紅閻魔
彷徨海は海の幸には困りまちぇんね。[r]調理する側にはありがたいかぎりでち。
[k]
[charaFace A 9]
@紅閻魔
まあ、シオン様がどんな手段で魚を確保しているのか[r]知らないので、そこはちょっと不安でちが。
[k]
[charaFace A 1]
@紅閻魔
もちろん、魚ばかりでは舌が飽きるというもの。[r]次に閻魔亭に戻った時、山の幸を仕入れてきまちょう。
[k]
[charaFace A 6]
@紅閻魔
さあさあ、たんとお食べくだちゃい![r]おまえ様はまだまだ育ち盛りなのでちから!
[k]
1はーい、遠慮なくいただきまーす
[charaFace A 1]
@紅閻魔
ふふ。新しい味付けでちが、うまくいきまちたか。[wt 0.4][se ade206][charaShake A 0.04 1 0 0.5][r](何やらメモ帳に書き込みをしている紅閻魔)[seStop ade206 0.6]
[k]
[charaShakeStop A]
2でも梅煮、ちょっと苦手なんだよ[&な:ね]……)
[charaFace A 0]
@紅閻魔
むむ。箸の進みがいつもと違うでちね。[wt 0.3][se ade206][charaShake A 0.04 1 0 0.5][r](何やらメモ帳に書き込みをしている紅閻魔)[seStop ade206 0.6]
[k]
[charaShakeStop A]
[messageOff]
[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]
[se ad77]
[wt 0.2]
[charaTalk B]
[charaFace B 0]
[charaFadein B 0.5 60,-80]
[charaShake B 0.05 3 0 0.5]
[wt 1.2]
[se bac469]
[charaMove B 1,3 0.3]
[wt 0.3]
[charaMove B 0,0 0.1]
[wt 0.5]
@フォウ
ムキュ、フォーウ??[r](特別意訳:なにをガン見してるんだい?)
[k]
[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 1]
[charaFadein A 0.1 1]
@紅閻魔
おや。ベッドの下にいたのでちかフォウちゃま。[r]なんでもないでちよ。あちきの悪い癖でち。
[k]
@紅閻魔
フォウちゃまも何か食べるでちか?
[k]
[charaFace A 6]
@紅閻魔
シオン様からベーコンが好物と聞きまちた。[r]ふふ。[#瑞獣:ずいじゅう]のようで瑞獣ではなし、でち。
[k]
[charaFace A 1]
@紅閻魔
でちが[#紅:べに]は気にしまちぇんよ。[r]不思議な動物は雀たちで慣れていまちゅので。
[k]
[charaFace A 6]
@紅閻魔
どのような生まれのお方かは存じまちぇんが、
[k]
@紅閻魔
[%1]様の護衛、[r]これからもよろしくでち!
