fgo-game-data/ScriptActionEncrypt/01/0100062711.txt

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2020-06-01 18:51:19 +00:00
01-00-06-27-1-1
[soundStopAll]
[bgm BGM_EVENT_2 0.1]
[charaSet F 5022001 1 三蔵]
[scene 28520]
[charaTalk F]
[charaFace F 0]
[charaFadein F 0 1]
[fadein black 2.0]
[wait fade]
@三蔵
ふん~ふ~ ぎゃーてぇー~[r]ら~ら~~ はーらーぎゃーてぇー~
[k]
@三蔵
めでたし~はらそう~[r]ぼじ~そわか~♪
[k]
1こんなところで何[&を:してるの]
2三蔵ちゃん、その鼻歌なに
[charaFace F 1]
@三蔵
あら。[r]そっちこそマシュも連れずにひとりで散歩?
[k]
@三蔵
あたしは日課の書き物よ。[r]今日の出来事を巻物に記しているの。
[k]
@三蔵
いずれこれが三蔵法師[#苦難道行:くなんのみちゆき]全百巻[r]としてカルデ……ううん、お寺の蔵に並ぶんだから。
[k]
1たくさんの、ありがたいお経だね
[charaFace F 3]
@三蔵
え……そ、うかな……そうなるかしら……[r]そうなると、もちろん嬉しいけど……てへ。
[k]
2巻物……集める……ダ八戒……うう、頭が……
[charaFace F 1]
@三蔵
なに、あなたも経典を集めた事があるの?[r]今度聞かせてね。面白そう。
[k]
[charaFace F 0]
@三蔵
はい、どーぞ。となりに座りなさいな。[r]ちょっと怖いけど、この崖からの景色、綺麗よ?
[k]
@三蔵
……………………。
[k]
[charaFace F 4]
@三蔵
……………………。
[k]
[charaFace F 3]
@三蔵
……………………。
[k]
[charaFace F 4]
@三蔵
……………………。
[k]
[charaFace F 2]
@三蔵
ああもう、何か話しなさ[line 2]い![r]沈黙に耐えられないわ!
[k]
1だよね
2じゃあ、明日の抱負を
[charaFace F 1]
@三蔵
明日の抱負? つまりガッツって事ね![r]それなら任せて。もうやる気充実だから!
[k]
[charaFace F 0]
@三蔵
……うん、そうね。[r]そういえば、マシュともこんな話したっけ。
[k]
[charaFace F 1]
@三蔵
あの時はまだ獅子王の事も、[r]オジマンディアス王の事もよく知らなかった。
[k]
@三蔵
だからどっちに味方するのか、どっちが正しいのか、[r]あたしには決められなかった。
[k]
@三蔵
だからキミたちの味方をする事にした。[r][%1][&:さん]は一番分かりやすかったから。
[k]
1……そうだったんだ
2……じゃあ、今は
[charaFace F 0]
@三蔵
今ははっきり決まってる。[r][%1][&:さん]の味方なのは変わらないけど……
[k]
[charaFace F 5]
@三蔵
あたしは、あたしの信条にかけて獅子王と戦う。[r]聖槍は絶対に壊してみせる。
[k]
[charaFace F 1]
@三蔵
ねえ、[%1]。
[k]
@三蔵
人間はみんな平等じゃないけど、[r]みんな仏様への道を持っている。可能性を持っているの。
[k]
@三蔵
泥の中でも咲く華のように。[r]誰に讃えられなくとも、美しい心を育てる人のように。
[k]
@三蔵
それを摘み取る生き方を、あたしは認めない。
[k]
[charaFace F 0]
@三蔵
だって、ドジばかりしてるから要らない奴だ、なんて[r]言われたら、あたし仏様になれないものね!
[k]
1三蔵ちゃんらしい
2……その通りだ
[charaFace F 0]
@三蔵
ええ、だから任せて![r]とっておきの仏罰で獅子王の目を覚まさせるから!
[k]
[charaFace F 3]
@三蔵
あと……それとね?[r]この時代を救ったら、その……
[k]
@三蔵
ご褒美として……[r]あたしも……カルデアに……
[k]
1
[charaFace F 0]
@三蔵
……ううん、なんでもない。[r]楽しみは後にとっておくわ。
[k]
[charaFace F 1]
@三蔵
それじゃ、おやすみなさい[%1]。
[k]
@三蔵
ぜんぶ終わったら貴方をお弟子にしてあげるから。[r]その時をありがたく待っているのよ?