[k]
[messageOff]
[fadeout black 1.4]
[bgmStop BGM_EVENT_94 1.4]
[wait fade]
[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.7]
[fadein black 1.4]
[wait fade]
[font x-large][r][FFFFFF][-][s 255]           [s 16]~~今朝の朝食~~[se ade28][wt 0.2]
[k]
[font x-large][r][FFFFFF][-][s 255]          [s 16]午前 12分[se ade28]
[k]
[charaTalk B]
[charaFace B 0]
[charaFadein B 0.1 1]
@フォウ
キュー……フォーーウ……[r](特別意訳:スズメちゃん、遅いね……)
[k]
1……何かあったのかな
[messageOff]
[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk C]
[charaFace C 0]
[charaFadein C 0.4 1]
[wt 0.4]
[bgm BGM_EVENT_77 0.1]
@フィン・マックール
ふむ。規則正しい生活をモットーとする[r][#紅:べに][#女将:おかみ]らしくない状況だ。
[k]
@フィン・マックール
突然の用事にしろ、まさかの寝坊にしろ、[r]必ず連絡をいれてくるだろう。
[k]
[charaFace C 4]
@フィン・マックール
それがないという事は[line 3]
[k]
2でも、たまにはいいよね
[messageOff]
[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk C]
[charaFace C 1]
[charaFadein C 0.4 1]
[wt 0.4]
[bgm BGM_EVENT_77 0.1]
@フィン・マックール
ああ、もちろんだとも。[r]食事の支度は日々難易度を増すものだ。
[k]
@フィン・マックール
たまには休みをいれてリフレッシュしないと[r]お母さんの魂が暗黒面に落ちるというもの。
[k]
@フィン・マックール
[#紅:べに][#女将:おかみ]は頑張り屋だからね。
[k]
@フィン・マックール
マスターの方から、[r]たまには休むように助言してあげるといい。
[k]
[charaFace C 4]
@フィン・マックール
しかし[line 3]今回はそうではないようだ。
[k]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk D]
[charaFace D 0]
[charaFadein D 0.1 1]
@ディルムッド
はい。このディルムッドにも悪い予感がします。[r]大切な朝食を食べ逃すのではないか、という。
[k]
[charaFadeout D 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk B]
[charaFace B 0]
[charaFadein B 0.1 1]
@フォウ
フォウ、[charaMoveReturn B 0,6 0.2][wt 0.2]フォーウ![charaMoveReturn B 0,8 0.2][wt 0.2]
[k]
[messageOff]
[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.3]
1なんで当たり前のようにいるんです
[charaTalk D]
[charaFace D 1]
[charaFadein D 0.1 1]
@ディルムッド
それはもちろん、マスターの護衛です。[r]いえ、毒味役、と言うべきでしょうか。
[k]
[charaFadeout D 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk B]
[charaFace B 0]
[charaFadein B 0.1 1]
@フォウ
フォウ?
[k]
2あなたは……フィン・マックール……
[charaTalk C]
[charaFace C 1]
[charaFadein C 0.1 1]
@フィン・マックール
[line 3]フッ。そう、私こそはケルト神話の花形、[r]キラキラしたフィニアン[#時代:サイクル]の勇、
[k]
@フィン・マックール
何をやっても美しい男、金の髪のマックール……[r]といったところかな?
[k]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk B]
[charaFace B 0]
[charaFadein B 0.1 1]
@フォウ
フォウ。フォーウ。
[k]
[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk depthOff]
[charaTalk C]
[charaFace D 0]
[charaFace C 4]
[charaFadein D 0.1 0]
[charaFadein C 0.1 2]
@フィン・マックール
ふむ。どうやらマスターは昨夜の騒ぎを[r]まだ知らないようだ。
[k]
[charaFace C 0]
@フィン・マックール
ディルムッド。説明してあげなさい。
[k]
[charaFace D 5]
@ディルムッド
は、お任せあれ。[r]簡潔に、要点だけ述べましょう。
[k]
[charaFadeout D 0.1]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk depthOn]
[charaTalk D]
[charaFace D 0]
[charaFadein D 0.1 1]
@ディルムッド
昨夜、食堂でよからぬ事件があったのです。
[k]
@ディルムッド
カルデアの食事はもはや通常の食事にはあらず。
[k]
[charaFace D 1]
@ディルムッド
カルデアスタッフの努力、[r]そして調理担当の英霊の[#創意工夫:そういくふう]によって、
[k]
@ディルムッド
現界のための魔力補充を兼ね備えた英霊食……[r]即ち、『意味のある栄養補給』となっていました。
[k]
@ディルムッド
もとからそういった要素はあったのですが、[r]決定的になったのは[#紅:べに][#女将:おかみ]の協力でしょう。
[k]
[charaFace D 0]
@ディルムッド
妖精郷……いえ、日本では仙郷、と[r]言うのでしょうか。その閻魔亭より、
[k]
@ディルムッド
霊体にも滋養のある素材を提供していただいた事で、[r]より食事が華やいだのです。
[k]
@ディルムッド
その結果、食堂に立ち寄るサーヴァントの数は[r]以前より多くなりました。
[k]
[messageOff]
[bgmStop BGM_EVENT_77 1.2]
[wt 0.9]
[charaFace D 4]
@ディルムッド
[line 3]しかし。[r]そんな中、事件は起きたのです。
[k]
[bgm BGM_EVENT_5 0.1]
@ディルムッド
おそるべき集団食中毒の如き、[r]おぞましき集団腹下し事件。
[k]
@ディルムッド
口にした英霊はいまも毒素を分解できず、[r]うーんうーんと床に[#臥:ふ]している状況とか。
[k]
[charaFace D 1]
@ディルムッド
我々はその報を聞き、[r]朝からマスターの護衛を買ってでたのです。
[k]
[charaFadeout D 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk C]
[charaFace C 1]
[charaFadein C 0.1 1]
@フィン・マックール
ははは。そういう事なのだよマスター。[r]なに、気遣いに遠慮する事はないさ。
[k]
@フィン・マックール
こちらもこちらで、女将の朝食を[r]楽しみにしていた、という下心もある。
[k]
[charaFace C 0]
@フィン・マックール
懐かしき閻魔亭での労働……あの輝かしい日々は、[r]女将の朝食あってのものだったからね。
[k]
[charaFace C 4]
@フィン・マックール
しかし、肝心の紅閻魔殿が姿を現さないとは。[r]これは、イヤな予感が当たってしまったかな?
[k]
1[&[#紅:べに][#女将:おかみ]:閻魔ちゃん]の様子を見に行きましょう
[messageOff]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]
[se ad8]
[wt 1.8]
[seStop ad8 0.4]
[se ad536]
[charaTalk E]
[charaFace E 0]
[charaFadein E 0.4 70,30]
[charaMove E 0,0 0.3]
[wt 0.2]
[seStop ad536 0.4]
@雀
それはちょっと待つチュン。[r]いま女将の部屋に行ってはダメチュン。
[k]
@雀
雀なのでうまく誤魔化せないのでチュンが、[r]昨夜の食中毒事件の責任は女将にあるチュン。
[k]
@雀
なので[%1]には[r]来てほしくないチュン。女将がさらに落ち込むチュン。
[k]
[charaFadeout E 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk B]
[charaFace B 0]
[charaFadein B 0.1 1]
@フォウ
フォウ。フォフォウ?
[k]
[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk D]
[charaFace D 4]
[charaFadein D 0.1 1]
@ディルムッド
閻魔亭の雀殿、今のは本当に……?[r][#紅:べに][#女将:おかみ]ほどの達人が調理法を誤るなどと……
[k]
[charaFadeout D 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk E]
[charaFace E 0]
[charaFadein E 0.1 1]
@雀
違うチュン、[charaMoveReturn E 0,10 0.2][wt 0.2]違うチュン![charaMoveReturn E 0,10 0.2][wt 0.2][r]女将は調理してないチュン![wt 0.1][charaMoveReturn E 0,15 0.2][wt 0.2]
[k]
@雀
でも責任は女将にあるのでチュン。[r]食材管理ミスなのでチュン。
[k]
1調理してないけど女将のせい[&なのかい:なの]
2どういうコトでチュン
[charaFadeout E 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk C]
[charaFace C 1]
[charaFadein C 0.1 1]
@フィン・マックール
管理ミスか。なるほど。[r]確かに、女将なら責任を感じてしまうだろうね。
[k]
@フィン・マックール
[#我々ならそうは思わない]コトだろうが、[r]自分に厳しい女将ならそう考えるだろう。
[k]
[charaFace C 0]
@フィン・マックール
雀クン。もしかすると、[r]女将はいま羅生門あたりにいるのでは?
[k]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk E]
[charaFace E 0]
[charaFadein E 0.1 1]
@雀
ギ[charaMoveReturn E 0,18 0.3][charaShake E 0.04 1 3 0.3]ッチューーーン!?