[k]
[messageOff]
[bgmStop BGM_EVENT_2 2.0]
[fadeout black 2.0]
[wait fade]
[charaFadeout F 0.1]
[charaSet A 8001002 1 マシュ]
[charaSet B 98083000 1 ルシュド]
[charaSet C 6002001 1 呪腕のハサン]
[charaSet D 6009002 1 静謐のハサン]
[charaSet E 6003002 1 百貌のハサン]
[charaSet G 2014000 1 俵藤太]
[wt 1.0]
[scene 29120]
[bgm BGM_EVENT_25 0.1]
[fadein black 2.0]
[wait fade]
[se ad60]
[charaTalk A]
[charaFace A 13]
[charaFadein A 0.4 1]
[wt 0.5]
[seStop ad60]
@マシュ
皆さん、こちらにいたのですね。[r]夜の見張り、ご苦労様です。
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[charaTalk C]
[charaFace C 1]
[charaFadein C 0.1 1]
@呪腕のハサン
おお、マシュ殿。[r]ルシュドを寝かしつけてくれたのですな。
[k]
[charaFace C 4]
@呪腕のハサン
まことに申し訳ない。[r]ルシュドは私の言う事をなかなか聞かないもので……
[k]
[charaFace C 0]
@呪腕のハサン
いつまでも子供ではないというのに、[#腕白:わんぱく]に[r]育ってしまった。まったく、誰に似たのだか。
[k]
[charaFadeout C 0.1]
[charaTalk E]
[charaFace C 0]
[charaFace E 4]
[charaFadein C 0.1 2]
[charaFadein E 0.1 0]
@百貌のハサン
貴様に似なくて幸いだろ。ルシュドは賢い子だ。[r]ああやって周りを気遣っているんだよ。
[k]
[charaFace C 2]
@呪腕のハサン
……むう。[r]酒はほどほどにしておけよ、百貌の。
[k]
[charaFace E 2]
@百貌のハサン
何を言う、まだまだここからだ![r]なんもかんもトータ殿の酒が美味すぎるのが悪い!
[k]
[charaFadeout C 0.1]
[charaFadeout E 0.1]
[charaTalk G]
[charaFace G 1]
[charaFadein G 0.1 1]
@俵藤太
はっはっは。百貌殿は絡み酒だのぅ。[r]一方、静謐殿は[line 3]
[k]
[charaFadeout G 0.1]
[charaTalk D]
[charaFace D 3]
[charaFadein D 0.1 1]
@静謐のハサン
ああ……[%1]様……[r]いけません、そんな[line 3]
[k]
@静謐のハサン
わたしには山の翁としての責任が……[r]でも……それはそれとして、お布団に失礼しますね……
[k]
[charaFadeout D 0.1]
[charaTalk G]
[charaFace G 1]
[charaFadein G 0.1 1]
@俵藤太
この通り、完全に幻覚に浸っておる![r]うーむ……それほど強い酒ではないのだがなあ……?
[k]
[charaFadeout G 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 13]
[charaFadein A 0.1 1]
@マシュ
………………。
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[charaTalk C]
[charaFace A 13]
[charaFace C 1]
[charaFadein A 0.1 2]
[charaFadein C 0.1 0]
@呪腕のハサン
おや。どうやら善い事があったようですな。[r]いつになく表情が温かだ。
[k]
@マシュ
……はい。先ほど、とても素晴らしいものを見ました。[r]宝物がまた一つ、増えた感じなんです。
[k]
@呪腕のハサン
ほう。それは興味深い。[r]良ければこのハサンにも聞かせていただけますかな?
[k]
@マシュ
[line 6]。
[k]
[messageOff]
[maskout black 2.0]
[wait mask]
[wipeFilter cinema 0.1 0]
[charaFadeout A 0.1]
[charaFadeout C 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 1]
[charaFace B 0]
[charaFadein A 0.1 2]
[charaFadein B 0.1 0]
[messageOff]
[maskin black 2.0]
[wait mask]
@マシュ
お休みなさい、ルシュド君。[r]また明日、ですね。
[k]
@ルシュド
いいよ、マシュお姉ちゃん。ボクに気を遣わなくて。[r]朝になったらみんな聖都に行くんでしょ?