[k]
[charaShakeStop E]
@雀
フィンマ、なんで分かるチュン?[r]頭の中で鮭が泳いでいるのでチュン?
[k]
[charaFadeout E 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk C]
[charaFace C 0]
[charaFadein C 0.1 1]
@フィン・マックール
なに、そんなコトをしでかすサーヴァントが[r]いるとすれば、それは彼女しかいないからさ。
[k]
@フィン・マックール
簡単な単語の積み木でね。[r]整理すれば誰にでも分かる。
[k]
@フィン・マックール
[%1]。マスターである君なら、[r]紅閻魔殿の経歴はある程度知っている筈だ。
[k]
[messageOff]
[fadeout black 1.4]
[bgmStop BGM_EVENT_5 1.4]
[wait fade]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]
[scene 37311]
[effect bit_sepia01]
[pictureFrame cut063_cinema]
[wt 0.5]
[fadein black 1.4]
[wait fade]
[charaTalk off]
[charaTalk A]
[charaFace A 1]
[charaFadein A 0.4 0,-50]
[wt 0.6]
[bgm BGM_EVENT_11 0.1]
@フィン・マックール
彼女は日本の民謡、童話を代表する英霊だという。[r]舌斬り雀、というお話だったかな?
[k]
@フィン・マックール
彼女の経歴はとても込み入っている。[r]それを1つ1つ整理してみようか。
[k]
@フィン・マックール
もとは遊郭に売られた人間の少女だったが、[r]彼女はそこでひどい仕打ちをうけ続けた。
[k]
@フィン・マックール
喉を潰され……[r]舌を切り取られ……
[k]
@フィン・マックール
死ぬ直前まで追い込まれた彼女は、[r]最後の力で遊郭から逃げ出した。
[k]
@フィン・マックール
死を覚悟しての逃走、ではなかったろうね。[r]おそらく、死ぬ場所を選ぶための逃走だ。
[k]
@フィン・マックール
酷使され続けた体では、[r]一夜も逃げられないと分かっていた筈だ。
[k]
@フィン・マックール
山に逃げ込んだ彼女は因果なことに、
[k]
@フィン・マックール
『訪れた人間を試しては殺す』という迷い[#家:が]に[r]迷い込み、そこで命を終えた。
[k]
@フィン・マックール
誰にも[#看取:みと]られず、誰に[#慰:なぐさ]められるのでもない、[r]孤独な終わりだっただろう。
[k]
1…………。
[messageOff]
[fadeout black 1.4]
[wait fade]
[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]
[scene 27700]
[wt 0.5]
[charaSet A 1037001 1 紅閻魔(第二再臨)]
[charaSet G 1037002 1 紅閻魔(第三再臨)]
[fadein black 1.4]
[wait fade]
[wt 0.2]
[charaTalk A]
[charaFace A 5]
[charaFadein A 0.4 0,-50]
[wt 0.6]
@フィン・マックール
だが、捨てる神あれば拾う神あり。[r]これは君たちの国のことわざだったかな?