[k]
[charaFace A 12]
@マシュ
ぁ…………。[r]……そうです。ごめんなさい、嘘をついて。
[k]
[charaFace A 8]
@マシュ
2020-12-31 15:06:19 +00:00
でも、本当の事を話すと[r]ルシュド君は付いてきそうだったので……
2020-06-01 18:51:19 +00:00
[k]
[charaFace A 12]
@ルシュド
戦いは危ない。子供には早すぎるって言うんだろ。[r]うん。ボクだってそれぐらい分かってる。
[k]
@ルシュド
マシュお姉ちゃんとはここでお別れなんだよね。[r][%1]の[&兄ちゃん:姉ちゃん]とも。
[k]
@ルシュド
……だから、ちゃんとお礼を言っておきたくて。[r]あのとき、ボクとお母さんを助けてくれてありがとう。
[k]
@ルシュド
お姉ちゃんたちのおかげで、[r]ボクとお母さんはここにいるんだから。
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[charaFadeout B 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 4]
[charaFadein A 0.1 1]
@マシュ
……ルシュド君。[r]あなたのお母さんは[line 3]
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[charaTalk B]
[charaFace B 1]
[charaFadein B 0.1 1]
@ルシュド
いいんだ。ごめん、ヘンなことを言わせて。[r]でも聞いて、マシュ姉ちゃん。
[k]
[charaFace B 0]
@ルシュド
ボクはいつかかならず聖都にいく。[r]お母さんにお別れを言わなくちゃいけないから。
[k]
@ルシュド
でも、それまではせいいっぱい生き延びるよ。[r]まずは早くオトナになる。
[k]
[charaFadeout B 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 12]
[charaFadein A 0.1 1]
@マシュ
[line 3]知っていたのですね。[r]それに……お母様の最後の言葉も?
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[charaTalk B]
[charaFace B 0]
[charaFadein B 0.1 1]
@ルシュド
うん。お母さんは言った。[r]ボクのことを、私の[#人生:いのち]だって。
[k]
@ルシュド
ならボクは長生きしないといけない。
[k]
@ルシュド
だってボクが生きていれば、[r]それだけお母さんの人生は続くんだから。
[k]
@ルシュド
それが今のボクにできる、ううん、[r]この先ずっと、ボクたちの一番の戦いなんだよ。
[k]
[messageOff]
[charaFadeout B 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 6]
[charaFadein A 0.1 1]
[wt 0.5]
[messageOff]
[maskout white 2.0]
[wait mask]
[wipeOff]
[charaFadeout A 0.1]
[charaFadeout B 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 13]
[charaFace C 0]
[charaFadein A 0.1 2]
[charaFadein C 0.1 0]
[messageOff]
[maskin white 2.0]
[wait mask]
@マシュ
以上が、ルシュド君とのお別れでした。
[k]
@マシュ
わたしには彼の気持ちは分かりませんが、[r]いま、とても胸が温かくて。
[k]
@マシュ
特異点では悲しいことばかり起きますが[line 3][r]同じぐらい、良い事があるのだと。
[k]
@呪腕のハサン
……そうでしたか。[r]サリアの息子が、そんな事を……
[k]
[charaFace A 12]
@マシュ
……あの、ハサンさん。[r]貴方はこの時代の山の翁なんですよね?
[k]
@マシュ
では、もしかして[line 3]
[k]
[charaFace C 4]
@呪腕のハサン
はて。[r]遙か昔の出来事ゆえ、よく思い出せませぬ。
[k]
@呪腕のハサン
どうあれ、この面を被った私には[r]関係のない話でしょうなあ。
[k]
@呪腕のハサン
……我欲だけで山の翁に登り詰め、[r]何もかもを捨てた男には、決して。
[k]
[charaFace A 4]
@マシュ
…………。
[k]
[charaFace C 0]
@呪腕のハサン
ですが、私はこの時代のハサン・サッバーハ。[r]獅子王を打倒し、聖地が元に戻った時[line 3]
[k]
@呪腕のハサン
他のハサンたちは退去しましょうが、[r]私はこの時代に残されるでしょう。
[k]
@呪腕のハサン
であれば、他にやることもなし。[r]しばらくは山の民の生活を見守りましょう。
[k]
[charaFace A 1]
@マシュ
……はい![r]きっとそれが一番です、ハサンさん!
[k]
[messageOff]
[bgmStop BGM_EVENT_25 2.0]
[fadeout black 2.0]
[wait fade]
[charaFadeout A 0.1]
[charaFadeout C 0.1]
[charaSet G 5009001 1 ダ・ヴィンチ]
[charaSet H 1020000 1 ランスロット]
[wt 1.0]
[scene 21010]
[charaTalk G]
[charaFace G 0]
[charaFadein G 0 1]
[bgm BGM_EVENT_2 2.0]
[fadein black 2.0]
[wait fade]
@ダ・ヴィンチ
うーん、見事に花がない![r]最後の夜だというのに、むさ苦しく作戦会議とは!
[k]
[charaFadeout G 0.1]
[charaTalk H]
[charaFace G 0]
[charaFace H 1]
[charaFadein G 0.1 2]
[charaFadein H 0.1 0]
@ランスロット
そこは勘弁していただきたい。[r]誰かが部隊全体の動きを把握しなくては。
[k]
@ランスロット
私も藤太殿の食事を楽しみにしていたのです。[r]それを自重しているのですから、諦められよ。
[k]
@ダ・ヴィンチ
はいはい。ランスロット卿には助けてもらった[r]恩があるからね。おとなしく付き合う私なのであった。
[k]
[charaFace G 5]
@ダ・ヴィンチ
あ、ところで正門はどうやって破るんだい?[r]私の宝具でふっ飛ばすかい?
[k]
[charaFace H 0]
@ランスロット
……問題はそこだ。[r]キャメロットの正門はそう簡単に破壊できない。
[k]
@ランスロット
あの正門は害意ある攻撃、悪しき力を無効化する。[r]単純な火力勝負をしては聖剣ですら歯が立たないだろう。
[k]
[charaFace G 0]
@ダ・ヴィンチ
おやまあ。では正門は無視する?
[k]
[charaFace H 0]
@ランスロット
[#櫓:やぐら]を作り、城壁から中に攻め込むのが現実的だ。[r]聖都の西側からはオジマンディアス王の神獣も攻める。
[k]
[charaFace H 5]
@ランスロット
正門は破れずとも、[r]壁の一部分を破壊できればいいのだが……
[k]
[charaFace G 0]
@ダ・ヴィンチ
聖都が獅子王の聖槍そのものだとすると、[r]城壁の破壊も一筋縄ではいかない、と……。
[k]
@ダ・ヴィンチ
ああ、遊撃騎士はどうするのかな?[r]モードレッドの部隊は?
[k]
@ランスロット
それは私の部隊が引き受ける。[r]モードレッドの騎士たちは練度が低い。
[k]
@ランスロット
二度ほど正面からぶつかれば一掃できるだろう。[r]その後、我々も城壁越えに協力する。
[k]
[charaFace G 0]
@ダ・ヴィンチ
ふむ……それが一番良さそうだね。
[k]
@ダ・ヴィンチ
私と[%1][&君:ちゃん]は城壁付近で待機、[r]連合軍を守りながら卿の到着を待つ。
[k]
@ダ・ヴィンチ
中に入ってしまえば、あとは王城まで一直線だ。[r]怖いのは円卓の騎士ぐらいさ。
[k]
[charaFace G 5]
@ダ・ヴィンチ
聖都に詰めているのはトリスタン卿とアグラヴェイン卿。[r]連戦になるが、ここはなんとかするしかない。
[k]
[charaFace H 6]
@ランスロット
…………アグラヴェインか。[r]あの男がこちらの動きを読んでいない筈がない。
[k]
@ランスロット
山の民、砂漠の民、聖地の民の連合軍は巨大化した。[r]隠しきれるものではない。
[k]
[charaFace H 0]
@ランスロット
アグラヴェインならば、[r]既にこちらの尻尾は掴んでいるだろう。
[k]
@ランスロット
だというのに聖都に動きはない。[r]奴は獅子王に連合軍の存在を伝えていないのだ。
[k]
[charaFace H 4]
@ランスロット
……おそらく。奴は我々を利用して[r]獅子王の力を削ぐつもりなのだろう。
[k]
[charaFace H 5]
@ランスロット
獅子王の目的と奴の目的は別のもの。[r]アグラヴェインにあるのは私利私欲だけだ。
[k]
@ランスロット
奴はアーサー王を裏から操り、政権を握ってきた。[r]ブリテンでも、この聖都でも。
[k]
[charaFace H 4]
@ランスロット
……私が誅するべきはあの男だ。[r]あの男さえいなければ、獅子王は乱心しなかった……!
[k]
[charaFace G 0]
@ダ・ヴィンチ
んー。それは違うと思うよ?