[k]
@フィン・マックール
その死に様を[#憐:あわ]れに思った地蔵菩薩の慈悲で、[r]彼女は地獄に転生した。
[k]
@フィン・マックール
人間としてではなく、一匹の雀の鬼としてね。
[k]
@フィン・マックール
ここで注意したいのは、[r]地獄には現世でいう時間の概念がないことだ。
[k]
@フィン・マックール
江戸時代に亡くなった少女は、[r]それより過去にあたる地獄に転生した。
[k]
@フィン・マックール
人間だった頃の業を洗い流すためだろう。[r]それこそ“無かった事”にしようとしたのさ。
[k]
@フィン・マックール
かくして、赤い雀の鬼は自分が[r]人間だったコトを知らず、地獄でもよく働いた。
[k]
@フィン・マックール
三途の川の案内役の手伝いから、[r][#賽:さい]の河原での獄卒たちの世話。
[k]
@フィン・マックール
働きものの雀の噂は地獄中に知れ渡り、[r]やがて彼女は閻魔大王の養女になった。
[k]
@フィン・マックール
閻魔大王は彼女を親身になって[#鍛:きた]え、[r]嘘をついた者の舌を斬り落とす抜刀術だけでなく、
[k]
@フィン・マックール
地獄の裁判官としても育てあげた。
[k]
@フィン・マックール
一人前の裁判官になった祝いに、[r]自らの閻魔帳と賢者の[#衣:ミノ]を与えた程に。
[k]
[messageOff]
[charaTalk G]
[charaFace G 7]
[charaFadeout A 0.3]
[charaFadein G 0.4 0,-50]
[wt 0.8]
@フィン・マックール
地獄の[#獄卒:おに]たちも震え上がる、[r]舌斬り雀の紅閻魔、の誕生だ。
[k]
@フィン・マックール
閻魔大王は彼女を重宝したが、[r]可愛い娘の職場がいかつい地獄の裁判所……
[k]
@フィン・マックール
というのに思うところがあったのだろう。[r]閻魔大王は地上の『迷い[#家:が]』の管理を彼女に命じた。
[k]
[messageOff]
[fadeout black 1.4]
[wait fade]
[charaFadeout G 0.1]
[wt 0.1]
[scene 69500]
[wt 0.5]
[charaSet A 1037000 1 紅閻魔(第一再臨)]
[fadein black 1.4]
[wait fade]
[charaTalk A]
[charaFace A 1]
[charaFadein A 0.4 0,-50]
[wt 0.6]
@フィン・マックール
かくして迷い[#家:が]を任された彼女は[r]これを[#御伽噺:おとぎばなし]の中でいう『雀のお宿』……
[k]
@フィン・マックール
『閻魔亭』として運営し、盛り上げた。[r]だが……
[k]
@フィン・マックール
その途中、なぜか人里に下りてしまい、[r]人間に捕まり、虐待を受けてしまった。
[k]
@フィン・マックール
このあたりの内容は民話である[r]『舌斬り雀』と同じだから割愛しよう。
[k]
[messageOff]
[fadeout black 1.4]
[wait fade]
[charaFadeout A 0.1]
[wt 0.1]
[effectStop bit_sepia01]
[pictureFrame]
[scene 66800]
[fadein black 1.4]
[wait fade]
[wt 0.2]
[charaTalk on]
[charaTalk C]
[charaFace C 0]
[charaFadein C 0.2 1]
@フィン・マックール
以上が、私が閻魔亭で知り得た[r]紅閻魔殿の成り立ちだ。
[k]
@フィン・マックール
なにか間違いはあったかな、雀クン。
[k]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk E]
[charaFace E 0]
[charaFadein E 0.1 1]
@雀
なんでそんな詳しいチュン?[r]女将のストーカーチュン?
[k]
[charaFadeout E 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk C]
[charaFace C 1]
[charaFadein C 0.1 1]
@フィン・マックール
閻魔亭の後援者だからね、私は。[r]『人間にとって善い異郷』は希少なんだよ。
[k]
[charaFace C 0]
@フィン・マックール
さて[%1]、ディルムッド。[r]今のは[#紅:べに][#女将:おかみ]の“これまで”の話だが……。
[k]
@フィン・マックール
どこでもいい、何か気になる点はあったかな?
[k]
1もとは人間……というところ
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk B]
[charaFace B 0]
[charaFadein B 0.1 1]
@フォウ
フォウ、[charaMoveReturn B 0,15 0.2][wt 0.2]フォウ![charaMoveReturn B 0,15 0.2][wt 0.2][r](特別意訳:カルデアにもそんな鬼がひとりいる!)