[k]
[charaFace H 5]
@ランスロット
なんですと?
[k]
@ダ・ヴィンチ
本当にアグラヴェインが私利私欲で動いていたら、[r]こんな事にはなっていなかったさ。
[k]
@ダ・ヴィンチ
聖都はもっと縦割り行政になって、[r]搾取のための機能が増えて、我々のつけいる隙になった。
[k]
@ダ・ヴィンチ
でも聖都にそんな隙はない。権力者が一人もいない[r]嘘みたいな都市だから、内側からは決して崩せない。
[k]
[charaFace G 4]
@ダ・ヴィンチ
私は、これに執政官アグラヴェインの怨念を見るよ。[r]彼はなんていうか[line 3]
[k]
[charaFace G 5]
@ダ・ヴィンチ
とんでもない怒り、執念で獅子王の近くにいる。[r]そんな気がするのさ。
[k]
[charaFace H 0]
@ランスロット
執念…………あの何事にも無関心な、[r]冷めた鉄のような男に……?
[k]
[messageOff]
[fadeout black 2.0]
[wait fade]
[charaFadeout G 0.1]
[charaFadeout H 0.1]
[charaSet B 1012001 1 ベディヴィエール]
[charaSet H 98100200 1 ]
[wt 1.0]
[scene 28520]
[fadein black 2.0]
[wait fade]
[se ad60]
[charaTalk A]
[charaFace A 13]
[charaFadein A 0.4 1]
[wt 0.5]
[seStop ad60]
@マシュ
あ、ベディヴィエールさん。[r]ここで休んでいたのですか?
[k]
[bgmStop BGM_EVENT_2 1.5]
@マシュ
すみません、先輩を見ませんでしたか?[r]岩山の方にいたと聞いたのですが……
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[charaTalk H]
[charaFadein H 0.1 1]
Hベディヴィエール
うぅ[line 5]う、ぐ[line 3][r]ああ、あ[line 6]!。
[k]
[charaFadeout H 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 6]
[charaFadein A 0.1 1]
@マシュ
え[line 3](いま……泣いて……?)
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[charaTalk B]
[charaFace B 3]
[charaFadein B 0.1 1]
@ベディヴィエール
っ……!
[k]
[charaFace B 1]
@ベディヴィエール
な、なんでしょう。[r]こちらに[%1]は来ていませんが。
[k]
[charaFadeout B 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 3]
[charaFadein A 0.1 1]
@マシュ
そのようですね、失礼しました。[r]あの、わたし、あちらを探してみますので……
[k]
@マシュ
何も見てませんので……っ!
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[charaTalk B]
[charaFace B 4]
[charaFadein B 0.1 1]
@ベディヴィエール
……いえ。見苦しいところをお見せしました。[r]お許しを、レディ。
[k]
@ベディヴィエール
恥の上塗りになりますが……座っていただけますか?[r]私も、貴女に訊きたい事があったのです。
[k]
[charaFadeout B 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 3]
[charaFadein A 0.1 1]
@マシュ
……はい。[r]それでは失礼します、ベディヴィエール卿。
[k]
[messageOff]
[charaFadeout A 0.5]
[charaFadeout B 0.5]
[scene 20322 1.0]
[wait scene]
[se ad117]
[wt 1.0]
[seStop ad117 0.5]
[bgm BGM_EVENT_11 0.1]
@ベディヴィエール
……いよいよですね。[r]貴女は大丈夫ですか、レディ?
[k]
[messageOff]
[scene 28520 1.0]
[wt 0.5]
[charaTalk A]
[charaFace A 12]
[charaFace B 0]
[charaFadein A 0.5 2]
[charaFadein B 0.5 0]
[wait scene]
@マシュ
[FFFFFF]? ……はい、準備は万端です。[r]ベディヴィエールさんは……
[k]
@マシュ
あの、やはりお体が痛むのでしょうか?[r]先ほどのは、痛みで?
[k]
[charaFace B 1]
@ベディヴィエール
いえ。たっぷり休ませていただきましたので、[r]体の方はなんとか。
[k]
@ベディヴィエール
……体の痛みなら慣れています。[r]そもそも、体の感覚がなくなって何年も経っています。
[k]
[charaFace A 6]
@マシュ
(何年も[line 3]経っている?)
[k]
[charaFace B 0]
@ベディヴィエール
……先ほどは、怖くて泣いていたのです。[r]私はその、精神的にもあまり強くないので。
[k]
[charaFace B 4]
@ベディヴィエール
怖くて、怖くて[line 3][r]とても顔を上げる勇気が持てず……
[k]
[charaFace B 0]
@ベディヴィエール
こうして、誰にも見つからないように[r]恐怖を吐きだしていたのです。
[k]
[charaFace A 12]
@マシュ
……怖いん、ですか?[r]意外です。わたしも戦いは怖ろしいですが……
[k]
@マシュ
ベディヴィエールさんは、戦いに慣れているので。[r]恐怖はないと思っていました。
[k]
[charaFace B 1]
@ベディヴィエール
……いえ。戦いそのものは怖くはないのです。[r]私は、ただ[line 3]
[k]
[charaFace B 4]
@ベディヴィエール
……ただ、自分の行いが、怖ろしいのです。
[k]
@ベディヴィエール
私は正しい事をしているのか、と。[r]私は間違った事をしているのではないかと。
[k]
@ベディヴィエール
……それが、たまらなく怖ろしい。[r]私は、私自身の選択が怖ろしくて仕方がないのです。
[k]
[charaFace A 4]
@マシュ
……ベディヴィエール卿は……[r]獅子王に会うのが、怖いのですね?
[k]
[charaFace B 0]
@ベディヴィエール
……ええ。その通りです。[r]私はここにきて獅子王が怖ろしくなってしまった。
[k]
@ベディヴィエール
レディ。貴女も円卓の騎士のひとりだ。[r]ならその体には迷いがあるのではありませんか?
[k]
@ベディヴィエール
貴女も、私のように……[r]アーサー王と対峙するのが怖ろしいのでは?
[k]
[charaFace A 4]
@マシュ
…………はい。[r]正直、獅子王と対面するのはわたしも怖いです。
[k]
@マシュ
わたしは戦えるのか……[r]先輩のお役にちゃんと立てるのか。
[k]
@マシュ
わたしひとりの失敗で、[r]何もかも台無しにしてしまうのではないか、と……
[k]
[charaFace B 0]
@ベディヴィエール
…………。
[k]
[charaFace A 4]
@マシュ
でも、わたしはそれ以上に、あの信頼を信じたい。[r]あの奇蹟を、大切にしたいのです。
[k]
[charaFace B 9]
@ベディヴィエール
レディ……? その奇蹟とは、何のことです?
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[charaFadeout B 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 4]
[charaFadein A 0.1 1]
@マシュ
……はい。[r]わたしは一度、死にました。
[k]
@マシュ
すごい爆発が起きて、瓦礫が落ちてきて……[r]下半身の感覚が、すべて失われて。
[k]
[charaFace A 8]
@マシュ
あと二分保たない、と正確に把握もできました。[r]……正直、ちょっと怖かったです。
[k]
[charaFace A 4]
@マシュ
残されたわずかな時間で何ができるのかを考えたら、[r]何もできないと分かったので。
[k]
@マシュ
[line 3]でも。
[k]
[charaFace A 13]
@マシュ
手を握ってくれる人がいた。[r]あの炎の中で、助けてくれた人がいた。
[k]
[charaFace A 12]
@マシュ
……もちろん、わたしを助ける事は不可能です。[r]その人も、それをはっきりと理解していました。
[k]
@マシュ
その人はわたしと違って、自分の命が大切な人です。[r]自分が死ぬ事が怖くて、両膝が震えていました。
[k]
[charaFace A 8]
@マシュ
なのに、わたしを気遣ってくれました。[r]わたしのせいで、その人まで死んでしまう[line 3]
[k]
[charaFace A 13]
@マシュ
そんな思いをわたしがしないようにと、[r]笑顔で、わたしの手を握ってくれたのです。
[k]
@マシュ
……いま目の前にあるわたしの死は変えられない。
[k]
@マシュ
ならその最期の瞬間まで、せめて気持ちを楽にする事が[r]いまできる最善だとその人は信じ、行動した。
[k]
[charaFace A 1]
@マシュ
……あの時の手の温かさを、わたしは覚えています。[r]そしてそれが、ギャラハッドさんを呼び起こした。
[k]
[charaFace A 0]
@マシュ
今なら分かります。英霊ギャラハッドが認めたのは[r]わたしだけではないのです。
[k]
@マシュ
彼はわたしと先輩を[line 3][r]そういう事ができる人間の善性を信じてくれた。
[k]
@マシュ
わたしは助けられたのでなく、委ねられた。[r]そういうもののために生きなさい、と。
[k]
[charaFace A 13]
@マシュ
……だから、怖くても戦うのです。[r]わたしはわたしが見た、あの美しいものの為に[line 3]