[k]
[charaFadeout B 0.1]
[wt 0.1]
2閻魔帳って、なんですか
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk E]
[charaFace E 0]
[charaFadein E 0.1 1]
@雀
閻魔大王の閻魔帳を知らないチュン?[r]亡者たちの生前の行動を記したメモ帳チュン。
[k]
@雀
閻魔大王に嘘が通じないのは、[r]この閻魔帳があるからチュン。
[k]
@雀
生前のあらゆる罪を明らかにする閻魔帳は、[r]地獄のファイナルウェポンでチュン!
[k]
[charaFadeout E 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk C]
[charaFace C 0]
[charaFadein C 0.1 1]
@フィン・マックール
そう。生まれつきの鬼種ではなく、[r]人間から鬼に変じたもの。
[k]
@フィン・マックール
そして『閻魔』の名を示す通りの、[r]機密情報の詰まった閻魔帳という名のお宝。
[k]
@フィン・マックール
この2つの単語を積み上げると、[r]ある英霊の顔が浮かぶものさ。
[k]
[messageOff]
[charaTalk off]
[charaFace F 1]
[charaFadein F 0.4 326,0]
[charaFadeTime F 0.4 0.7]
[charaMove F 296,0 0.4]
[wt 0.6]
@フィン・マックール
鬼の頭目であり、盗賊の頭でもあり、なにより[r]あまり改心していない鬼、茨木童子。
[k]
[charaFadeout F 0.4]
[charaMove F 266,0 0.4]
@フィン・マックール
彼女が[#紅:べに][#女将:おかみ]に何らかのアプローチをするのは[r]時間の問題だったと、私は思うのだがね。
[k]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk on]
[charaTalk D]
[charaFace D 4]
[charaFadein D 0.1 1]
@ディルムッド
…………。[r]失礼ですが、フィン・マックール。
[k]
@ディルムッド
『気になる点』と言うのなら、[r]私はもう1つ、気になる事があるのです。
[k]
@ディルムッド
……話によると、[#紅:べに][#女将:おかみ]は人間だった頃に[r]舌を斬られた、といいますが。
[k]
@ディルムッド
それは英霊になって回復しているのでしょうか?
[k]
[charaFadeout D 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk C]
[charaFace C 4]
[charaFadein C 0.1 1]
@フィン・マックール
[line 3]。
[k]
[charaFace C 0]
@フィン・マックール
残念ながらそれはない。[r]ないんだよディルムッド。
[k]
@フィン・マックール
彼女にとって『舌を斬られた』という要素は[r]『英霊』として成り立つのに必要不可欠なもの。
[k]
@フィン・マックール
故に、どのような治療魔術を以てしても[r]紅閻魔殿の舌は治らない。
[k]
@フィン・マックール
それは『舌斬り雀』である事の否定に[r]なってしまうからね。
[k]
[charaFadeout C 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk D]
[charaFace D 4]
[charaFadein D 0.1 1]
@ディルムッド
……では。[r]女将は、[#どうやって味付けをしているのでしょう]
[k]
@ディルムッド
舌は味覚の基本。[r]その舌が斬られているというのであれば……
[k]
1それは[line 3]
2考えた事もなかった……
[charaFadeout D 0.1]
[wt 0.1]
[charaTalk C]
[charaFace C 0]
[charaFadein C 0.1 1]
@フィン・マックール
そうだね。[#紅:べに][#女将:おかみ]は料理の『味見』ができない。[r]料理人にとって致命的なハンデだ。
[k]
@フィン・マックール
その彼女が料理教室を開けるほどの技量を[r]持った事に、私は[#尊敬:そんけい]の念を禁じ得ない。
[k]
[charaFace C 1]
@フィン・マックール
さて。[r]事前に話しておくべき事はこれで充分だろう。
[k]
@フィン・マックール
[#紅:べに][#女将:おかみ]をひとり[#奮闘:ふんとう]させるのは私の義にもとる。[r]そろそろお節介に行こうじゃないか、マスター。
[k]
[messageOff]
[fadeout black 2.0]
[bgmStop BGM_EVENT_11 2.0]
[wait fade]
[wt 0.5]
[soundStopAll]
[end]