[k]
@マシュ
素晴らしい奇蹟のお礼に、[r]こうしてまだ生きているのですから。
[k]
[messageOff]
[charaFadeout A 0.1]
[charaTalk B]
[charaFace B 9]
[charaFadein B 0.1 1]
[wt 1.5]
[charaFace B 1]
@ベディヴィエール
……そうでしたか。
[k]
@ベディヴィエール
心の底から謝罪を、レディ。貴女と私が同じだなどと、[r]たいへんな侮辱をしてしまった。
[k]
[charaTalk A]
[charaFace A 3]
[charaFace B 1]
[charaFadein A 0.1 2]
[charaFadein B 0.1 0]
@マシュ
い、いえ、侮辱でなどはなく……わたしこそ、[r]ベディヴィエールさんのようになれなくて……
[k]
@マシュ
今も……戦いは、怖いですし……
[k]
[charaFace B 0]
@ベディヴィエール
いいえ。違うのです。
[k]
@ベディヴィエール
貴女がデミ・サーヴァントと聞いた時、[r]私は貴女と同じだと思いました。
[k]
@ベディヴィエール
私も貴女も、同じ“贋作”なのだと。[r]だから、ただ息をするだけで辛い筈だと。
[k]
@ベディヴィエール
……ですが貴女は違った。英霊としての成り立ちは[r][#歪:いびつ]なものだとしても、その在り方は間違いなく本物です。
[k]
[charaFace A 6]
@マシュ
贋作……?[r]ベディヴィエールさんが、ですか……?
[k]
[charaFace B 10]
@ベディヴィエール
ああ、いえ。ものの喩えです。[r]私の宝具は偽物、作り物ですから。
[k]
@ベディヴィエール
私は紛れもなく円卓の騎士ベディヴィエールです。[r]その名前から、逃げ出したくなる事があっても。
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[charaFadeout B 0.1]
[charaTalk B]
[charaFace B 4]
[charaFadein B 0.1 1]
@ベディヴィエール
私は……
[k]
@ベディヴィエール
私は、罪を犯しました。[r]それも、決して許されない罪を。
[k]
[charaFace B 0]
@ベディヴィエール
その[#贖:あがな]いをするために、私はここまでやってきた。[r]そのために多くのものを犠牲にしてきた。
[k]
@ベディヴィエール
……今回もそうです。[r]私は砂漠で[%1]と別れた。
[k]
[charaFace B 4]
@ベディヴィエール
私にとっては困窮していた貴女たちより、[r]聖都に向かう事の方が重要だったから。
[k]
@ベディヴィエール
そして、聖都の門でも同じ事をした。[r]王に会う。その為にローブで顔を隠し、[#俯:うつむ]き続けた。
[k]
[charaFace B 5]
@ベディヴィエール
……聖抜が始まり、多くの人々が殺されていった時。[r]私は、顔をあげなかった。
[k]
@ベディヴィエール
暴虐への怒りに震えていたのではありません。
[k]
@ベディヴィエール
あの時の私は、どうやって聖都に侵入するか、[r]それだけを考えていたのです。
[k]
[charaFace B 0]
@ベディヴィエール
……そんな時です。戦いの音が聞こえたのは。
[k]
@ベディヴィエール
見知らぬ魔術師と少女騎士は、[r]人々を逃がすために騎士たちの囲いを突破しました。
[k]
[charaFace B 4]
@ベディヴィエール
それは私がするべき事だった。[r]少なくとも、昔の私であれば同じ事をした。
[k]
@ベディヴィエール
ああ[line 3]私は何をしているのか。[r]旅の果てに、どれほど醜くなってしまったのか。
[k]
[charaFace B 0]
@ベディヴィエール
そんな焦燥に駆られて、私は無我夢中で剣を振るった。[r]その後は言うまでもありません。
[k]
@ベディヴィエール
私は見知らぬ魔術師である[%1]と、[r]貴女と行動を共にした。
[k]
@ベディヴィエール
それがもっとも早い旅の達成になると考えて。
[k]
@ベディヴィエール
私は貴女たちのために協力したのではありません。[r]ただ自分のためだけに、貴女たちを利用した。
[k]
@ベディヴィエール
そんな私が、貴女と同じはずがなかったのです。
[k]
[charaFadeout B 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 4]
[charaFadein A 0.1 1]
@マシュ
…………。
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[charaTalk B]
[charaFace B 4]
[charaFadein B 0.1 1]
@ベディヴィエール
……私は怖いのです。[r]この旅の終わりが。
[k]
[charaFace B 0]
@ベディヴィエール
そのために今まで生き続けてきたというのに、[r]今になって、死を怖ろしく感じている。
[k]
[charaFace B 4]
@ベディヴィエール
ここまで辛い旅でしたが[line 3]
[k]
@ベディヴィエール
辛い旅だったからこそ、終わった時に、[r]もしも、それに酬いるだけの救いがないとしたら。
[k]
@ベディヴィエール
……そう思うと、怖ろしくて立ち上がれなかった。[r]私は、無意味に終わるのが怖ろしいのです[line 3]
[k]
[messageOff]
[bgmStop BGM_EVENT_11 2.0]
[fadeout black 2.0]
[wait fade]
[charaFadeout B 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 7]
[charaFadein A 0 1]
[bgm BGM_EVENT_2 0.1]
[fadein black 0.2]
[wait fade]
@マシュ
それはありません。[r]決して、そんな事はありえない。
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[charaTalk B]
[charaFace B 3]
[charaFadein B 0.1 1]
@ベディヴィエール
レディ……?
[k]
[charaFadeout B 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 7]
[charaFadein A 0.1 1]
@マシュ
わたしも、このわたしの体も断言しています。
[k]
@マシュ
ベディヴィエールさんが求めた旅の終わりが、[r]無意味なもののはずがない。
[k]
[charaFace A 4]
@マシュ
だって貴方は……[r]きっと、いつでも旅を終わらせられたはずです。
[k]
[charaFace A 7]
@マシュ
でも終わらせなかった。[r]どんなに辛くて怖くても、ここまでやってきています。
[k]
@マシュ
それは自分のためではなく、[r]他の誰かのための旅だったから。
[k]
@マシュ
ベディヴィエール卿は臆病者であっても、[r]卑怯者ではなかったから。
[k]
[charaFace A 13]
@マシュ
だから[line 3]きっと、旅の終わりには意味があります。[r]貴方の長く歩いた痕跡に酬いるだけの、最後の救いが。
[k]
[messageOff]
[charaFadeout A 0.1]
[charaTalk B]
[charaFace B 9]
[charaFadein B 0.1 1]
[wt 1.0]
[charaFace B 1]
@ベディヴィエール
……ええ。そうであったらいい。[r]いえ、貴女がそう信じてくれるのなら[line 3]
[k]
@ベディヴィエール
私も、そうあるように励みます。[r]年下の騎士に負けてはいられませんから。
[k]
[charaFadeout B 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 3]
[charaFadein A 0.1 1]
@マシュ
あ……いえ、今のは、その……[r]つい、胸が熱くなって、ですね……
[k]
@マシュ
すみません……一人前のような口をきいて。[r]わたし、まだ宝具も使いこなせていないのに……
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[charaTalk B]
[charaFace B 1]
[charaFadein B 0.1 1]
@ベディヴィエール
はは、そうでしたね。[r]では私から、先輩として[#僅:わず]かばかりの助言をば。
[k]
[charaFace B 0]
@ベディヴィエール
マシュ。その宝具の本質は人を守るモノ。[r]それを貴女は『攻撃を防ぐモノ』と考えていませんか?
[k]
@ベディヴィエール
意識は敵の攻撃を弾くためではなく、[r]内側の、守るべきものに向けなさい。
[k]
@ベディヴィエール
それがその盾の、いえ我らが円卓の本質。[r]あの聖地に築かれた偽りのキャメロットではなく、
[k]
@ベディヴィエール
本当の、決して崩れ去る事のない、[r]白亜の城への道筋なのですから。
[k]
[charaFadeout B 0.1]
[charaTalk A]
[charaFace A 6]
[charaFadein A 0.1 1]
@マシュ
[line 3]白亜の城への、道[line 3]
[k]
[charaFadeout A 0.1]
[charaTalk B]
[charaFace B 10]
[charaFadein B 0.1 1]
@ベディヴィエール
はい。貴女はもうその資格を得ています。[r]いま貴女の心に救われた私が何よりの証拠です。
[k]
[messageOff]
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[end]